松井証券の評判は?メリット・デメリットや他証券会社と比較も

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投資を始めるにあたって、証券会社選びはとても大切です。企業によって商品やサービスには違いがあり、特にオンライン証券では取り扱う商品の種類や手数料などが大きく変わってきます。

中でも松井証券は創業100年を超える老舗ですが、インターネット取引にいち早く取り組み手数料も無料にするなど、個人投資家が市場に参入しやすいサービスやキャンペーンを次々と打ち出しているのが特徴です。

この記事では、松井証券に関する評判やメリット・デメリット、他の証券会社との違いについて詳しくご紹介するので、証券会社選びの参考にしてみてください。

※本記事は2024年2月20日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 松井証券とは
  2. 松井証券のメリット
    2-1 26歳以上は国内株式取引の1日あたり約定金額50万円以下なら手数料無料
    2-2 25歳以下は国内株式取引のボックスレート手数料が無料
    2-3 新NISAでは国内株・米国株・投信の売買手数料が無料
    2-4 取扱商品の種類が豊富
    2-5 アプリやツールが豊富、銘柄探し・投資判断をサポートしてくれる電話窓口も
    2-6 キャッシュバック・ポイントバック等のキャンペーンも実施
  3. 松井証券のデメリット
    3-1.海外株・ETF、債券などは取り扱っていない
    3-2.取引金額が大きくなると手数料が割高
    3-3.ツールがそれぞれ独立している
  4. 松井証券の評判・概要
  5. 松井証券の口座を開設する手順
    5-1.口座開設に必要な書類等
    5-2.口座開設の手順
  6. まとめ

1 松井証券とは

松井証券

松井証券に関するニュース

松井証券とは・サービスの特徴

松井証券は、1918年に創設された証券会社です。創業時の旧名は「松井房吉商店」で、創業者は旧社名にもあるように松井房吉氏です。証券会社として長く事業を続けており、1995年に日本で初めて本格的にインターネット証券に参入した企業として知られています。2001年8月にはインターネット取引専業の証券会社として初めて東証プライム上場を果たしました。

また、「顧客中心主義」の経営理念に基づいた先進的な取り組みが評価されているのも特徴です。1998年に本格的なインターネット取引サービスとして始まった「ネットストック」を皮切りに、信用取引や先物取引において時間や手数料、売買方法などの面で様々な業界初のサービスを提供しています。

インターネット専業になってからは商品の整理が進んでいましたが、現在では株式を中心にしつつ、投資信託やFX、REITなど幅広い金融商品を取り扱っています。

このほか、システムの安定化に向けた取り組みや、セキュリティ対策なども評価されており、インターネット事業にいち早く乗り出した証券会社としてノウハウの高さや各ツールには定評があります。

このように松井証券は老舗でありつつも常に革新性を持つ事業スタイルに対して、投資家から信頼と期待が寄せられているのが特徴です。

2 松井証券のメリット

松井証券を利用すると、どのようなメリットがあるのかについて詳しく見ていきましょう。

2-1 26歳以上は国内株式取引の1日あたり約定金額50万円以下なら手数料無料

松井証券のメリットのひとつが、その手数料の安さです。ネット専業の証券会社は一般的に店舗を持つ証券会社よりも取引手数料が低く設定されていますが、松井証券の株取引(現物・信用)の場合、1日あたり約定金額の合計が50万円以下であれば、売買にかかる手数料が無料に設定されています。

このように、松井証券では1日の約定代金合計で手数料が決まる「ボックスレート」を採用しているため、取引を何度しても手数料は定額です。手数料の安さは使い勝手や投資の収益率につながります。特に投資初心者の方や資金の少ない投資家にとっては利用しやすいでしょう。

1日の約定代金合計金額 26歳以上
~50万円 0円
~100万円 1,100円
~200万円 2,200円
~1億円 100万円増えるごとに1,100円(税込)加算
1億円超 110,000円

2-2 25歳以下は国内株式取引のボックスレート手数料が無料

松井証券では、25歳以下の場合、株式取引(現物・信用)のボックスレート手数料が無料(※1)となっています。これは、26歳になる月の最終営業日取引分まで、手数料無料が適用されます。

25歳以下の若年層の方で将来に向けた資産形成をしていきたいという方にメリットのあるネット証券会社と言えるでしょう。

なお、単元未満株取引の場合、1約定ごとに、約定代金×0.55%の手数料が発生します。

※ 一日信用取引、NISA口座・ジュニアNISAでのお取引、単元未満株の売却、立会外分売での買付、電話でのお取引は、別の手数料体系です。

2-3 新NISAでは国内株・米国株・投信の売買手数料が無料

2024年1月から始まった新たなNISA制度では、日本株、米国株、投資信託の売買手数料が無料です。通常、投資で得られた利益に対して20.315%の税金を課せられますが、NISA(少額投資非課税制度)では非課税になります。

これまでは、年間投資額120万円(つみたてNISAは40万円)、非課税保有期間20年間(一般NISAは5年間)を上限としていましたが、新NISAでは年間投資額360万円、非課税保有期間は無期限となりました。

新NISA

※画像引用:同上

変更されるポイント

  • 制度の恒久化と非課税期間の無期限化
  • 年間投資上限額の引き上げ
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能に
  • 非課税保有限度額の新設と空き枠の復活

2-4 取扱商品の種類が豊富

松井証券は取引可能な金融商品の種類も豊富です。インターネット専業の証券会社では商品が絞り込まれていることも多いですが、松井証券では、国内株(現物・信用)、米国株(現物・信用)、IPO、立会外分売、投資信託、先物・オプション、FXなど様々な商品を扱っています。

国内株取引は、値上がり益や配当金を狙えるだけでなく、株主優待を貰えるのも特徴の1つです。一定以上の株式(通常は1単元=100株以上)を保有していれば、その企業の商品やサービス、割引券などを株主優待として受け取ることが可能です。

また、米国株取引では、アップルやアマゾンなどの巨大企業に投資できるほか、AIなどの最新テクノロジーに取り組む成長性の高い銘柄を取引することができます。取引手数料は、1約定ごとに約定代金×0.495%となっていますが、スプレッド(為替手数料)は購入時・売却時ともに無料です。

また、松井証券の米国株取引では、専用のスマートフォンアプリ「米国株アプリ」を利用可能です。米国株アプリは、米国株取引に特化したトレーディングアプリとなっており、無料で利用できるほか、リアルタイム株価の提供、充実した銘柄検索機能、NISA口座・信用口座での取引にも対応しています。

松井証券の米国株取扱数は約3,600銘柄です。取引できる商品が多ければそれだけ自分の好みの商品を選びやすいだけでなく、商品を組み合わせたポートフォリオも様々に考えることができます。商品ラインナップを眺めながら、自分に合った投資スタイルを検討できるのがメリットです。

このほか、松井証券では、NISAとそれ以外の口座でも、投資信託の残高に対して年間最大1%のポイントが貯まります。

2-5 アプリやツールが豊富、銘柄探し・投資判断をサポートしてくれる電話窓口も

松井証券はインターネット証券にいち早く参入した企業ということもあり、株取引を中心にアプリやツールが豊富です。

マーケットと銘柄の情報(経済ニュース、各種指標、決算情報)などを分析できる「マーケットラボ」、高度な発注機能を搭載した「ネットストック・ハイスピード」、一目で登録銘柄の状況を確認できる「株価ボード」、将来のお金についてシミュレーションできる「松井FP~将来シミュレーター~」、為替レートやチャートの確認から発注・分析まで備えたFX専用のトレーディングツール「FXトレーダー・プラス」などです。

また、松井証券の口座を持っていれば、専用の銀行サービスの「MATSUI Bank」も利用可能です。預金や振込、ローンなどの様々な銀行サービスに加え、松井証券口座との連携による自動振替(スイープ入金)等の機能もあり、取引が便利になります。

さらに、株式投資の銘柄探し・投資判断をサポートしてくれるサポートダイヤル「株の取引相談窓口」も利用できます。

このように、取引だけでなく、情報収集や資金計画・投資計画作りに役立つツールが豊富に揃っているので、初心者から上級者まで利用することが可能です。

2-6 キャッシュバック・ポイントバック等のキャンペーンも実施

インターネット上で様々なキャンペーンが行われているのも松井証券の特徴です。過去には、口座開設時にプレゼントがもらえるキャンペーンや、SNSで特定のハッシュタグをつけた投稿をすることでQUOカードやamazonギフト券が貰えるキャンペーンなどが実施されています。

このほか、松井証券が主催するセミナーの参加者にはお土産が渡されることもあるなど、通常の取引以外のリターンを期待できるのも松井証券のメリットです。

3 松井証券のデメリット

松井証券を利用する際に注意しておきたいポイントも併せて確認しましょう。

3-1 米国以外の海外株、債券などは取り扱っていない

松井証券は商品数が多い証券会社ではありますが、すべての金融商品を取り扱っているわけではありません。例えば、急成長を狙える中国株式、元本保証でリスクを抑えた運用が期待できる債券などは取り扱っていないので留意しておきましょう。

なお、海外株などを扱っている複数の証券会社で口座を開設する場合、資産の管理や確定申告などが手間になることもあるので、特に投資初心者の方はよく考えて決定することが大切です。

3-2 取引金額が大きくなると手数料が割高

松井証券の国内株式取引手数料(現物・信用)は、1日あたりの約定代金が50万円以下であれば無料です。

しかし、26歳以上の方で50万円を超えると100万円までが1,000円、200万円までは2,000円、以下100万円ごとに1,000円の手数料が加算され、上限は10万円となります。これはオンライン取引の手数料としては割高で、窓口や電話での取引に近い水準と言えます。

なお、各サービスによって手数料は異なるので、よく確認して利用しましょう。

3-3 ツールがそれぞれ独立している

松井証券はツールが豊富というメリットがあります。しかし、ツールそれぞれが独立しているため、種類の多さが逆に不便に感じられることもあります。

例えば、取引をするにも株価ボードやチャートのアプリを開いたり、銘柄分析のため情報収集用のアプリを開いたり、そしてオンライン取引用アプリを開いて取引をしたりなどの手間が必要となり、急いで取引したい場合には不便な場合もあります。

取引に必要な機能が一括で入っているアプリを提供している証券会社も多い中、松井証券では必要な機能に絞り込んだツールだけを利用して最適化できるメリットはありますが、操作面や管理面で使いにくさを感じることもあり、改善を望む意見も寄せられています。

4 松井証券の実績・評判・口コミ

松井証券は「顧客中心主義」の理念のもとで様々なサービス、キャンペーンを積極的に展開している証券会社です。2023年10月1日に開始した銀行サービス「MATSUI Bank」は、3ヶ月後に預金残高が220億円、口座数は2.3万口座に達しています。

日本株取引では、IPO銘柄の取扱い数を増やし、IPO引受参入率が業界2位の70%まで伸びています。FX取引では、24時間取引可能なリピート型自動売買機能を提供し、FX売買代金は過去最高水準に達しています。また、米国株取引は、取扱銘柄を3,600銘柄以上に拡充し、2023年10月からは信用取引サービスも開始しています。

松井証券は個人投資家を主な顧客層としているため、投資初心者が市場に参入しやすいように投資環境を整えるべく、投資を楽しく学べるサービスを拡充しています。2023年10月23日には、専門の相談員が米国株取引の投資判断を無料でサポートする「株の取引相談窓口(米国株)」をネット証券業界初として設置しました。

また、投資の魅力を伝えるためのユーチューブ動画を多数配信しています。公式チャンネルの登録者数は23万人を超え、業界最多の登録者数を達成するなど人気となっています。さらに、投資情報メディア「マネーサテライト」では、投資初心者向けに経済用語をやさしく解説したり、松井証券の提供するサービスやアプリの操作説明を配信したりすることで、個人投資家に支持されています。

松井証券で取引しているユーザーから寄せられた意見や感想を確認してみましょう。

  • 「株式売買手数料1日50万円まで無料はうれしい」
  • 「投資信託の購入時手数料が無料なので、自由にポートフォリオが組める」
  • 「取引金額が大きくなると手数料も高くなるので、他の会社と組み合わせて使っている」
  • 「取引頻度が少ない場合は別会社も検討したほうが良い」

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。

松井証券の評判の中でも、特に手数料の安さに関する意見が多く寄せられています。なお、手数料の無料枠が1日50万円までになったのは2019年12月20日からで、それまでは1日10万円までとなっていました。松井証券では投資初心者が市場に参入しやすいように投資環境を随時整えているので、今後も様々なサービスの拡充が期待できます。

なお、取引金額が大きくなると手数料が割高になるので、松井証券は少額取引を中心にしたい場合に向いているでしょう。他の証券会社では1約定ごとに手数料を決めているプランもあるので、取引頻度が少ない場合には慎重に検討することが大切です。

5 松井証券の口座を開設する手順

松井証券の口座開設の手順をご紹介します。

5-1 口座開設に必要な書類等

松井証券に口座を開設する際は、写真付きマイナンバーカード(マイナンバー通知カード)か、もしくは本人確認書類が必要です。

本人確認では、「マイナンバーの登録番号」「本人確認用の写真」「身分証明(生年月日や住所などの情報)」がわかる書類が必要になります。写真付きマイナンバーカードがあれば一つで済みますが、写真なしのカードの場合や持っていない場合は、加えて本人確認のために写真付きの身分証明書等のコピーや写真を提出する必要があります。

5-2 口座開設の手順

口座を開設する方法には、「Web上での手続き」と「郵送手続き」の2種類があります。

Web上での手続き

Web上での手続きする場合、公式サイトから口座開設専用ページに進み、個人口座の開設画面で必要事項を入力していきます。

入力内容の中に「同時口座開設のお申込み」という項目があるので、信用取引口座、先物・オプション取引口座、FX口座等が同時に作成可能です(ただし諸条件あり)。

情報の入力後は、マイナンバーや本人確認のための確認書類のアップロードを求められます。この時、入力した住所情報とアップロードした内容が違う場合には口座開設ができないので、特に引っ越し直後などは注意する必要があります。

Web上の手続きが完了したら、取引に必要な情報と一緒に口座開設の完了通知が簡易書留で届きます。そして、封入されているログインIDとパスワードで松井証券サイトにログインすると取引を行えるようになります。

郵送での手続き

郵送での手続きでも、Web上での手続きと同じく最初に必要事項の入力をWebから行います。証券口座以外に、特定商品の口座を作成したい場合も一緒に情報を入力します。

Web手続き後、入力された情報の住所に申込書が松井証券から届きます。届いた申込書に不備がないか確認し、申込書に署名します。また、マイナンバー確認書類と本人確認書類を用意し、必要書類を返送用封筒にまとめて封入して送ります。

数日後に取引に必要な情報と一緒に口座開設の完了通知が簡易書留で届きます。封入されているログインIDとパスワードで松井証券サイトにログインすれば取引を行うことができます。

まとめ

松井証券は、長い歴史を持つ証券会社でありながら先進的なサービスや親しみやすいキャンペーンで人気のある証券会社です。現物株式や投資信託の手数料は無料なのでコスト負担を抑えた投資を行う場合に向いており、初心者から上級者の資産形成をサポートするツールも豊富に提供されています。

この記事等を参考に証券会社で取引を行う際は、サービスの特徴やメリット・デメリットなどを含めて慎重に検討しましょう。

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