マネックス証券の評判は?メリット・デメリットや他ネット証券との比較も

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証券会社によって取り扱う金融商品は大きく異なります。中でもネット証券大手の1社であるマネックス証券は、豊富な取扱銘柄に投資可能な証券会社として、投資家からも支持されています。

そこでこの記事では、マネックス証券の特徴やメリット・デメリット、評判・口コミについて詳しくご紹介します。日本株だけではなく外国株にも興味がある方、手数料の安い証券会社を探している方は、参考にしてみてください。

目次

  1. マネックス証券の特徴
  2. マネックス証券のメリット
    2-1.取り扱っている金融商品が豊富
    2-2.米国株の取り扱いは5,000銘柄以上、米国株信用取引も可能
    2-3.完全平等なIPO抽選
    2-4.高機能な取引ツール
    2-5.日本株の現物取引手数料も最低水準
    2-6.クレカ積立なら還元率1.1%
  3. マネックス証券のデメリット
    3-1.米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていない
    3-2.日本株だけの取引だとメリットが少ない
  4. マネックス証券の口コミ・評判・実績
  5. マネックス証券で取引を始める手順
    5-1.口座開設に必要な書類
    5-2.口座開設の手順
  6. まとめ

1 マネックス証券の特徴

マネックス証券

マネックス証券に関するニュース

マネックス証券の概要

マネックス証券は1999年の設立当初からオンラインでの金融取引を運営しており、2024年2月末時点での総口座数は258万を超える大手の証券会社となっています。マネックス証券の口座開設数はインターネット専業証券会社の中でもSBI証券(約1,200万)と楽天証券(約1,020万)に次ぐ規模となっています。

幅広い金融商品を取り扱っていることが大きな特徴で、国内株式だけでなく外国株式、IPO、FX、投資信託、債券、ロボアドバイザー(ON COMPASS)などの金融商品も取り扱っており、中でも米国株式の取り扱い銘柄数は5,000銘柄以上と業界トップクラスの豊富さです。

また、米国株・中国株の現物取引手数料も低水準で設定されており、こうした点により多くの投資家から支持されています。

2 マネックス証券のメリット

マネックス証券で投資を行うと、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

2-1 取り扱っている金融商品が豊富

マネックス証券では日本株や米国株の他にも様々な金融商品を取り扱っています。投資信託やETF、FX、中国株、債券など豊富な商品ラインナップの中から投資家が必要な金融商品を選択できる点は大きなメリットの一つです。

2-2 米国株の取り扱いは5,000銘柄以上、2022年中には米国株信用取引も

マネックス証券では、5,000銘柄以上の豊富な銘柄の米国株を取引できます。GAFAMと呼ばれる、グーグル、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフトなどの世界的企業のほか、急成長を見込めるIT関連銘柄まで幅広く取り扱っており、国内株より高い配当利回りも期待できます。

さらに、単元株制度(100株=1単元)の日本株と異なり、米国株は1株から購入可能なので、多くの資金を必要としないのも特徴です。

米国株の売買手数料は、下記の通り店舗型の証券会社などと比較すると割安です。

マネックス証券の米国株手数料(1取引あたり、税込)

  • 約定代金の0.495%(最大22米ドル)
  • SEC Fee:売却時に、約定代金1米ドルにつき、0.0000080米ドル(小数点以下第3位切上げ、最低0.01米ドル)
  • スプレッド(為替手数料):買付時:0銭(為替変動により見直しあり)・売却時:25銭

マネックス証券の米国株信用取引手数料(1取引あたり、税込)。

  • 約定代金の0.33%(最大16.5米ドル)
  • SEC Fee:売却時に、約定代金1米ドルにつき、0.0000080米ドル(小数点以下第3位切上げ、最低0.01米ドル)
  • スプレッド(為替手数料):買付時:0銭(為替変動により見直しあり)・売却時:25銭
  • 信用金利6.3%(信用買いの場合)

※2024年3月時点

1取引あたりの最大手数料は22米ドルに設定されているため、多少金額の大きな売買となっても手数料をあまり気にせず取引することができます。取り扱い銘柄の多さなどからマネックス証券は米国株を売買する投資家にとって取引しやすい環境が整えられています。

一方、米国ETFの現物買付手数料は実質ゼロ円です。マネックス証券では、業界最多水準となる21銘柄の米国ETF現物取引買付手数料(税抜)を全額キャッシュバックするプログラムを実施中で、対象銘柄の取引を行った日の翌月末までに、米ドルで外国株取引口座に入金されます。

2-3 完全平等なIPO抽選

マネックス証券では完全平等な条件のもとIPO抽選に参加することができます。IPO(新規公開株)では、IPO抽選に当選して公募価格で株式を購入できた場合、初値売却により利益を得られる実績が多いため、投資手法として人気があります。

IPO銘柄は、基本的にどの証券会社でも多くの投資家が購入を希望するため、抽選倍率は高くなる傾向にあり、何度応募してもなかなか当選しません。抽選を受ける段階で申し込んだ株式を買い付けるための資金(買付余力)も必要となるため、申込株式数に応じて抽選を行う証券会社では、多くの株式を申し込める資金力のある投資家に有利な抽選方法となっています。

一方、マネックス証券では申込株式数に関わらず、一人当たりに一単位の抽選権利が与えられる抽選方式を採用しているため、申込み人数に応じた平等な抽選を受けることが可能です。

他の証券会社では、落選した場合に次回当選しやすくなるような仕組みが採用されている場合もありますが、マネックス証券は資金力のない個人投資家にとっても当選しやすい完全平等なIPO抽選となっており、初回から平等な確率で抽選に参加することができます。

マネックス証券が2023年に取り扱ったIPO数は54件と豊富です。抽選倍率の高いIPOで当選するためには、より多くの案件に申し込むことも必要になるので、取扱数の多いマネックス証券のIPO取引は初めての方にも向いています。

さらに、マネックス証券ではNISA口座でIPO抽選に申し込むことが可能です。通常の口座では、利益に対して20.315%の所得税が発生する一方、NISA口座ではIPO取引でも非課税の恩恵を受けることができます。

2-4 高機能な取引ツール

マネックス証券では金融取引に役立つ様々な取引ツールが提供されています。日本株や米国株の取引では、過去10期以上の長期業績グラフや過去の配当実績などの配当情報、アナリストの評価などに役立つ情報を簡単に収集できる「銘柄スカウター」を、無料で利用することができます。

また、株取引で初心者の方にも向いているのが「マネックストレーダー」です。豊富な機能とスピーディーな発注を追及したマネックストレーダーは、初心者からアクティブなトレーダーまで使いやすいトレーディングツールです。

さらに、最大500銘柄を登録できる「マルチボード500」は、リアルタイムの株価や指数情報、チャートなどを確認することができ、画面レイアウトも自由にカスタマイズできることからユーザーの用途に合わせて使用できるのが特徴です。

米国株取引では、スマートフォンで利用できる「マネックス証券 米国株 スマートフォン」という米国株に特化したアプリがあります。米TradeStation社が開発したこの米国株専用アプリは、チャート分析やチャート発注のほか、銘柄リストを自由に作成できるレーダースクリーンの機能を使用できます。

このように、投資家の要請に応えた様々な取引ツールを利用できる点は、マネックス証券で取引を行うメリットの一つです。

2-5 日本株の現物取引手数料も最低水準

マネックス証券の日本株の手数料(取引毎手数料コースにおける現物取引手数料)は、55円(税込・5万円以下)~1,070円(税込・3,000万円超)となっています。

下表がマネックス証券の日本株現物取引における1注文ごとの手数料です。

マネックス証券の日本株取引手数料(税込)

1注文の約定金額 手数料
~5万円以下 55円
~10万円以下 99円
10万円~20万円以下 115円
20万円~50万円以下 275円
50万円~100万円以下 535円
100万円~150万円以下 640円
150万円~3000万円以下 1,013円
3000万円超 1,070円

※取引毎手数料コースにおける現物取引手数料・2024年3月時点

一方、1日の約定金額の合計額に応じて手数料が決まる一日定額手数料コースでは、約定金額100万円以下の場合550円、100万円超の場合は300万円ごとに2,750円となります。

2-6 クレカ積立なら還元率1.1%

投資信託の積立をマネックスカードで決済すると、約定金額の1.1%をマネックスポイントで還元してもらえます。マネックスカードでの投信つみたては、利用100円につき1ポイントのほか、1,000円につき1ポイントが加算されて貯まるため(申込は原則1,000円以上1円単位。毎月50,000円まで)、還元率は1.1%と主要ネット証券の中でも高水準となっています。

獲得したマネックスポイントは株式手数料への充当や暗号資産などに交換できるだけでなく、Amazonギフト券やTポイントへの交換も可能です。

3 マネックス証券のデメリット

マネックス証券を利用する際のデメリットや注意点についても併せて確認しておきましょう。

3-1 米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていない

マネックス証券の金融商品のラインナップは豊富ですが、外国株式については米国株と中国株のみの取り扱いとなります。他のネット証券では米国株と中国株のほかに、ロシア、韓国、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアなどの株式を取引できる場合もあるので、幅広い選択肢の中から外国株式を選びたい方は、慎重に検討しましょう。

3-2 日本株だけの取引だとメリットが少ない

マネックス証券の取引手数料は店舗型の証券会社より安く設定されているものの、その他のネット証券と比べるとやや高めです。例えば、SBI証券や楽天証券では、日本株の現物取引手数料を無料としているため、マネックス証券を日本株取引のみで利用する場合のメリットは、少ないと言えるでしょう。

一方、日本株以外の金融商品の取引を行う場合、最低水準の手数料から5,000超の米国銘柄や2,000超の中国銘柄を選べるほか、IPOでも取り扱い実績が豊富など、多くのメリットを享受することができます。

4 マネックス証券の口コミ・評判・実績

実際にマネックス証券を利用している投資家の口コミや評判を確認してみましょう。

  • マネックス証券の米国株は種類が豊富で、取引ツールも比較的使いやすい
  • マネックス証券のNISA口座で米国株を購入している
  • IT分野で急成長する中国企業の株式を購入できる
  • スマホ操作が簡単で期間指定の買付注文もわかりやすい
  • 初心者なのでまずはロボアドバイザーを利用してみている
  • マネックス証券のクレカ積立は還元率が高いので利用している

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては最新の情報をご確認の上、ご自身で判断するようお願いいたします。

マネックス証券では米国株に関する口コミや評判が多いのが特徴です。特に米国株の取り扱い銘柄数は多く、手数料は安いので多くのユーザーから好意的な感想が寄せられています。取引ツールやウェブサイトでの操作感については、「分かりやすい」「役に立つ」「簡単」という意見も多く見られます。

マネックス証券は、企業価値の向上に向けて2023年10月4日にNTTドコモと資本業務提携を結んだことにより、NTTドコモの連結子会社となりました。株主還元の方針も見直され、1株当たり配当金の下限を年15円から年30円へと引き上げています。

マネックス口座を開設するとdポイントを付与してもらえるキャンペーンが実施中となっていることもあり、口座開設数も順調に伸びています。総口座数は2,58万4,163、預かり資産額は8兆893億円と過去最高を更新しています。

2024年夏頃には、dカードによるクレカ積立が予定されているほか、dポイントを利用した投資信託の購入や、dポイントでの投信保有ポイント付与などのサービスも秋頃に提供開始予定です。

このように、ドコモサービスとの機能連携が次々と予定されているため、ドコモユーザーだけでなく、マネックス証券のユーザーからもサービス向上が期待されています。

特に米国株の取り扱い銘柄数は5,000銘柄超と豊富で、手数料も安いので多くのユーザーから使いやすいと評判です。中国株についても、IT分野で急成長する中国企業の株式を購入できる点が好評です。取引ツールやウェブサイトでの操作感についても、スマホ操作が簡単で期間指定の買付注文もわかりやすい点が高く評価されています。

このほか、マネックス証券ではキャッシュバックなど様々なキャンペーンが実施されているのも高評価の理由の1つです。

例えば、「マネックスカード 投信積立上限額10万円記念キャンペーン」では、これまで積立額の上限が月5万円でしたが、2024年4月の約定分から月10万円までとなることを記念して、リンベル社のカタログギフト「選べる体験ギフト 厳選の宿」(本体価格10万円)を1名、同じくリンベル社のカタログギフト「美味百撰 銀杏」(本体価格1万円)を10名様にプレゼントするプレゼントを2024年6月30日まで実施中です。

さらに、日経平均株価が2024年2月22日に史上最高値を更新したことを記念して、2024年3月25日までのキャンペーン期間中に日本株を合計50万円以上現物取引で買付した方の中から、抽選で100名に現金5,000円をプレゼントするキャンペーンも実施されています。

なお、マネックス証券ではお客様サポートも充実しているので、口座開設の方法や操作面でわからないことがあれば、コールセンターが丁寧に対応してくれます。

また、投資初心者の方や仕事で忙しい方向けの投資支援サービスである「ON COMPASS」というロボアドバイザーも提供しており、投資家に代わって自動的に運用を行ってくれるのが特徴です。ON COMPASSは2024年春より新NISA制度への対応が予定されているので、非課税の恩恵を受けながらおまかせで運用できる新しい投資スタイルが期待されています。

ロボアドバイザー「ON COMPASS」

ロボアドバイザー・オン コンパス(ON COMPASS)

【関連記事】ロボアドバイザー「ON COMPASS」の評判は?メリット・デメリットを他社と比較

5 マネックス証券で取引を始める手順

マネックス証券で口座を開設するには、「オンライン」と「郵送」による2つの方法があります。それぞれで必要な書類や手順を確認しておきましょう。

5-1 口座開設に必要な書類

まず、オンラインの口座開設では本人確認書類が必要です。マイナンバーカードまたは運転免許証、マイナンバーの通知カードなどを用意します。

一方、郵送による口座開設では、本人確認書類として顔写真付きのマイナンバーカード、運転免許証、パスポートから1点もしくは本人確認書類として、住民票の写し、健康保険証、年金手帳などから2点が必要になります。

マイナンバーが確認できる書類としては、マイナンバーの通知カードまたはマイナンバーカード、個人番号が記載された住民票などのいずれか1点の写しが必要です。

5-2 口座開設の手順

口座開設の手順もオンラインと郵送で大きく異なるので、それぞれの方法を確認しておきましょう。

オンラインによる口座開設

  1. マネックス証券の公式サイトからメールアドレスを登録します。
  2. 登録したメールアドレスに「口座開設お申込み手続きのご案内」メールが届くので、メールに記載されたURLを開き、名前や住所等のお客様情報を入力します。
  3. 画面の指示に従って本人確認書類を撮影し、ファイルをアップロードします。
  4. 本人認証は、顔写真をアップロード、または三菱UFJ銀行の三菱UFJダイレクトにログインすることで認証可能です。
  5. 本人認証が終わると「口座開設の申込受付メール」が届きます。その後、マネックス証券で申込内容の確認などの事務手続きが行われ、翌営業日以降に「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」が届けば、口座開設の手続きは完了です。

郵送による口座開設

  1. マネックス証券の公式サイトの申込フォームに必要事項を記載して送信します。
  2. 後日、マネックス証券から「口座開設キット」が届くので、同封されている「証券総合取引口座開設申込書」に署名し、「個人番号提供書」「本人確認書類のコピー」「マイナンバーが確認できる書類」と合わせて返信用封筒で返送します。
  3. マネックス証券から「証券総合取引口座開設完了のお知らせ(口座開設通知)」が郵送されてくれば、口座開設の手続きは完了です。

6 まとめ

マネックス証券は大手ネット証券の一つです。投資対象となる金融商品の種類が豊富で、特に米国株や中国株の取り扱いに強みを持ちます。日本株の現物取引手数料も低水準なので、コストが気になる方や積極的な取引をしたい方にも向いています。また、投信のクレカ積み立ての還元率も1.1%と高いので、積立投資をしたい方にも向いています。

この記事を参考に、ご自身の投資目的や用途に合った証券会社の検討を進めてみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム

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