おすすめの仮想通貨をご紹介します。各通貨の特徴や仕組み、購入方法については下記を参考にしてください。
ビットコイン(BTC)
ビットコインは暗号資産の代名詞とも言える存在で、数多くある暗号資産の中で最も時価総額が高く有名なデジタル資産です。ビットコインは、金融機関のような第三者を介することなく、個人間で取引可能な電子取引システムを実現するために誕生しました。ビットコインのシステムを実現するためにデジタル署名やブロックチェーンと呼ばれる技術が利用されており、ブロックチェーンは第四次産業革命を担う技術としても注目されています。時間の経過とともに書き込まれたデータが改ざんされる可能性が困難になる特徴や、不特定多数の人間がデータが改ざんされていないかを検証できる透明性・トレーサビリティは、ビットコインが多くの投資家・技術者から最も人気を集める特徴のひとつです。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは、さまざまな契約を自動化する「スマートコントラクト」を実行可能な分散型プラットフォームです。イーサリアムでは、Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)をはじめとするさまざまな技術によって、オリジナルブロックチェーンとも呼ばれるビットコインの課題に取り組んでいることが特徴です。このイーサリアム上でDAppsを稼働させるために必要となるネイティブトークンが、私たちが仮想通貨取引所で購入できるイーサ(ETH)です。ICOに利用されるイーサリアムの稼働に必要となるイーサは、暗号資産の時価総額ランキングで上位に位置するメジャーアルトコインです。
リップル(XRP)
XRPは、新たな国際送金のプラットフォームRippleNetで活用されるデジタルアセットです。XRPは、銀行のノストロ口座維持コストからの解放、送金業者の外国為替リスクの低減などを可能とするデジタルアセットです。世界中に分散したバリデーターによって取引の承認が行われることで、毎秒1,500件のスループットを処理し、送金を4秒で決済できるという特徴を持っています。また、RippleNetは200を超える金融機関で既に導入が進んでおり、Ripple社やSBIグループがマーケティングを主導していることが、他の暗号資産との大きな違いです。
ADA(エイダ/カルダノ)
カルダノは分散型アプリケーション(Dapps)を開発するためのプラットフォームであり、スケーラビリティ、相互運用性、サステナビリティを実現することを目指しています。カルダノ・ブロックチェーンで流通するネイティブトークンを「ADA(エイダ)」と言います。
SOLANA(ソラナ)
ソラナは急速に開発・利用が進んでいる数々のDAppsを、高い性能によって支えることを目的として開発され、そのプラットフォーム上では仮想通貨SOL(ソル)を発行しています。ソラナは、安価な取引手数料、強化されたスケーラビリティ、高速なトランザクションなどから「イーサリアム・キラー」の代表格として注目されています。
ポルカドット(DOT)
ポルカドットプロジェクトは、中央集権的な性質の強いWeb2.0の世界から、ブロックチェーン技術を利用して分散型のインターネットシステムを構築し、個人情報の保護などプライバシーを守れるインターネットの世界を確立することを目的としています。その為には、作為的に情報を扱うことのできる中央管理者が介在しない分散型のブロックチェーン技術が必要です。さらには、異なるブロックチェーンが稼働する中でそれぞれの情報が相互に運用可能となることで、完全に分散化されたプライベートWebを確立します。そのソリューションとして構築されているのが、ポルカドットのブロックチェーンです。
コスモス(ATOM)
コスモスは「Internet of Blockchains」(インターネット・オブ・ブロックチェーン)の実現を目標としたプロジェクトおよびエコシステムです。 「Internet of Blockchains」とは、ブロックチェーンから構成されるインターネットを指します。例えば、ビットコインのブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーンを接続して使用する事はできませんが、「Internet of Blockchains」ではコスモスをハブとして機能させる事で相互乗り入れを可能にする事を目指しています。つまり、インターオペラビリティの実現がコスモスの目的です。
ビットコインキャッシュ(BCH / BCC)
ビットコインキャッシュは2017年8月1日、ビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生した仮想通貨です。ビットコインが抱えていたスケーラビリティの問題を解決するため、ブロックサイズを拡大することで合意したマイナーによりハードフォークが実施されました。立ち上げから継続的に時価総額上位にランクインする人気の仮想通貨のひとつです。ビットコインキャッシュではブロックチェーン上ですべてのトランザクションを処理する「オンチェーン」でのトランザクション処理を進めており、32MBのブロックサイズを実装することによってすべての取引を透明性を保って行うことを目的とする仮想通貨です。
ライトコイン(LTC)
ライトコインはビットコインと同様、ピアツーピアの決済通貨を目指す仮想通貨です。ビットコインの問題でもあるトランザクションを解決した仮想通貨で、決済に必要となる膨大なトランザクションに対応できるよう取引の承認時間はビットコインの4分の1である2分半に設定されているという特徴を持っています。ライトコイン公式によるウォレットが公開されており、個人の決済通貨として利用されることを想定されていることが注目を集めています。
NEM(XEM)
NEMはビットコインの弱点を解決することを目的として誕生した「ビットコイン2.0」に分類されるプロジェクトで、ビットコインの課題となる取引速度・手数料の改善を実現しながらモザイク生成やマルチシグをはじめとするさまざまな機能を追加したブロックチェーンです。NEM公式やコミュニティが主体となってイベントを行う、仮想通貨系のプロジェクトとしては珍しい活動も特徴的です。
Lisk(LSK)
Liskはイーサリアムと同様にスマートコントラクト機能を保有しており、サイドチェーンを活用してトークンを構築していくことが特徴的なブロックチェーンです。サイドチェーンはプライベートチェーンとしての仕様をもっているため、スケーラビリティや開発の柔軟性に優位性を持っており、メインのブロックチェーン上にDappsを構築しない取り決めによって処理速度の高さを実現しました。また、LiskはMicrosoftともパートナーシップを結んだことで注目を集めています。
モナコイン(MONA)
モナコインは日本の巨大掲示板2ちゃんねる発祥の日本初となる仮想通貨です。仮想通貨特有の投機的な側面をもつ一方で、コミュニティ内での「投げ銭」に利用されることが特徴的です。Twitterではモナコインを気軽に送金できる決済システムが構築され盛んに利用されたことがあるなど、コミュニティ主体で発展した通貨です。
イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムクラシックはTHE DAOでのハッキングに対応したイーサリアム財団に反対して誕生したブロックチェーンで、イーサリアムが拡張性や民主性を重視しているのに対して、本来のイーサリアムのブロックチェーンを維持・運営していくことを目的としたものです。イーサリアムと同様のスマートコントラクト機能を有している一方で、耐ハッキング性を高めるために拡張性を制限しているなど、イーサリアムとの対抗路線が特徴的です。
ファクトム(FCT)
ファクトムはドキュメントを電子データとしてブロックチェーン上で管理する分散型プラットフォームです。ビットコインの機能を利用することで堅牢なセキュリティを維持しながら、従来必要だったデータ管理コストを削減することを目的として開発が進んでいます。既に医療記録を管理するdLoc、住宅ローン業界のデータを管理するファクトムハーモニーといったプロジェクトが進行しており、さまざまな機関・企業でのさらなる導入が期待されています。
ステラルーメン(Stellar Lumens)
Stellar(ステラ)は様々なデジタル通貨の取引を高速かつ低手数料で効率的に行えるプラットフォームで、その中で主となるデジタルアセットがLumens(XLM)です。同じく様々なデジタル通貨のプラットフォームとして開発が進められているリップルの元開発者を中心とするStellar Foundationによって運営されています。リップルが金融機関などの企業向け送金・決済ソリューションを重視している一方、ステラは個人間決済を重視しています。またステラ上で独自トークンを簡単に作れるなどのユニークな機能も有しており、着実に市場展開が進んでいます。
Basic Attention Token(BAT)
Basic Attention Token(BAT)はWebブラウザ「Brave」に紐づく仮想通貨で、従来のWeb広告におけるユーザー・メディア・広告主それぞれの抱える課題を解消しようという試みのもとで生まれたものです。Braveではユーザーが広告閲覧やユーザー情報の提供をコントロールすることができ、またBraveが許可した特定の広告を閲覧することでユーザーはBAT(BATポイント)を入手し利用することが可能となります。
クアンタム(Qtum)
Qtum(クアンタム)は、2016年12月に誕生したオープンソースブロックチェーンによる仮想通貨です。代表的なブロックチェーンであるビットコインとイーサリアム双方の長所を盛り込んでおり、またそれぞれが有する課題も解決しています。ビットコインの高いシステム安定性と、ブロックチェーンの事業利用に欠かせないイーサリアムのスマートコントラクト機能を兼ね備えた設計で人気を集めています。
OMG(オーエムジー)
OMGはOMG Networkのネイティブトークンであり、ERC-20規格で発行されています。ERC-20規格とは、イーサリアムのトークン規格の1つです。USDT等多くのプロジェクトが同一の規格で発行されています。OMGは世界最大の取引所の1つであるCoinbaseをはじめとした主要な取引所に、既に多く取り扱われています。
IOST
IOSTは、スマートコントラクトを利用したdApps(分散型アプリケーション)を構築するためのプラットフォームの名称であり、ネイティブトークン(暗号資産)の名称でもあります。IOSTは、クレジットカードと同等の処理能力でブロックチェーン技術を様々なサービスが活用できるようにすることを目指しています。
テゾス
テゾスはスマートコントラクトや分散型アプリケーションでの利用に適したブロックチェーンプラットフォームです。独自技術により、社会的・政治的・経済的なイノベーションを世界規模で推進することを目標としています。
Enjin Coin(エンジンコイン)
Enjin Coinは、2009年にシンガポールで創業したEnjinがブロックチェーンプラットフォーム「Enjin platform」上で発行できるようにしたデジタル資産です。「Enjin Platform」では発行されたデジタル資産であるNFT(Non-fungible token)の購入やEnjin Coinをアセットバックとした新たなNFTを発行することが可能です。
TRON(トロン)
TRONとは2017年に公開された暗号資産です。TRONはTRONプラットフォームで利用される基軸通貨となっており、スマートコントラクトの機能を実装しているためトークンの発行を行うことができたり、Dappsの開発も可能となっています。TRONは決済通貨として使われるのではなく、エンターテイメントプラットフォーム上における個人間の売買等が主な利用用途となります。
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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