米国株取引に強い証券会社は?銘柄数・手数料から5社を比較

※ このページには広告・PRが含まれています

外国株投資のなかでも、特に人気の高いのが米国株投資です。もし、これから米国株投資を始めたいと思っているなら、米国株投資がしやすい証券会社を選ぶことが大切です。そこで今回は、銘柄数や手数料といったポイントから分析したうえで、米国株投資に便利な証券会社を紹介します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2024年4月6日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 米国株の取扱銘柄数が多い証券会社は?
  2. 米国株取引の手数料が安い証券会社は?
  3. 銘柄数・手数料から見る米国株に強い証券会社5選
    3-1.マネックス証券
    3-2.SBI証券
    3-3.DMM株
    3-4.楽天証券
    3-5.サクソバンク証券
  4. まとめ

1.米国株の取扱銘柄数が多い証券会社は?

米国株投資がしやすい証券会社を選ぶポイントの1つが銘柄数です。米国株取引を扱っている証券会社のなかでも、取り扱う銘柄数が多い証券会社を選ぶことで、銘柄選びの選択肢を広げることができ、多様なポートフォリオを組めるからです。

米国株の銘柄を多く取り扱っている主な証券会社は以下の通りです。(2023年4月調査時点)

  1. サクソバンク証券:約6,000銘柄以上
  2. SBI証券:5,300銘柄以上
  3. 楽天証券:5,400銘柄以上
  4. マネックス証券:5,000銘柄以上
  5. DMM株:2,400銘柄以上
  6. 野村證券:約780銘柄

サクソバンク証券が6,000銘柄以上という圧倒的な銘柄数を誇っています。また、マネックス証券とネット証券大手のSBI証券で5300銘柄以上、楽天証券でも約5,400銘柄と豊富な取扱銘柄数があります。

米国株取扱数の多い証券会社の特徴としては、上位に入っている証券会社のすべてがネットで取引できる証券会社であるということです。ネットで取引できる証券会社なら自分の好きなタイミングで取引に参加できますので、米国株投資を気軽に始めやすい環境といえます。

2.米国株取引の手数料が安い証券会社は?

米国株投資がしやすい証券会社を選ぶもう1つのポイントが手数料です。投資を長く続けていくと、そのぶんコストが掛かります。取引手数料をできるだけ抑えることができれば、後々残る資産に大きな差が出ることも考えられます。

米国株取引に掛かる手数料などのコストが安い証券会社は以下の通りです。

項目 取引手数料 最低取引手数料 最大取引手数料 為替手数料(1ドルあたり)
DMM株 無料 無料 無料 25銭
サクソバンク証券 取引金額×0.33%(2024年4月8日に改訂予定) なし(2024年4月8日から1.10米ドルの予定) 19.8米ドル 片道0.25%
マネックス証券 取引金額×0.495% 無料(約定代金1.1010米ドル以下の場合) 22.0米ドル 買付時:0銭
売却時:25銭
SBI証券 取引金額×0.495% 無料(約定代金2.02米ドル以下の場合) 22.0米ドル 25銭
楽天証券 取引金額×0.495% 無料(約定代金2.22米ドル以下の場合) 22.0米ドル 25銭

手数料では、DMM株のみが米国株の取引手数料が完全無料となっています。また、最低取引手数料は4社で無料となっており、さらに各社とも最大取引手数料が設定されています(DMM株はいくら取引しても無料)。

加えて、米国株投資では為替手数料が発生しますが、マネックス証券では買付時取引の手数料が無料となっています。

3.銘柄数・手数料から見る米国株に強い証券会社5選

ここでは、銘柄数と手数料から見る米国株投資に向いた証券会社を5つ紹介したいと思います。具体的には、以下の5つの証券会社が候補に挙がります。

  1. マネックス証券
  2. DMM株
  3. SBI証券
  4. サクソバンク証券
  5. 楽天証券

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.マネックス証券

マネックス証券マネックス証券は米国株投資に力を入れている証券会社で、取扱銘柄数は国内でも最大級の規模を誇ります。また、取引手数料も低水準となっているため、比較的利用しやすい証券会社といえます。

アップルやマイクロソフトなどの大型株から将来性の高い中小型銘柄まで幅広く取り扱っているので、成長の続く米国経済と米国企業の恩恵を受けられるのが大きなメリットです。

また、マネックス証券では、米国株取引専用のスマートフォンアプリ「マネックス証券 米国株 スマートフォン」が用意されています。米TradeStation社が開発したこのアプリは、スタンダードな注文方法に加えて逆指値注文、連続注文(OSO注文)、トレーリングストップ注文などの注文機能を搭載しているほか、27種類の指標の追加も可能なチャート分析機能も充実しています。ログイン時の指紋認証にも対応しているので、セキュリティ対策にも不安がありません。

さらに、マネックス証券は国内証券として珍しく米国株投資での「源泉徴収あり」の特定口座開設にも対応しているため、損益計算や確定申告をする必要もありません。コストも手間もできるだけ省きたいし、幅広く投資先の銘柄を選びたいという方は、マネックス証券を選ぶのも良いでしょう。

3-2.SBI証券

SBI証券SBI証券では2019年7月から、米国株式の最低手数料を無料に設定しています。そのため、少額で米国株投資を行いたい方や、これから米国株投資を始めたい方には、利用しやすい証券会社となっています。取扱銘柄数もマネックス証券と同水準の5,600銘柄以上となっているので、幅広い選択肢のなかから投資先を選択することができます。

また、米国株は1株から取引可能です。日本株は最低1単元(100株)からの購入となるので、株価1,000円の銘柄なら10万円の購入資金が必要ですが、米国株なら1株から購入可能で10ドル以下の銘柄も数多くあります。

すでに米国株を保有している方なら「米国貸株サービス」を利用できます。SBI証券の米国貸株サービスとは、保有している米国株式や米国ETFをSBI証券に貸し出すと、貸し出した株式に応じた貸株金利を受け取れるサービスです。対象となるのは2,000銘柄以上で、毎月貸株金利を受け取りながら、配当金も受け取ることが可能です。SBI証券では、米国貸株サービスの「カストック(Kastock)」に申し込めば自動で貸し出しが開始されるので、手間もかからず、インカムゲインの手段を増やすことができます。

このほか、リスクを最小限に抑える逆指値注文も利用可能です。さらにグループ企業の住信SBIネット銀行とSBI証券の口座間の外貨入出金手数料が無料になっているのも大きな魅力といえます。

3-3.DMM株

DMM株米国株投資に向く証券会社の1つがDMM株です。DMM株は、米国株の取引手数料が無料という他社にはないメリットがあります。銘柄数も2,400以上(個別株、ETF、ADR含む)を扱っていますので、主要銘柄を始め幅広い銘柄を選択して取引を行うことができます。

アップル(AAPL)など時価総額2兆ドルを超える銘柄であっても、1株173ドル(2024年3月15日時点)から購入できます。株主への還元意識が強い米国株では、配当利回りも日本株より高く、「配当利回り3%以上」「20年以上増配」などの人気銘柄も数多く揃っているのが特徴です

それ以外の特徴としては、多彩な注文機能とチャート機能を搭載した「DMM株 PRO+」などの取引ツールが充実していることや、株を初めて取引する方にもやさしいスマホアプリ「DMM株」が1つのアプリで日本株から米国株まで簡単に取引ができること、取引手数料の1%がポイントとして貯まっていくこと(1ポイント=1円として現金交換可能可能)などが挙げられます。また、毎月の新規口座開設完了者の中から抽選で10名様に2,000円をプレゼントするキャンペーンもあります。

3-4.楽天証券

楽天証券楽天証券の取り扱う米国株銘柄数は5,400以上と申し分なく、取引手数料は約定代金2.22米ドル以下なら無料と国内証券会社のなかでも低水準を保っています。楽天証券が指定する米国ETF(15銘柄)の買付手数料も無料です。また、スマートフォン用アプリの「iSPEED」とパソコン用アプリの「マーケットスピードⅡ」のどちらの取引ツールも機能性が充実しており、日本株と米国株を同時に取引することが可能です。さらに、日本円と米ドルのどちらでも決済可能なので、投資家のスタイルに合わせて選択することができます。

そのうえ、取引手数料の1%が楽天スーパーポイントで還元されるので、楽天グループのサービスを利用している方には大きなメリットといえます。さらに、円貨決済による米国株式に当月合計30,000円以上のポイント投資を行うとSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象となり、楽天市場の商品がポイント+0.5倍になります(※米国ETFの買付手数料無料の15銘柄については、SPU判定対象外)。

また楽天銀行口座と連携することで両口座間の入出金手数料が無料になったり、証拠金不足時に自動振替が可能になったりするサービスも便利です。

3-5.サクソバンク証券

サクソバンク証券は取り扱う米国株銘柄が全証券会社のなかで最も多いことが強みです。6,000銘柄以上を取り扱っており、これは他の証券会社の追随を許さない銘柄数となっています。

また、サクソバンク証券では米国株取引手数料が低く、米国株投資を始める方にとってメリットが大きいといえます。オンライン完結の本人確認を利用すると、最短2営業日で口座開設が可能です。

なお、サクソバンク証券の米国株取引手数料は2024年4月8日より以下のように改訂されます。

クラシック プラチナ VIP
0.088% 0.055% 0.033%

新たな手数料体系では、口座内の純資産額や取引で得られるポイント数によって手数料が安くなる「サクソ優待プログラム」が開始される予定です。優待プログラムでは3つのアカウントステージ(クラシック、プラチナ、VIP)が用意されており、最もランクの低い「クラシック」でも約定代金の0.088%と業界最低水準のコストです。

また、サクソバンク証券では、国内証券口座で唯一となる米国株の配当金再投資(DRIP)に対応しています。DRIPとは、保有している株式の配当金を受けとらず自動的に再投資に回す仕組みで、長期の資産形成に向いています。サクソバンク証券の米国株は、このDRIPにも対応しているため、米国経済の成長に応じた長期の資産形成を図りたい方に向いたサービスとなっています。

ちなみに、米国株以外でもアジア・中国株を2,000銘柄以上、欧州株を2,500銘柄以上取り扱っており、これは国内の証券会社でも最多水準の銘柄数ですので、外国株での取引を手広く行っていきたい方にも使いやすい証券会社だといえます。

まとめ

今回は米国株取引に向いている証券会社を紹介しました。

米国は世界でも最大規模の証券市場で、日本の株式市場にはない魅力が多いのが米国株取引の特徴です。各証券会社によって取扱銘柄数や取引手数料が異なりますので、本記事を参考に利用する証券会社や米国株取引を検討してみてはいかがでしょうか。

The following two tabs change content below.

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。