分散型インフラネットワーク(DePIN)のpeaqは12月27日、AIインフラ企業のiGam3(アイゲーム3)がpeakのネットワークに参加すると発表した。これにより、AIエージェント向けの分散型コンピューティング基盤を、Arbitrumに加えpeaqネットワーク上でも展開する。
iGam3は、AI動作に必要な計算能力を、専用デバイスや互換性のある外部機器から調達。提供者にはトークンで報酬を支払う仕組みを構築している。東南アジアとオーストラリアのレストンチェーン「Taste Asia」では、同社のシステムを活用し、AIによる料理の品質管理や顧客サービスの改善を実現している。
これまでiGam3は、イーサリアムのセカンドレイヤー「Arbitrum」上でサービスを展開してきたが、今回peaqへの移行を決定。自社トークン「$iG3」の供給量の50%以上をpeaqネットワークに移し、スマートコントラクトの展開やデバイス認証機能の実装を進める。また、AI搭載デバイスをNFT化し、ステーキングによる収益機会も提供する計画だ。
peaqの共同創設者レナード・ドルロシュター氏は「分散型ネットワークを活用してAIインフラを提供することで、機械経済の未来を定義していく」と意義を強調。これにより、特定企業に依存しない公平なAIインフラの構築と、新たな経済圏の創出が期待される。