PayPalが英国での暗号資産関連サービスの提供を開始したことを9月17日に発表した。英国に住む全てのユーザーに対して、暗号資産の購入・管理・販売ができるようになっている。
対象となる銘柄は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)だ。PayPalは8月23日に、英国でのサービス開始を発表しており、数週間以内に利用可能になるとしていた。
英国でPayPalを通して暗号資産にアクセスするには、本人確認手続きを完了させる必要があるという。1週間あたり15,000ポンド(約220万円)まで暗号資産を購入することができ、1年間では35,000ポンド(約530万円)を上限に設定されている。
今回の英国でのサービス開始は、米国以外ではPayPalにおける初めての国外進出となった。提携パートナーは引き続きPaxosとなり、米国でのサービス拡大を追う形で英国でも徐々に多くの機能が利用できるようになると予想される。
米国と同様、英国でもPayPalプラットフォーム内でのみ暗号資産が流通するため、外部のウォレットや取引所に送金することはできない。しかし、最小で1ポンド(約150円)から購入できることもあり、英国の暗号資産市場拡大に向けて期待感が高まっている。
暗号資産購入時の支払いには、銀行口座やデビットカードだけでなく、PayPal口座にある残高でも行える点が特徴だ。PayPal口座にある残高の一部を、手軽に暗号資産投資に回すことができる。
英国には、現在PayPalユーザーが200万人以上いるといい、市場の盛り上がりが期待されているようだ。
昨今、PayPalを含む決済プラットフォーム企業による暗号資産市場への参入が活発になっている。8月には、クレジットカード決済大手Visaが、最古のNFTといわれるCryptoPunksシリーズの1つを購入したことで話題となった。
また、9月初旬には同じくクレジットカード決済大手マスターカードが、ブロックチェーン分析企業CipherTraceを買収し、デジタル資産の対応を加速する意向を表明している。
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【参照URL】https://twitter.com/PayPalUK/status/1438746959364308995
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