コスモス(ATOM)とは?特徴・仕組み・購入方法

21年5月19日に国内取引所として初めて「ポルカドット(DOT)」がGMO コインに上場されたばかりですが、同じくGMOコインで「コスモス(ATOM)」が7月14日に上場されました。

GMOコインでの取扱いサービスは「販売所」「つみたて暗号資産」「貸暗号資産」となり幅広い選択肢が用意されています。今回は、GMOコインで新規上場をしたコスモスの概要と将来性、購入方法について解説します。

目次

  1. コスモス(ATOM)とは?
  2. コスモスの特徴
  3. コスモス(ATOM)の購入方法、運用方法
  4. まとめ

コスモス(ATOM)とは?

まず初めに、コスモスの概要について解説します。

コスモスの概要

コスモスは、2014年にアメリカで設立されたTendermint(テンダーミント)社により、2016年にホワイトペーパーがリリースされました。開発者はTendermint社の創業者であるジェ・クォン(Jae Kwon)氏で、2017年にはICOで約1,700万ドル(約18億円)の資金調達に成功しています。2021年7月現在、Cosmosエコシステムは、200を超えるプロジェクトで構成されており、その下の資産総額は600億ドルに上ります。

コスモス(ATOM)は、コスモスのエコシステムで流通するネイティブトークンで、ティッカーシンボルはATOMです。2021年7月16日執筆時点での価格は1ATOM=1304.22円で、時価総額は約2852億円、時価総額ランキングは35位です。発行済み枚数は約2.18億枚で、発行上限は約2.6億枚とされています。コンセンサスアルゴリズムはPoS(プルーフ・オブ・ステークス)を発展させた「DPoS(Delegated Proof of Stake/ デレゲィティド・プルーフ・オブ・ステークス)」を採用しています。

国内仮想通貨取引所ではGMOコインのみで取り扱われています。

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Internet of Blockchains

コスモスは「Internet of Blockchains」(インターネット・オブ・ブロックチェーン)の実現を目標としたプロジェクトおよびエコシステムです。 「Internet of Blockchains」とは、ブロックチェーンから構成されるインターネットを指します。

現段階では、世の中に存在するブロックチェーン同士には互換性がありません。例えば、ビットコインのブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーンを接続して使用する事はできませんが、「Internet of Blockchains」ではコスモスをハブとして機能させる事で相互乗り入れを可能にする事を目指しています。つまり、インターオペラビリティの実現がコスモスの目的です。

5月にGMOコインに新規上場したポルカドット(DOT)もインターオペラビリティの実現を目指したブロックチェーンです。その意味で両者は競合するかのように見えますが、実際はコスモスとポルカドットは接続が可能で両者は共存できるということが確認できています。

「DPoS(Delegated Proof of Stake/ デレゲィティド・プルーフ・オブ・ステークス)」

DPoS(Delegated Proof of Stake/ デレゲィティド・プルーフ・オブ・ステークス)のDelegatedは「委任された」という意味で、ステーカー(トークン保有者)の投票により選出されたバリデータがトランザクション処理を行い報酬を得る仕組みです。

投票により選出されたごく少数のバリデータでトランザクション処理を行うため、数秒で検証が終了しPoSよりも圧倒的に速いトランザクションスピードが実現するという利点があります。また、PoWやPoSの課題である51%攻撃のリスクはなくなります。

デメリットとしては、委任されたバリデータによるカルテルの危険性とステーカーが投票に参加しないことによる報酬を得るバリデータの偏りです。

コスモスの特徴

続いてコスモスの特徴について解説します。

コスモスのインターオペラビリティの仕組み

インターオペラビリティとは、「相互運用性」という意味です。コスモスのインターオペラビリティの仕組みは、下の図のように「Cosmos Hub」という中継点をコスモスブロックチェーンで設置し、「Zone」と呼ばれる箇所にそれぞれのブロックチェーンを設置、「Cosmos Hub」が「Zone」の橋渡しをする仕組みとなっています。

このような仕組みを構築することで、ビットコインとイーサリアムなど互換性のないブロックチェーン同士の通貨交換などがダイレクトに実現するということです。

また、その相互運用を実現することでそれぞれのブロックチェーンの負荷が下がり、スケーラビリティ問題の解決にもつながります。コスモスでは「Cosmos SDK」という開発ツールを無料提供されており、コスモスのブロックチェーンを使用した開発を進めやすくする環境も整えられています。

インターオペラビリティを背景とする新しい運用方法の可能性

「Cosmos Hub」を利用して仕様の異なるブロックチェーン同士のネットワークを構築することにより、接続されたブロックチェーン同士の機能の相互活用が可能となります。

例えば、「Interchain Staking」という新しいステーキングの形が生まれます。これはネットワークの中心となる「Cosmos Hub」に対してトランザクション処理を要求する「Zone」(Childchain/子チェーン)があれば、元々のATOMのバリデータとしての報酬に加えて、 Childchainからのトランザクション処理の報酬を得られ、ATOMのバリデータとしては追加報酬が獲得できることになります。

また、ブロックチェーン同士を直接つないだDEXの構築や、ステーキングデリバリーと呼ばれる複数のトークンを利用する新しい形のデリバティブも実現できるとしています。

コスモス(ATOM)の購入方法、運用方法

21年7月現在コスモスが購入できる国内取引所は、GMOコインのみとなります。

GMOコインの販売所での購入

GMOコインには「販売所」と「取引所」の2種類の形態がありますが、ATOMが購入できるのは、「販売所」です。

購入方法としては、まず、GMOコインの口座開設をします。販売所の場合で購入する場合は、トップ画面の左側のメニューの部分から「販売所」をクリックして「コスモス(ATOM)」を選択します。そして、取引数量を設定し、クリックすることで購入が可能です。

GMOコインの「つみたて暗号資産」

「つみたて暗号資産」は、毎日もしくは毎月に1回10日に一定額を自動的に投資するものです。ATOMの積み立ては500円から500円単位で最大5万円まで設定できます。引き落とし用の銀行口座を指定するだけで入金から購入まで全て自動で行ってくれます。

具体的な操作としては会員ページに入り左側の「つみたて暗号資産」というメニューに入り、ATOMを選択肢、積立ペースと1回の積立金額を決めるだけで申し込みができます。

GMOコインの「貸暗号資産」

ATOMの貸暗号資産は3ヶ月で年利3%コースか1か月で年率1%コースがあります。貸出の開始日は毎月15日で最小貸出数量は10ATOM、最小貸出単位は1ATOM、最大貸出数量は1万ATOMとなっています。途中解約の場合は10%のキャンセル料で途中解約も可能です。

具体的な操作としては会員ページに入り左側の「貸暗号資産」というメニューに入り、ATOMを選択肢、貸出数量とコースの選択をするだけで申し込みが可能です。

まとめ

コスモスの最大の特徴であるインターオペラビリティを高い精度で実現することができればブロックチェーン同士の長所の相互利用や短所の埋め合わせが可能となりブロックチェーンの魅力を最大限に引き出すことが可能です。

保有するだけで報酬が得られるステーキングもできるため、長期運用にも最適なコスモスへの投資は検討してみても良いかもしれません。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12