環境商品取引所のXpansivは12月2日、カーボン除去クレジットに特化した新たな取引機能の提供を開始したと発表した。参加者は同社のCBLスポット取引所で自然由来および技術由来の除去クレジットを個別に取引できるほか、マルチレジストリ・ポートフォリオ管理システム「Xpansiv Connect」で除去クレジットのポジション管理が可能となる。
除去クレジットは、大気中のCO2を直接除去・貯蔵することで得られるクレジット。従来型のクレジットと比べて高い環境価値が期待され、自主的炭素市場の重要な商品として注目を集めている。
同社によると、ACR、Climate Action Reserve、Verraなど主要な認証機関が発行する除去クレジットが取引対象となる。第一弾として、Anew Climate社が手掛ける米国の3つの森林プロジェクトから生み出された75,000単位の除去クレジットが取引可能となった。
シニア・バイス・プレジデントのラッセル・カラス氏は「国際炭素市場評議会(ICVCM)のコア炭素原則やCORSIA(国際航空のためのカーボン・オフセット削減スキーム)など、増加する各種基準への適合性を追跡できる機能を提供する」と述べた。除去クレジットの取引・管理の効率化により、市場の活性化が期待される。
【参照記事】Xpansiv Launches Carbon Removals-Only Trading
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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