米国の自動車データプラットフォームDIMOは、2月26日、HAKUHODO KEY3株式会社と提携し、日本市場に向けて自動車データ管理とサービス提供の革新を推進することを発表した。
DIMOは、ブロックチェーン技術を活用し、物理インフラを分散型で管理・運営するDePINプロジェクトを展開している。車両データにオンチェーンIDを付与することで、ユーザーが自身のデータを完全に管理し、個人情報を保護しながら新たなサービスや経済的機会を得られる仕組みを提供。現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパで150,000台以上の車両が接続され、200人以上の開発者がアプリケーション開発に関わっている。
また、DIMOのブロックチェーン基盤では、車両データを活用して報酬を得ることが可能。さらに、従来の中央集権型システムに代わるDePINの導入により、データの透明性を高め、業界の課題解決を目指している。
一方、HAKUHODO KEY3はWeb3技術を活用し、NTTデータとの提携によるWeb3事業戦略支援サービス「web3 Sherpa」や、顧客と企業が相互運用性の高いロイヤリティプログラムを提供する企業アライアンス「Loyalty X」などを構築し、日本企業のデジタル変革を後押ししてきた。
この提携により、日本の自動車業界のデジタル化が加速し、持続可能なデータ管理やプライバシー保護が強化されるとともに、新たな経済的機会の創出も期待されている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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