Enjin Coin(エンジンコイン)とは?特徴・仕組み・購入方法

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今回は、コインチェックに先日Enjin Coinという暗号資産について、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Enjin Coinとは
  2. Enjin Platformとは
  3. Enjin Coinの特徴
    3-1. 大手企業としすでに提携
    3-2. 既存の大きなユーザー層
  4. Enjin Coinの将来性
  5. Enjin Coinを購入する方法は

コインチェックに先日Enjin Coinという暗号資産が上場しました。しかしEnjin Coinという名前を聞き慣れてない方もいるでしょう。ここではEnjin Coinというものがどういう暗号資産なのかについて解説します。

Enjin Coinとは

Enjin Coinは、2009年にシンガポールで創業したEnjinがブロックチェーンプラットフォーム「Enjin platform」上で発行できるようにしたデジタル資産です。「Enjin Platform」では発行されたデジタル資産であるNFT(Non-fungible token)の購入やEnjin Coinをアセットバックとした新たなNFTを発行することが可能です。

Enjin Coin自体は2017年に誕生した暗号資産の中では歴史の古い通貨で、ティッカーシンボルは「ENJ」です。Enjin Coinはオンラインゲームのコミュニティプラットフォームで利用できる暗号資産となっており、Ethereumをベースに発行されています。Enjin Coinの特徴として「メルト」という溶解機能の存在が挙げられます。この機能はデジタル資産として発行したNFTで必要でなくなったNFTをEnjin Coinに戻す機能を指しています。

Enjin platformはオンラインゲームで利用されておりマインクラフトを含めた35種類のオンラインゲームでのNFT発行のために連携されています。コインチェックはNFTマーケットプレイスの立ち上げて、NFTと暗号資産を交換できるというプラットフォームを立ち上げようとしており、Enjin Coinの上場は新事業との親和性が高いことが上場に繋がった背景となっています。

Enjin Platformとは

Enjin Platformとはブロックチェーンの知識がないエンジニアでも、一般で開発されているゲームやアプリ内に仮想通貨を導入できるプラットフォームです。メインチェーンはイーサリアムとなっており、Enjin Platformを利用することによって、ゲーム内にスマートコントラクト機能を実装できたり、NFTを導入することができる画期的なプラットフォームとなっています。

NFTはゲーム業界やエンタメ業界、グッズ等で利用できないかと検討されており、1アイテムそれぞれをトークン化して希少価値を持たせつつ、安全な売買をユーザー同士で行ってもらうために利用されようとしています。

現在Enjin Platformでは2,500以上のプロジェクトがテストネット上で利用されようとしており、様々なユーザーが利用しようとしている動きがみて取れます。暗号資産を導入するためにはブロックチェーンエンジニアを必要としたり、仮想通貨のプログラミング言語や専門性が必要なことがあることから導入を諦めているケースも散見されましたが、その課題を解決するのがEnjin Platformとも言えるでしょう。

Enjin Coinの特徴

大手企業としすでに提携

Enjin Coinは韓国のサムスン電子など海外大手企業との提携を行っています。サムスンの代表的なモバイル端末に「galaxyシリーズ」があることはご存知だと思いますが、このgalaxyS10において内蔵されている暗号資産のウォレットの対応通貨の中にEnjin Coinが採用されています。この動きによってEnjin Coinの価格は8倍にも急騰するような動きを見せることがありました。

スマートフォンのように一般消費者が利用するもので採用するとなった場合、Enjin Coinの利用者が急増することから価格に対してのインパクト大きくなるため、今後の提携先のインパクトはチェックしておくといいでしょう。

既存の大きなユーザー層

Enjin Platformのユーザーは世界で2,000万人を超えています。そしてアイテム数も多岐に利用されており、500万Enjin Coin分のアイテムが取引されている状況です。日本ではまだEnjin Coinの認知度というのは高くありませんが、世界で多くのユーザーがすでに存在するということは大きな特徴の一つでしょう。

また日本でも「暗号資産=投機」ではなく、ブロックチェーン技術そのものの価値や、NFTのような投資目的ではない形での利用法を模索する動きが広がっていることもEnjin Coinにとってはいい動きとも言えるかもしれません。

現在ではコインチェックがNFTのマーケットプレイスを構築したいという思いで行動しており、Enjin Coinの親和性が高いことから、先月上場しましたが、この動きが日本全体で高まると、Enjin Coinの価値も高まることでしょう。

Enjin Coinの将来性

Enjin Coinの将来性は今後のゲーム業界の発展がどのようになっていくかで左右されていくのではないかという点がポイントです。Enjin CoinはEnjin Platformの利用者が重要なポイントであり、この利用者はゲームやアプリの開発者等が簡単に仮想通貨を導入できる仕組みを整えてあげるというものであるため、ゲーム業界の発展は重要なポイントになるのではないかと思います。

現在でもマイクロソフトが提供している「マインクラフト」との連携がされているなど大手企業と現在では進んでいますが、今後この流れが止まるか、さらに加速するかを見極める必要があるでしょう。

Enjin Coinを購入する方法は


Enjin Coinは現在日本ではコインチェックのみで購入が可能となっています。コインチェックではレバレッジ取引は行うことはできず、取引板での取引はビットコインのみとなっているため、Enjin Coinを購入する場合は販売所のみとなってしまうことに注意しましょう。

日本でゲームを行うユーザー層という新しい日本の顧客層が暗号資産に流入し、その中でもEnjin Coinにフローが集まるとなった場合はEnjin Coinの価格上昇も期待できるかもしれません。日本のゲーム熱というのは世界でも有数であり、そのようなユーザーの人気となっているゲームとの提携が進んだ場合は期待できる面でも大きいでしょう。

ゲームが好きという方はEnjin Coinを購入することで今まで通りゲームを楽しみながら投資もできますし、ゲームの楽しみがさらに広がることになるでしょう。暗号資産取引所は無料で開設ができ、口座維持の手数料も無料ですので、これを機に暗号資産取引所の口座開設を検討してみることも良いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12