松井証券株式会社は12月13日、結婚前のお金に関する会話のきっかけづくりを目的としたイベント「松井証券主催!投資やライフプランについて話せる街コン!」を都内で開催した。投資をしている人や新NISAに興味のある人などを中心に40人が参加し、会場では新NISAのセミナーや、参加者同士でお金の話ができるグループ交流を実施。グループ交流ではお金やライフプランに関する会話が交わされ、終了後のアンケートでは「普段聞きづらいお金について話すことができた」と答えた人が8割に上った。
同社は今年11月に全国の20~40代のいわゆる婚活中の男女300人と、婚活を経て結婚をした男女300人(婚活経験者)の計600人を対象に「婚活とお金事情に関する実態調査」を行った。婚活者に「結婚相手を探す際、お相手のお金事情について気になるもの」を尋ねたところ、「お金の使い方の価値観」が69.3%で、「年収」の63%を抑え最多となった。
次に、婚活経験者に「結婚前にもっと話しておけばよかったと思うこと」を質問すると、「お金について」の35%が最も多く「ライフプランについて(子ども有無など)」の30.3%が続いた。さらに、48%が「交際開始後にお金についてギャップを感じたことがある」と回答。内容は「計画的に資産形成できていない」が47.9%、「マネーリテラシーが低い」が25%、「年収は高いが金遣いが荒い」が16.7%と、相手との意識の違いや後悔がうかがえる結果に。
これを受け、同社は「結婚前に聞きたいけど聞きづらいお金や投資のこと」をテーマにした街コンイベントを企画。当日は同社によるセミナー「今知っておこう!新NISAのキホン」を基調に、グループ交流では、お金の価値観について会話のきっかけを作る旗揚げトークコンテンツを実施。相手の価値観への理解を深め、お金やライフプランに関する会話の導線を作り、多くのテーブルで婚活中の男女が、お金や投資、ライフプランについて会話を交わした。
終了後、参加者のうち34人にアンケート。参加理由については、約7割が「お金や投資について、出会いの場で話せる点に魅力を感じた」と回答。「自分が求める状況の相手を見つけることができたか」という質問については、「求めている条件の相手は見つからなかったが、普段聞きづらいお金について話すことができた」と答えた人が8割となった。
さらに「参加を経て、結婚を前に重視したい価値観にどのような変化があったか」という設問には「『お金』や『ライフプラン』を考えている人の方が結婚後もちゃんと生活ができると思う」「お金の価値観が大事だと思った」「ライフプランの共有は大切」と意識の変化があったという回答が寄せられた。
2024年1月に導入される新NISAについて、関心は高まっているが1人1口座しか持つことができない制約がある。このため、NISA口座を取り扱う証券会社は、手数料無料化や、AIを活用した宣伝広告などの競争を展開しており、同社の婚活イベントものその一環といえるだろう。一見すると異色だが、お金の悩みや価値観に関して考える機会や対話する機会の多様化につながるという意味で、意義のある取り組みではないだろうか。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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