グローバルな決済ネットワークを目指す「ライトコイン」
ライトコインはビットコインと同様、ピアツーピアの決済通貨を目指す仮想通貨です。ビットコインにおけるトランザクションの問題解決を目指した仮想通貨で、決済利用にともなう膨大なトランザクションに対応できるよう取引の承認時間はビットコインの4分の1である2分半に設定されているという特徴をもっています。ライトコイン公式によるウォレットが公開されており、個人の決済用通貨として注目を集めています。
ライトコインの概要
基本情報 | 仮想通貨名 | ライトコイン(Litecoin) |
ティッカーシンボル | LTC | |
発行開始年月 | 2011年10月 | |
主な利用用途 | 送金 / 決済 / 投資 | |
発行状況 | 発行主体 | プログラムによる自動発行 |
発行方法 | 分散型台帳データ管理に必要となる計算および価値記録を行う記録者への対価として発行 | |
上限発行量 | 84,000,000LTC | |
発行可能数の変更 | 可(発行プログラムの変更) | |
発行予定・発行条件 | マイナーは1ブロック発掘ごとに25LTCを獲得、約4年毎(840,000ブロック)に半減。 | |
価値移転記録 | コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク) |
投資のリスク | 価値移転ネットワークの脆弱性 | 多数の記録者が結託し、既存の記録者が有する処理能力よりも高い能力で記録台帳を改ざんすることで、発行プログラムを改変することができる。 |
保有情報暗号化技術の脆弱性 | 第三者に秘密鍵を知られた場合には、利用者になりすまして送付指示を行うことができる。 | |
発行者の破たんによる価値喪失の可能性 | なし | |
価値移転記録者の破たんによる価値喪失 | − | |
移転の記録が遅延する可能性 | 分岐したブロックの一方が否決された場合、否決されたブロックに収録された取引は再び認証を得なければ次の送金が行えなくなる。記録者の目に留まらず未承認データのまま放置される恐れあり。 | |
プログラムの不具合によるリスクなど | 現時点ではプログラムが適正に機能し、所有データの改ざんやダブルスペントなどに陥ることを排除しているが、未検出のプログラムの脆弱性やプログラム更新などで生じた脆弱性を利用しデータが改ざんされ、価値移転の記録が異常な状態に陥る可能性がある。 | |
過去発生したプログラムの不具合の発生状況 | – | |
価格に影響を与えた事件の履歴 | 2016年Cryptsy交換所におけるハッキングを受け300,000LTC(時価1億円相当)が盗難。すべてのライトコインがホットウォレットで管理されていたとされる。 |
※2020年2月時点の情報となります。
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ライトコインの5つの特徴
- 低コストに流通できるピアツーピアの決済用通貨
- ビットコインよりも速いトランザクション
- ビットコインのインフレに合わせた発行枚数
- SHA-256よりも複雑な暗号方式Scryptを採用
- 暗号化された公式のウォレットが利用可能
低コストに流通できるピアツーピアの決済用通貨
ライトコインは元Googleの社員であるCharlie Lee氏がGithub上で公開したアルトコインで、ビットコインと同様にピアツーピアの電子マネーを目指す仮想通貨です。ビットコインよりもトランザクション完了までのスピードが速く、また同様により安い手数料で決済できることが特徴のグローバルな決済ネットワークを敷いています。
ビットコインよりも速いトランザクション
ライトコインはビットコインよりも多くのトランザクションを処理でき、ブロック生成の頻度が高く、承認時間は2分半とビットコインの4分の1で済みます。そのため、ビットコインで問題視されてきた、決済をはじめとする膨大なトランザクションにまで対応できるように設計されていることが特徴です。
ビットコインのインフレに合わせた発行枚数
ライトコインの発行上限は8,400万枚でビットコインの4倍に設定されています。これは承認時間が4分の1であることが理由であるほかに、Charlie Lee氏が「ビットコインは金、ライトコインは銀」と言及するように、価値の保存を目的としつつあるビットコインとは異なり、決済通貨として実際に利用することを前提にビットコインのインフレに対応するよう設計されているためです。
SHA-256よりも複雑な暗号方式Scryptを採用
ライトコインが採用しているScryptはビットコインが採用しているSHA-256よりも複雑な暗号化方式として当時話題となりました。当時はビットコインのマイニング専用ハードウェア(ASIC)が開発されハッシュレートが上昇していたため、ビットコインと異なる暗号化方式が誕生したことは画期的でした。
暗号化された公式のウォレットが利用可能
仮想通貨の保存には取引所に通貨を預けておく以外にもさまざまな方法がありますが、そのなかのひとつにウォレットに保存する方法があります。ライトコインでは公式にウォレットを公開しており、このウォレットでは暗号化によってプライベートキーの安全性を確保、取引やアカウントの残高を確認することが可能です。
ライトコインの購入方法
ライトコインが購入できるおすすめの仮想通貨取引所は以下をご覧ください。
マネックスグループ傘下の企業が運営「コインチェック」
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。Coincheckは多数の暗号資産を取り扱っており、NEM(XEM)やモナコイン、EnjinやIOSTなど他取引所では取り扱いが少ないアルトコインを購入することができます。また、販売所での取引やチャット、貸仮想通貨サービスなどをスマホアプリで利用できることも特徴です。
コインチェックが提供する貸暗号資産サービスは、暗号資産の貸出で利益を得る事が可能なため、アルトコインを長期で保有する投資家であれば必見の取引所のひとつです。コインチェックは新しい通貨を日本初で上場させることが多く、通貨数は日本でトップの数を誇っています。
GMOインターネットのグループ会社が運営する「GMOコイン」
GMOコインはGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。グループ会社にGMO証券をもつGMOコインは、金融機関のバックグラウンドと蓄積されたノウハウをもった暗号資産取引所として豊富なトレーディングサービスを提供しています。複数の暗号資産の板取引(現物・レバレッジ取引)のほか、XRPやライトコイン、OMGなどアルトコインのレバレッジ取引など、暗号資産FXに注力したサービス展開が特徴的です。また、GMOコインはアプリも多機能なため、外出先でも複雑な注文を出すことが出来ます。さらに貸暗号資産サービスではビットコインからBAT、OMGなどのアルトコインも貸し出せるようになりました。
仮想通貨の一覧
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