米大手暗号資産取引所Coinbaseは4月20日、NFTマーケットプレイスであるCoinbase NFTのβ版をリリースしたことを発表した。マーケットプレイスの閲覧は誰でも可能だが、現在は先行してウェイティングリストに登録していた一部のユーザーがNFTを売買できる。今後は徐々に利用者を拡大していき、全員が利用できるようになる予定だ。
Coinbase NFTの特徴はNFTの売買ができるだけでなく、クリエイターやコレクターがコミュニティを構築できる機能があることだ。Coinbaseは2021年10月にNFT事業への参入を表明して以降、独自のNFTマーケットプレイスの開発に取り組んできた。
同社はNFTコミュニティからの意見も取り入れながらオープンに構築していった結果、ユーザーは単にNFTを売買できるマーケットプレイスを求めているのではなく、より優れたNFTやコミュニティを発見できること、そしてクリエイターやコレクター同士がつながりやすい場所であることが必要だということが明らかになったという。
そのため、マーケットプレイスにはSNSのような機能も持ち合わせており、いいねを押したりできるだけでなく、お気に入りのクリエイターをフォローしたり、NFTに関して直接コメントを投稿することができる。
また、これまでに購入したものやトレンドのもの、フォローしている人などの情報に基づいて、おすすめのNFTが表示されるため、検索時間を削減し、より個々の好みに合わせたNFTを見つけやすくなっている。
同マーケットプレイスはイーサリアムブロックチェーンをベースとしているが、今後は複数のブロックチェーンにも対応予定。また、現在は期間限定で取引手数料が無料となっているが、最終的にはWeb3業界標準に準拠した料金を設定する予定だという。
同社は2022年の1月に米決済大手のMastercardと提携し、クレジットカードでNFTを購入することを可能にすることを明らかにしたが、そのほかにも今後数か月の間にドロップやミンティングなど、新しい機能やNFTを追加し、Web3ソーシャルマーケットプレイスというビジョンの実現のために取り組むとのことだ。
【参照記事】gm! Coinbase NFT is now in beta
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株式会社techtec リサーチチーム
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