決済通貨としての確率を目指す仮想通貨「ビットコインキャッシュ」
ビットコインキャッシュは2017年8月1日、ビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生した仮想通貨です。ビットコインが抱えていたスケーラビリティの問題を解決するため、ブロックサイズを拡大することで合意したマイナーによりハードフォークが実施されました。以来、継続的に時価総額上位にランクインする人気の仮想通貨のひとつです。ビットコインキャッシュではブロックチェーン上ですべてのトランザクションを処理する「オンチェーン」でトランザクション処理を進めており、32MBのブロックサイズを実装することによってすべての取引を透明性を保って行うことを目的とする仮想通貨です。
ビットコインキャッシュの概要
基本情報 | 仮想通貨名 | ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash) |
ティッカーシンボル | BCH / BCC | |
発行開始年月 | 2017年8月 | |
主な利用用途 | 送金 / 決済 / 投資 | |
発行状況 | 発行主体 | プログラムによる自動発行 |
発行方法 | 分散型台帳データ管理に必要となる計算および価値記録を行う記録者への対価として発行 | |
上限発行量 | 20,999,999.9769BCH | |
発行可能数の変更 | 可(発行プログラムの変更) | |
発行予定・発行条件 | – | |
価値移転記録 | コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク) |
投資のリスク | 価値移転ネットワークの脆弱性 | 多数の記録者が結託し、既存の記録者が有する処理能力よりも高い能力で記録台帳を改ざんすることで、発行プログラムを改変することができる。 |
保有情報暗号化技術の脆弱性 | 第三者に秘密鍵を知られた場合には、利用者になりすまして送付指示を行うことができる。 | |
発行者の破たんによる価値喪失の可能性 | なし | |
価値移転記録者の破たんによる価値喪失 | − | |
移転の記録が遅延する可能性 | 分岐したブロックの一方が否決された場合、否決されたブロックに収録された取引は再び認証を得なければ次の送金が行えなくなる。記録者の目に留まらず未承認データのまま放置される恐れあり。 | |
プログラムの不具合によるリスクなど | 現時点ではプログラムが適正に機能し、所有データの改ざんやダブルスペントなどに陥ることを排除しているが、未検出のプログラムの脆弱性やプログラム更新などで生じた脆弱性を利用しデータが改ざんされ、価値移転の記録が異常な状態に陥る可能性がある。 | |
過去発生したプログラムの不具合の発生状況 | Mt.Goxがハッキング被害を受け、ビットコインやユーザー情報・パスワードが盗難され約1週間取引が停止された。この影響で、連鎖的に他の取引所からもビットコインの盗難が発生し、ビットコイン価格が著しく下落した。 | |
価格に影響を与えた事件の履歴 | – |
※2020年2月時点の情報となります。
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ビットコインキャッシュの5つの特徴
- ビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨
- オンチェーンによるトランザクション処理を推進
- ビットコインよりも遥かに大きい32MBのブロックサイズを採用
- 手数料が安く利用できる
- ビットコインキャッシュとビットコインSVのハッシュウォー
ビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨
ビットコインキャッシュは2017年8月1日、ビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生した仮想通貨です。ビットコインが抱えていたスケーラビリティの問題を解決するため、ブロックサイズを拡大することで合意したマイナーによりハードフォークが実施されました。発行以来、時価総額上位に継続してランクインする人気の仮想通貨のひとつです。
オンチェーンによるトランザクション処理を推進
ビットコインでは利用者増加によって発生するスケーラビリティ問題に対して、ブロックチェーンの外でトランザクションを処理し、その結果をブロックチェーンに記載する「オフチェーン」の採用を進めています。これに対し、ビットコインキャッシュではブロックチェーン上ですべてのトランザクションを処理する「オンチェーン」でトランザクション処理を進めていこうとしています。
ビットコインよりも遥かに大きい32MBのブロックサイズを採用
ビットコインが1MBのブロックサイズにしかトランザクションを格納できない一方、ビットコインキャッシュでは32MBのブロックサイズが実装されています。ブロックサイズが大きければ大きいほど、多くのトランザクションをオンチェーンのまま処理できるため、オフチェーンと比較するとすべての取引を透明性を保って行うことができるという特徴を持っています。
手数料が安く利用できる
ビットコインが「デジタルゴールド」として「価値の保存」を目指す一方、ビットコインキャッシュは「決済通貨」としての役割を目指すために手数料を安く抑える取り組みを進めていることが特徴です。過去には、手数料があるが故に送金できない微量のトランザクションも承認していくこと、手数料を一部のトランザクションで徴収しない予定があることを発表したマイナーもおり、送金価格が高騰し続けるビットコインとは異なる取り組みを見せていることが特徴です。
ビットコインキャッシュとビットコインSVのハッシュウォー
ビットコインキャッシュは2018年11月、ハードフォークが実施され、ビットコインキャッシュとビットコインSVに分岐しました。ビットコインを発明したサトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏により進められたハードフォークはその後、仮想通貨市場全体に大きな影響を与え、ハードフォーク以降にはビットコイン価格が30万円台にまで大きく下落する事態を巻き起こしました。
ビットコインキャッシュの購入方法
ビットコインキャッシュが購入できるおすすめの仮想通貨取引所は以下をご覧ください。
マネックスグループ傘下の企業が運営「コインチェック」
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。Coincheckは多数の暗号資産を取り扱っており、NEM(XEM)やモナコイン、EnjinやIOSTなど他取引所では取り扱いが少ないアルトコインを購入することができます。また、販売所での取引やチャット、貸仮想通貨サービスなどをスマホアプリで利用できることも特徴です。
コインチェックが提供する貸暗号資産サービスは、暗号資産の貸出で利益を得る事が可能なため、アルトコインを長期で保有する投資家であれば必見の取引所のひとつです。コインチェックは新しい通貨を日本初で上場させることが多く、通貨数は日本でトップの数を誇っています。
GMOインターネットのグループ会社が運営する「GMOコイン」
GMOコインはGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。グループ会社にGMO証券をもつGMOコインは、金融機関のバックグラウンドと蓄積されたノウハウをもった暗号資産取引所として豊富なトレーディングサービスを提供しています。複数の暗号資産の板取引(現物・レバレッジ取引)のほか、XRPやライトコイン、OMGなどアルトコインのレバレッジ取引など、暗号資産FXに注力したサービス展開が特徴的です。また、GMOコインはアプリも多機能なため、外出先でも複雑な注文を出すことが出来ます。さらに貸暗号資産サービスではビットコインからBAT、OMGなどのアルトコインも貸し出せるようになりました。
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