NFT鳴門美術館は3月1日、日本初のNFT専門美術館としてリニューアルオープンを発表した。
徳島県鳴門市の鳴門ガレの森美術館を管理・運営する一般財団法人鳴門ガレの森美術館は、開館20年を迎え、2021年8月に館名を「NFT鳴門美術館」に改称した。その後もリニューアル工事を重ね、総床面積1495.93平米、世界最大級のNFT美術館として再スタートをきっている。
同美術館は日本国内において美術品及びアート作品のNFT化を普及、発展させることを目標として掲げている。美術館が培ってきたノウハウを生かし、NFTの保管、保険、審査、発行、流通など新しい形でサービスを提供するという。このようなNFTの販売、流通に特化した美術館の設立は日本初の試みであり、注目を集めている。
NFTを購入する際に必要な口座開設やWallet管理から作品の購入、所有管理までの手続きを委託することができ、NFTに馴染みのない人でも気軽にNFTを所有できるという。
今回のリニューアルでは、細田守監督の話題作「竜とそばかすの姫」とファッションブランド「アンリアレイジ」のコラボ衣装とそのデジタルデータや、「DEEP ART展」にてAIによる自動制作アート作品などが展示される。
画家・美術家であるヒロ・ヤマガタ氏制作の車や原画のコレクション、リニューアル以前から好評であったエミール・ガレ氏のガラス工芸作品などNFT以外の展示も充実している。今後は個人、法人を問わず、あらゆる作品を取り扱っていくという。
館内にはNFT化された現物作品を保管する金庫室が設けられた他、VRゲームやメタバース、NFTについて学習できる茶の間が完備されている。
NFT鳴門美術館の他に、海外では世界初のNFT美術館としてシアトルNFTミュージアムがオープンされている。The SandboxやDecentralandといったメタバース上でもNFTが鑑賞できるスペースが設けられイベントが開催されるなど、NFTは盛り上がりを見せている。
【参照記事】世界最大級のNFT美術館、総床面積1496平米「NFT鳴門美術館」、3月1日(火)にリニューアルオープン・一般公開開始のお知らせ|一般財団法人NFT鳴門美術館のプレスリリース
株式会社techtec リサーチチーム
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