【元トレーダーが解説】bitFlyerが国内で初めて取扱いを開始した暗号資産テゾスとは?

今回は、暗号資産テゾスについて、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 暗号資産テゾスの概要
  2. LPoSを採用
  3. ベーカーという存在
  4. ハードフォークの必要がない
  5. テゾスを日本で購入するには
  6. まとめ

先日、国内の大手暗号資産(仮想通貨)であるbitFlyerが、新たにテゾス(XTZ)の取扱いを開始しました。テゾスは時価総額で市場トップ20に入り、グローバルな投資家の間で知名度の高い暗号資産です。しかし、日本国内であまり情報が出回っていないため、テゾスについて知らない方も多いと思います。ここでは暗号資産テゾスの特徴について解説したいと思います。

①暗号資産テゾスの概要

テゾスはスマートコントラクトや分散型アプリケーションでの利用に適したブロックチェーンプラットフォームです。独自技術により、社会的・政治的・経済的なイノベーションを世界規模で推進することを目標としています。

テゾスは2017年にICOで200億円以上の資金を調達して注目を集めました。テゾスの創業者は、金融大手のゴールドマンサックスやモルガンスタンレー出身のArthur Breitman(アーサーブレイトマン)氏と、コンサル大手アクセンチュア出身の肩書を持つKathleen Breitman(キャスリーンブライトマン)氏の夫妻となっています。

現状のテゾスの時価総額を見ると、投資家の期待に見合ったパフォーマンスを挙げているようです。ここからは、こうしたテゾスが評価されているポイントを一つ一つ説明したいと思います。

②LPoSを採用

テゾスのコンセンサスアルゴリズムはLPoS(Liquid Proof of Stake)を採用しています。ブロック承認者はテゾス(XTZ)の保有者からランダムで選択される他、承認者がその権限を譲渡することもできます。つまり、ある程度テゾスを保有しておけばブロックの生成権が与えられるということです。

ブロックを生成することで成功報酬を獲得できますが、ハードウェアを含む色々な条件が必要なので、一般的な個人投資家は他のマイナーに承認権を委任することが可能となっています。

③ベーカーという存在

テゾスのネットワーク上では、「ベーキング」というプロセスがあり、これはテゾスの取引記録を承認する作業を指しています。ベーキングを行うXTZ保有者は「ベーカー」と呼ばれ、ベーカーになるには10,000 XTZ以上を保有しないといけないという条件があります。10,000 XTZを保有していない場合は、他者に委任する形でベーキングに参加することが可能です。

④ハードフォークの必要がない

テゾスの特徴は、ネットワークを2 つの異なるブロックチェーンにフォークさせることなく自身をアップグレードできる自己改訂機能を備えている点です。また、オンチェーンガバナンスにより、コミュニティ内の対立により分裂するといった別のリスクも抑制しています。これらにより、コミュニティ内での意見対立により開発者コミュニティが分裂するといった事態が発生せず開発リソースが分散しないため、安定した運営を行うことができます。

⑤テゾスを日本で購入するには

テゾスはこれまで日本で購入できる暗号資産取引所はありませんでした。しかし先日bitFlyerがテゾスを上場させています。
bitFlyer 2
このように販売所で購入でき、日本のユーザーに初めてテゾスの取引機会が提供されています。なお、販売所には価格差(スプレッド)があり、市場の急変時には乖離が広がる傾向があるので、取引するときは注意が必要です。取引前に「売値」と「買値」をそれぞれチェックし、スプレッドを加味して目標とする利益確定地点を検討しておくようにしましょう。

⑥まとめ

bitFlyerがテゾスを上場させたことで他の暗号資産取引所が追随することが考えられます。日本人ではFXの人気が高いので、GMOコインやDMM Bitcoinなどでレバレッジ取引の市場にテゾスを追加することも期待できるかと個人的には感じています。今後の日本の暗号資産取引所の動向に注目です。

The following two tabs change content below.
中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 【運営サイト】FXの車窓から