米住宅設備メーカーのマスコは3月21日、米国赤十字に25万ドル（約3,800万円）を寄付したことを発表した（*1）。全米で大小様々な災害に見舞われた人々のニーズに応えられるよう、赤十字を支援していく方針だ。
赤十字は毎年、全米で6万件以上の災害に対応しており、8分ごとに1チームが出動し、人生最悪の日々になりかねない人々を救援している。山火事、竜巻、ハリケーンなどの大規模災害の頻度と激しさが増す中、赤十字の災害レスポンダー（Disaster Responder）メンバーからの寄付は、赤十字の準備態勢を強化し、危機発生時の対応能力を構築し続けるのに貢献している。
災害レスポンダープログラムのメンバーは、従業員や顧客とともに、災害発生前に資金や物資の寄付を約束する。そして、赤十字に強力なインフラ、訓練を受けたボランティア、革新的なテクノロジー、必要な時に救援や支援を提供するための重要なリソースを提供する。
これらの寄付によって、赤十字は災害時に即座に対応できるようになり、安全な寝床、温かい食事、精神的なサポート、復興支援のためのリソースを提供することができる。
米国赤十字のアン・マッキュー最高開発責任者（CDO）は「マスコの寄付により、私たちは今後も、災害発生時に先回りして能力およびリソースを増強することで、頻発する災害のペースに対応し、最も困難な状況にある人々を支援し続けることができる」と述べた（*1）。
マスコのキース・オールマン社長兼最高経営責任者（CEO）は「私たちは、最も困難な時期に、家族に安全、安定、希望をもたらす赤十字の活動を支援できることを誇りに思う。赤十字が災害時に緊急に行動できるようにすることで、私たちの地域はより良い備えができ、復興時にはより強くなることができる」と述べた（*1）。
マスコは1929年に創業した住設関連のグローバルリーダーだ。水栓やシャワーヘッドなどの配管製品と、建築用塗料やキャビネットなどの装飾建設製品を手掛けている（*2）。
水栓・シャワー機器の主力ブランド「DELTA」や「Hansgrohe」、塗料の「BEHR」、照明の「KICHLER」など、各分野でトップブランドを有していることが強みだ。米国最大級の建築用塗料サプライヤーの1社として、ホームセンター最大手米ホーム・デポと40年以上にわたるパートナーシップを構築している。グリーンガード（GREENGURAD）認証（#1）を取得す板塗料など、サステナブル製品が売上高の50%以上を占めていることも特徴として挙げられる。
業績面では、2019年から23年までの売上高および1株あたり利益（EPS）が、それぞれ4％、14％の年平均成長率（CAGR）で着実な成長を遂げている。
（#1）グリーンガード認証…室内建材を対象とした米国の環境基準。
【参照記事】*1 マスコ「Masco Corporation Supports American Red Cross Disaster Relief Efforts with $250,000 Donation」
【参照記事】*2 マスコ「Investor Relations」
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