moomoo証券(ムームー証券)の評判・口コミは?メリット・デメリットや始め方も

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moomoo証券は、米国株のファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、米国市場の最新ニュースなど様々な機能を提供する金融情報アプリケーション「moomoo(ムームー)」を運営しています。

この記事では、moomoo証券の評判やアプリの特徴について解説します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. moomoo証券とは
  2. moomoo証券アプリの特徴・メリット
    2-1.米国株の売買手数料が安く24時間取引可能
    2-2.市場動向をビジュアルで把握できるヒートマップ
    2-3.株式ランキング
    2-4.リアルタイム株価
    2-5.moomooのテーマ投資
    2-6.スピーディな市場分析ができる
    2-7.空売りデータ
    2-8.2,000万人以上のユーザーが参加する「mooコミュニティー」
  3. moomoo証券の注意点・デメリット
    3-1.NISAのつみたて投資枠は準備中(2024年6月時点)
    3-2.少額取引の場合は手数料が割高になるケースも
  4. moomoo証券の始め方、口座開設の手順
  5. moomoo証券の評判・概要
    5-1.moomoo証券の良い評判・口コミ
    5-2.moomoo証券の残念な評判・口コミ
  6. まとめ

1.moomoo証券とは

moomoo証券
社名 moomoo証券株式会社
Moomoo Securities Japan Co., Ltd.
設立年 大正9年(1920年)
資本金(資本準備金含む) 86億2千5百万円(令和6年4月時点)
本店住所 東京都渋谷区渋谷1丁目2-5 MFPR渋谷ビル11階
代表者 代表取締役社長 伊澤 フランシスコ
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 3335 号
第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
取引所資格 東京証券取引所 総合取引参加者
大阪取引所 先物取引等取引参加者
投資者保護 日本投資者保護基金
東京支店 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目10番7号 蛎殻町ビルヂング5階
大阪支店 大阪市北区西天満4丁目6番12号 第一住建裁判所前ビル4階
  • 米国株手数料が一律1.99ドル
  • 月曜日8:30~土曜日6時まで24時間取引可能
  • アプリの利用料が無料
  • 米国株のリアルタイム株価が0.3秒ごとに更新
  • 約7,000銘柄の米国株の取引可能
  • 学習コンテンツが充実

moomoo証券は米国のNASDAQ上場企業である「Futu Holdings Limited」のグループ企業です米国株の取引に強みがあり、同社の専用のアプリケーションである「moomoo」はユーザー体験を第一に考え、顧客の視点に立った投資情報の配信を行っています。その結果、moomooはリリース以来、米国、シンガポール、オーストラリアなど各国のユーザーから大きな支持を得ています。

moomooは、技術革新により、すべての個人投資家、機関投資家、法人の顧客に、Dow Jones、JPX、日経、Minkabuなどの価格情報、優れた投資分析ツール、ローカルニュースを完全無料で提供しています。

NASDAQ上場企業であるFutu Holdings Limitedは、技術革新を通じて、便利でオープンなデジタル金融情報サービスプラットフォームを提供することにより、投資体験を刷新することに取り組んでいます。

なお、設立年度が大正9年(1920年)となっていますが、「ひびき証券株式会社」をFutu Holdings Limitedが買収、2022年9月にmoomoo証券株式会社へ社名変更したという経緯があります。

2.moomoo証券アプリの特徴・メリット

moomooアプリでは、24時間の金融ニュース、遅延のないリアルタイムの株価情報、最先端のチャート・分析ツールなどを提供しています。

豊富な投資教育コンテンツで学んだ投資ノウハウや、プロトレーダーのコミュニティーで、デモトレードでスキルアップを図ることが可能です。moomooアプリの特徴について解説します。

2-1.米国株の売買手数料が安く24時間取引可能

moomoo証券では、200株までどの銘柄でも米国株手数料が一律1.99ドルという非常に安い売買手数料に設定されています。また、手数料上限は約定代金の1%に設定されているため、少額取引の場合でも手数料のコストを低く抑えることが出来ます。

また、為替取引のレートは業者間スプレッドを含んだ提供元からのレートをそのまま提供しているため、為替手数料は無料となっています。売買を頻繁に行う投資家の方でも利用しやすいメリットがあります。

月曜日8:30~土曜日6時まで24時間取引が可能で、リアルタイム株価を確認しながら注文することができる点も特徴です。

2-2.市場動向をビジュアルで把握できるヒートマップ

ヒートマップとは、選択した市場に関してその業種ごとの市場分析が視覚化できるツールで、時価総額、売買高、売買金額のそれぞれの数値で業種を並べてその動向を確認することができます。

視覚的に業種や銘柄の動向をリアルタイムで確認できるため、いま市場にどのような変化が起きているのか、トレンドを把握したい時などに役立てることが可能です。

2-3.株式ランキング

moomoo証券の株式ランキングでは、主に下記の5つのテーマからランキングを確認できます。

  • 注目銘柄のホット銘柄ランキング
  • 空売り増加ランキング
  • 高配当ランキング
  • 5分間急騰急落ランキング
  • 大口投資家動向

2-4.リアルタイム株価

moomoo証券は米国株に特化しており、株価がリアルタイムで見ることができます。更新速度は0.3秒で、板情報も上下60本の気配値を確認できます。さらに、約定履歴も表示されます。

2-5.moomooのテーマ投資

moomooのテーマ投資は、機関投資家の投資動向やニュースでの言及、当社独自のデータなどをもとに、今最もホットな話題をピックアップし、厳選した投資テーマを提供します。

また、2,000万人のユーザーの動向をもとに、ニュースでは把握しにくい個人投資家の注目ポイントを分析し、タイムリーにテーマとして反映させているのです。

さらに、専門のリサーチ部門が候補となるアイデアをさまざまな角度から分析し、投資に適したテーマを選定しています。テーマ情報は毎週更新されるため、常に最新の情報に基づいた投資判断が可能です。

このように、moomooのテーマ投資では、投資対象をさまざまな角度から分析し、リスクを最小限に抑えた投資を実現しています。

2-6.スピーディな市場分析ができる

moomooアプリでは100以上のファンダメンタル、テクニカル指標が使えるスクリーナーで自分の投資スタイルに合った銘柄を見つけることができます。

テクニカル指標総合分析では、15種類のテクニカル指標(RSI、VR、MACDなど)を総合的に評価し、対象銘柄の強気・弱気の度合いをバロメーター形式で表示し、3つの時間帯(1分、60分、1日)で判断を確認することが可能です。

2-7.空売りデータ

空売り取引とは、投資家が保有していない株式を借りて市場で売却する投資手法です。売却後に株価が下落した場合、対象銘柄を買い戻すことができれば利益を得ることができ、借りた銘柄は返却されます。

空売り残高情報は、空売り建玉の増減から市場心理を把握するのに有効です。空売り残高の比率が市場平均を上回っている場合は、相場が下方向にシフトしていると考えることができるのです。空売り残高の急増は、市場が下落するリスクが高まっていることを示します。

空売り残高の情報は、銘柄の潜在的な値動きを予測するために利用できます。ある銘柄の空売り比率を市場平均と比較したり、空売り比率を見たりすることで、市場のセンチメントを推定できるのです。

ただし、空売り残高情報はあくまで市場心理を表す指標であり、将来の株価の動向を保証するものではありません。投資判断の際には、空売り残高情報以外にも様々な情報を参考にすることが重要です。

2-8.2,000万人以上のユーザーが参加する「mooコミュニティー」

世界200カ国、2,000万人以上のユーザーが参加するmooコミュニティーでは、投資についての知識、経験、意見を共有することが可能です。

投稿には規則が設けられており、虚偽、誤解を招く、権利を侵害するコンテンツの投稿が許可されていません。違反するコンテンツとユーザーが発見された場合は、コミュニティ管理者がコンテンツを非表示としたり、アカウントを制限したりなどの対策が取られています。

Mooコミュニティにはプロ投資家も多数寄稿しています。学んだあとは、自分のアイデアもシェアされてみると良いでしょう。

3.moomoo証券の注意点・デメリット

3-1.NISAのつみたて投資枠は準備中(2024年6月時点)

NISAは毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。各大手証券会社ではNISAに対応しており、株式の譲渡所得税(20.315%)を非課税とすることができます。

また、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の2つが併用可能となっており、非課税保有限度額は、つみたて投資枠が1,800万円、成長投資枠が1,200万円となります。(併用時の限度額は1,800万円)

moomoo証券でも2024年からスタートする新NISAに対応していますが、成長投資枠のみの対応となっており、つみたて投資枠には対応していない点に注意が必要です。なお、つみたて投資枠についても、将来的にmoomoo証券で対応予定としています。

3-2.少額取引の場合は手数料が割高になるケースも

moomoo証券では、200株までどの銘柄でも米国株手数料が一律1.99ドルになります。一方他の大手証券会社では、基本的に約定代金に対して定められた割合に応じて手数料が設定されています。

例えば、楽天証券の場合は約定代金が2.22米ドル以下だと0円、2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満の約定代金について0.495%が手数料となります。(※2024年6月時点)

米国株は単元株制度がなく1株から取得することが可能なため、少ない株式数を取得する場合には手数料が割高になるケースも想定できます。

4.moomoo証券の始め方、口座開設の手順

moomoo証券の口座開設ページから申し込みを行います。SMSで受け取り可能な携帯電話の番号かメールアドレスが必要になるため準備しておきましょう。

会員登録の時点で各アプリケーションの機能は使用可能になりますが、実際に取引を行うには証券口座を開設する必要があります。moomoo証券の会員登録後は下記の手順で口座開設を行います。

  • 必要事項(居住地や外国PEPsなど)を確認
  • 個人情報の入力
  • 本人確認書類の提出

上記の入力が完了するとmoomoo証券の審査後に取引が可能になります。

5.moomoo証券の評判・口コミ

moomoo証券の評判・口コミは、以下の通りです。

5-1.moomoo証券の良い評判・口コミ

  • リアルタイムの歩み値、機関投資家の売買動向、建玉状況までスマホで確認できるのは素晴らしい
  • ここまでの機能が無料で使えるのは驚いた。スクリーナーもカスタマイズできるため便利
  • 様々な分析方法をまとめて、可視化してくる点が嬉しい。mooコミュニティーも投資家の様々な意見を知れて参考になる

5-2.moomoo証券の残念な評判・口コミ

  • 手数料一律1.99ドルは分かりやすいが少額取引がメインなのでお得なのかまだわからない
  • マネーフォワード(会計アプリ)に非対応

※上記はすべて個人の感想です。投資を検討される際は、ご自身でも最新情報などを収集の上ご判断ください。

moomoo証券の評判・口コミを見てみると、機能性の高さや情報の豊富さ、またこれらの機能を無料で利用できるという点を高く評価している声が見られました。mooコミュニティーで様々な投資家をフォローし、多角的な意見を知れるという点をメリットに感じている方もいます。

一方、残念な評判・口コミとしては、約定金額の大きな取引をしない方にとっては手数料のメリットが感じられにくいという声があります。その他、マネーフォワードなどの外部のアプリケーションとの連携が進んでいないことについて改善を求める意見が見られます。

また、アプリケーションについては完全無料という点に不安を感じ「個人情報が洩れるのではないか?」と疑問視されている意見もありました。moomoo証券のアプリから取得できる個人情報については、ログイン情報のメールアドレス・電話番号、アプリ内でのアクセス情報・ログなどに限定されており、その他の個人情報が収集されるということはありません。

(※参照:moomoo証券「当社アプリのGoogle Play ストアにおけるデータセーフティー情報に関して」)

まとめ

moomoo証券のアプリは、米国株の銘柄情報やニュース閲覧、ファンダメンタル・テクニカル分析ができ、米国株投資を始めたい方や、すでに米国株投資を始めている方にも使いやすいアプリです。

一方、NISA口座に未対応である点や少額取引の方には一律の手数料がデメリットになるケースがある点については注意が必要と言えるでしょう。

なおmoomoo証券のアプリケーションでは、米国株の情報収集だけでなくデモ取引も可能となっています。米国株投資に興味のある方や投資情報を積極的に収集していきたい方は、moomoo証券のアプリの利用を検討されてみると良いでしょう。

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山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011