SBIホールディングス傘下のSBI Cryptoが、マイニングプール事業を開始することを3月19日に発表した。同日より新規ユーザーのアカウント申請が可能となっており、事業の正式開始は2021年4月を予定している。
SBI Cryptoは、2017年8月の設立以降海外での暗号資産マイニング事業を展開していた。現在は約1.1EH/sのハッシュレート容量をベースに提供しており、今回から個人および法人向けにサービスを一般公開する決定を行なったという。
マイニングプール事業を提供するに際しては、一部データセンターの管理に伴いドイツのNorthern Data AG社と提携している。SBI Cryptoは、同社の転換社債型新株予約権付社債を引き受け、既に全部を株式に転換し保有しているという。
SBI Cryptoの提供するマイニングプールは、数ある中で全体の11位として評価されている。セキュリティはSilent Breach社による外部監査を受けているとのことだ。
提供されるのはビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)の3種類となっており、現時点での1日あたりの報酬はそれぞれ、0.3424ドル、0.3501ドル、0.3457ドルだ。
SBI Cryptoは、自社のマイニングプール事業の強みとして主に次の3つをあげている。
- FPPS方式:Full-Pay-Per-Share(FPPS)方式では、マイナーが成功したマイニング作業に基づいて報酬を支払う形式となっており、マイニングを行う際のプール手数料が発生しない点が特徴
- 金融サービス:マイニングによって得た収益を貸し出すことで利息を得ることが可能
- コンサルティング:マイニング機器の購入やデータセンターの構築に関する相談が可能
暗号資産市場の高騰を受けマイニング事業への注目が集まり続けている中、ビットコインのマイナーは1ヶ月で約13億6,000万ドルもの収益をあげているという。これに伴い、マイニングプール事業を展開する企業の株価も上がり続けており、業界内外で引き続き話題を集めている。
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【参照記事】SBI Cryptoにおけるマイニングプール事業開始のお知らせ(SBI Crypto)|ニュースリリース|SBIホールディングス
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