LINE証券の評判は?メリット・デメリットをわかりやすく解説

チャットツール「LINE」から投資ができるサービスがあるのをご存じでしょうか?それが、2019年8月からサービス提供が開始されている「LINE証券」です。

「LINEで投資ってどういうこと?」と思った方のために、今回はLINE証券の特徴やメリット・デメリット、評判について解説したいと思います。

目次

  1. LINE証券の概要と特徴
  2. LINE証券のメリット
    2-1.数百円から気軽に少額投資ができる
    2-2.LINEアプリを使って数タップで投資できる
    2-3.最短で翌営業日から取引が可能
    2-4.平日21時まで取引ができる
    2-5.LINE Pay・LINEポイントから購入できる
    2-6.信用取引は売買手数料が無料
  3. LINE証券のデメリット
    3-1.購入できる金融商品に限りがある
    3-2.NISA口座には対応していない
    3-3.LINEポイントはたまらない
    3-4.出金手数料が発生する
  4. LINE証券の評判は?
  5. まとめ

1.LINE証券の概要と特徴

LINE証券
サービス名 LINE証券
URL https://line-sec.co.jp/
運営会社名 LINE証券株式会社
本社所在地 東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー22階
設立 2018年
代表取締役 代表取締役Co-CEO 落合 紀貴
代表取締役Co-CEO 米永 吉和
資本金 200億円
株主構成 LINE Financial株式会社:51%
野村ホールディングス株式会社:49%
上場有無 非上場
自己資本規制比率 1,340.5%(2020年9月30日現在)
サービス開始年月 2019年8月
投資対象 国内株1000銘柄、国内ETF15銘柄、投資信託30銘柄
取引手数料(株式・ETF) 銘柄、取引時間ごとにスプレッドが異なります。
購入手数料(投資信託) すべて無料
最低投資金額 株式投資は1株数百円から、投資信託は1口100円から
入金方法 銀行振込、LINE Pay、LINEポイント充当

LINE証券は2019年8月20日に提供が開始されたサービスで、LINE株式会社の完全子会社である「LINE Financial」と「野村ホールディングス株式会社」の合弁会社である「LINE証券株式会社」によって運営されています。

LINE証券で取引可能な金融商品は以下の通りです。

  1. 東証上場株式:1000銘柄
  2. 東証上場ETF:15銘柄
  3. 投資信託:30銘柄

LINE証券の特徴は「簡単かつ手軽に投資が始められる」ということです。チャットアプリ「LINE」のユーザーであれば、簡単に口座を開設できるうえ、LINEアプリから実際に取引を行うこともできます。

また詳細は後述しますが、少額から投資を行うことができるため、投資に対するリスクを抑えることができるというメリットがあります。

2.LINE証券のメリット

LINE証券を利用するメリットには、以下の6つが挙げられます。

  1. 数百円から気軽に少額投資ができる
  2. LINEアプリを使って数タップで投資できる
  3. 最短で翌営業日から取引が可能
  4. 平日21時まで取引ができる
  5. LINE Pay・LINEポイントを使って購入できる
  6. 信用取引は売買手数料が無料

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

2-1.数百円から気軽に少額投資ができる

LINE証券では、1株単位での株式の購入や、1口単位でのETF(上場投資信託)の購入が可能です。平均的な購入金額も3,000円程度と手ごろになっており、数百円から投資を行うことも可能です。

通常の株取引であれば、まとまった元手がなければ難しいのですが、LINE証券なら気軽に低額でも投資にチャレンジすることができます。

2-2.LINEアプリを使って数タップで投資できる

LINE証券での取引は、LINEアプリからそのまま行うことができます。その操作方法も直感的なものとなっており、6回タップするだけで投資が行える仕組みのため、だれでも簡単に投資を行うことができます。

2-3.最短で翌営業日から取引が可能

LINEアプリを利用しているユーザーなら、最短3分で専用口座を開設することができます。また、身分証明書や顔画像などで本人確認が完了すれば、最短で翌営業日から取引が可能になります。

このように、誰でもすぐに始められるというのも、LINE証券を利用するメリットといえるでしょう。

2-4.平日21時まで取引ができる

株式市場の取引時間は午前9時から午後15時までとなっています。日中仕事をしている人の場合、昼間に取引をすることは難しいのですが、LINE証券なら独自の仕組みにより夜間でも取引を行うことが可能です。

具体的には夜21時まで取引ができることに加え、夜間であっても即時注文や即時約定が可能です。仕事が終わってからでも株式取引ができるというのは、多くのユーザーにとってメリットとなります。

2-5.LINE Pay・LINEポイントを使って購入できる

LINEユーザーのなかには、キャッシュレス決済サービス「LINE Pay」やポイントサービス「LINEポイント」を利用しているという方が多いかもしれません。

LINE証券では、LINE Payの残高やLINEポイントを株式などの購入資金に充てることが可能です。特に、買い物などでLINE Payを利用した場合のポイントを、そのまま株式取引に使用できるのは利便性が高いと言えます。

手軽に投資を始めるという点からすれば、そのハードルはポイント利用によってさらに下げられているといえます。

2-6.信用取引は売買手数料が無料

また、LINE証券の現物株の取引手数料は下記のようになっています。(2021年9月時点)

手数料(税込)

約定代金
5万円 55円
10万円 99円
20万円 115円
50万円 275円
100万円 535円
150万円 640円
3,000万円 1013円
3,000万円超 1070円

なお、単元未満株(1株)の場合、株式・ETFの取引コストは、銘柄、取引時間ごとにスプレッドが異なります。

LINE証券での信用取引についてはインターネット取引の場合、売買手数料が無料となっており、ネット証券の中でもコストメリットの大きい証券会社となっています。

3.LINE証券のデメリット

投資を手軽に始めることができる一方で、LINE証券にはいくつかのデメリットも存在します。具体的には、以下の4点があげられます。

  1. 購入できる金融商品に限りがある
  2. NISA口座には対応していない【納税義務あり】
  3. LINEポイントはたまらない
  4. 出金手数料が発生する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

3-1.購入できる金融商品に限りがある

LINE証券では一部の株式と投資信託商品のみを取り扱っており、それ以外の金融商品は購入することができません。また、FXなども今のところLINE証券では提供はされていません。

幅広い銘柄に投資したい、FXにも取り組みたい、といった方はLINE証券以外のネット証券会社の利用を検討したほうが良いでしょう。

3-2.NISA口座には対応していない

日本では2014年から、銀行預金や貯金を投資してもらうことを目的とした「NISA(少額投資非課税制度)」という制度が開始されました。

NISAの最大のポイントは、年間120万円以下の投資で発生した利益が非課税になるということです。

一般的な株式や投資信託の売却益には20.315%(所得税15.315%・住民税5%)の税金が課せられます。NISAを利用することで、年間120万円分の金融商品購入なら利益が非課税となるので、投資をする方にとってかなりお得な制度といえます。

ただし、LINE証券はNISA口座に対応していないため、上記のような非課税優遇を受けることはできません。発生した利益に対しては20.315%の納税義務が必ず発生する、ということを覚えておきましょう。

3-3.LINEポイントは貯まらない

LINEに関するサービスを利用した場合にもらうことができるLINEポイントは、そのまま株式などの購入にも利用することができるので、LINEユーザーにとってはメリットとなります。

しかし、LINE証券で株式などの金融商品を購入した場合、その購入額に対するLINEポイントは還元されないため、ポイントを貯めることはできません。あくまでもポイントを利用するための手段のみに留まることは留意しておきましょう。

3-4.出金手数料が発生する

LINE証券で出た利益は、そのまま取引に利用することができますし、銀行口座に出金することも可能です。ただ、銀行口座へ出金する場合は、別途220円(税込)の出金手数料が発生します。

LINE証券の特徴の一つは「少額投資ができる」ということです。投資額が少なければ、発生する利益も小さくなります。そのため、利益が出たからといって出金を繰り返していると、利益の多くを手数料として支払うことになりかねませんので、注意が必要です。

4.LINE証券の評判は?

投資に馴染みがない人でも簡単に始めることができるLINE証券。サービス開始から半年程度が経過していますが、実際の評判はどうなのでしょうか?

  • 口座開設がオンライン完結だから簡単だった
  • 貯まったLINEポイントをLINE証券で運用してる
  • LINE証券は1株の金額が安い低位株が多い
  • 細かいことを考えずに直感で買えるので性に合っている
  • 単元未満株でスプレッドや出金手数料など収支を考えるのが少し面倒

※上記は個人の感想です。サービスの詳細やキャンペーンなどの最新情報はLINE証券のウェブサイトで直接ご確認下さい。

評判を見ると、「口座開設がLINEからできる」「LINEポイントが使える」「少額から始められる」など、投資が身近になるという点で、LINE証券のようなサービスが果たす役割は大きいものがあります。

しかし一方で、「手数料無料」といいながらも、スプレッドにて実質手数料が発生することや出金手数料などが気になっている方もいることもわかります。

まずは少額から始めてみて、投資に慣れてきたり、手数料が気になる場合などはLINE証券とは別のネット証券を検討する、というのも一つの活用法と言えるでしょう。

まとめ

LINE証券は簡単に少額投資を行うことができるため、投資に詳しくない人でも手軽に始めることができます。

一方で、取引方法や購入できる銘柄は限られていますので、投資をバリバリやっている人にとってはあまりメリットが感じられないかもしれません。本記事を読んで「投資を始めてみたい!」と感じた人は、LINE証券の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。