株を始める手順は?証券会社や銘柄の選び方など流れに沿ってポイントを解説

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初心者の方が株式投資を始めるには、まず証券会社を決め、口座を開設する必要があります。どのような証券会社を選ぶのが良いかは個人によって異なります。例えば、手数料が安い会社が良い場合はネット証券を、資産運用の相談をしながら投資したい方は、店頭で運用相談ができる対面式の証券会社を選ぶとよいでしょう。

この記事では証券会社の選び方から口座開設、銘柄選びまでの手順を解説します。

目次

  1. 証券会社の選び方
    1-1.手数料が安いネット証券
    1-2.店頭でじっくり相談できる対面式証券
  2. 総合口座を開設する
    2-1.口座の種類
    2-2.口座を選択する
  3. 株を始めるのにいくら必要か
    3-1.銘柄によりさまざま:一株100円もあれば5万円も
    3-2.株は100株単位(単元株)が基本
    3-3.一株から買える証券会社も
  4. 銘柄の選び方
    4-1.親しみのある企業
    4-2.株主優待
    4-3.グローバル企業に投資する
  5. まとめ

1 証券会社の選び方

証券会社の選び方についてまとめました。

1-1 手数料が安いネット証券

手数料で選ぶなら、ネット証券は対面式証券と比べ安く設定されています。特にSBI証券、楽天証券、DMM株など、証券会社の中でも有数の安価な手数料体系を持つ会社もあり、株式投資を行う個人投資家に人気を博しています。

デメリットとしては、ネット環境に慣れていない方は利用しにくい点、担当者に投資などの相談を行うことはできないことが挙げられます。

1-2 店頭でじっくり相談できる対面式証券

対面式証券会社では、投資のプロに直接対面で投資相談をじっくりすることができます。銘柄選定に迷う方、プロのアドバイスが必要な方に適しています。また、野村證券やSMBC日興証券など歴史と資本力のある大手企業が複数社あるのも特徴です。

デメリットは、ネット証券と比較して手数料が高いこと、不要な金融商品を勧められる場合もあることなどが挙げられます。

2 総合口座を開設する

利用する証券会社を決めたら、取引を行うための口座開設手続きを行いましょう。

2-1 口座の種類

証券会社の総合口座は、「源泉徴収ありの特定口座」、「源泉徴収なしの特定口座」、「一般口座」の3種類あります。源泉徴収ありの特定口座を選んだ場合は、確定申告の必要がありません。しかし、そのほかの口座を選ぶと確定申告が必要となります。

2-2 口座を選択する

源泉徴収ありの特定口座を選ぶと、証券会社が売却損益や税金の計算を行い、証券会社が本人に代わって税金を納めてくれるため、自身で面倒な確定申告をする必要がありません。

ただし、本来は課税されない「給与所得2,000万円以下で、かつ年間20万円以下の利益」の場合でも課税され税金が引かれてしまう点には注意が必要です。この要件に当てはまる心配がなければ、基本的には源泉徴収ありの特定口座を選ぶのが便利です。

3 株を始めるのにいくら必要か

実際に株式投資を始めるにあたり、どれくらいの資金が必要なのか気になる方も多いでしょう。必要資金について以下まとめました。

3-1 銘柄によりさまざま:一株100円もあれば5万円も

株価は一株あたりの値段を示しています。また、価格も銘柄によりさまざまで、100円台の銘柄もあれば5万円を超える銘柄もあります。

3-2 株は100株単位(単元株)が基本

東京証券取引所に上場している株式の多くは、100株単位で取引されています。そのため、株価が500円の場合は5万円(100株×500円)に加え、証券会社に支払う手数料(+消費税)が必要となります。株価が4万円であれば400万円と手数料(+消費税)が必要です。

なお、100株を単元株と言い、決められた時点において単元株を保有している株主は株主総会への参加権(議決権の行使)のほか、株主優待を受けることができます。
 

3-3 一株から買える証券会社も

一部の証券会社では、一株から株を購入することができます(SBI証券、ネオモバLINE証券、PayPay証券など)。1株500円の場合、500円に加え、証券会社に支払う手数料(+消費税)が必要です。手数料は証券会社によって異なります。

4 銘柄の選び方

購入する銘柄を選ぶ際のポイントについても解説します。

4-1 親しみのある企業

プロの投資家は企業の決算書などを参考に銘柄を選定しますが、投資初心者の方は普段から使用しているシャンプーやせっけんの製造会社、衣料品メーカーなどの身近な会社から探す方法もあります。好きな企業なら親しみもわきます。また、企業のイメージが良い、話題性がある企業などは投資先の候補となります。

4-2 株主優待

多くの企業では定期的に株主優待制度を導入しています(日本のみの制度)。株主優待制度を利用するには投資家が単元株(100株)を保有していることが条件となります。株主優待は商品券や自社製品など企業によってさまざまです。

4-3 グローバル企業に投資する

株式投資の対象は日本のみではありません。日本以外にも多くの国の株式に投資することができます。米国株は証券会社によっては1株から投資することができます。あこがれのスポーツカーメーカーや高級ブランドの株主にもなることができます。

まとめ

株を始める手順は、まず証券会社選びから始まり、口座開設手続きが完了したら実際に株式を購入する、という流れになります。一株から購入できる証券会社を使えば最低数百円からでも投資が可能なので、まずは投資に慣れる目的で試しにいくつかの銘柄を購入してみるのも良いでしょう。

株初心者のための投資ガイド

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  2. 株を始める手順は?証券会社や銘柄の選び方など流れに沿ってポイントを解説
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  4. 株式の財務分析(ファンダメンタル分析)の基本と具体例、比較も
  5. 株式投資、銘柄の財務分析のやり方は?生産性・財務安全性・成長性の測り方を解説
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藤井 理

大学3年から株式投資を始め、投資歴は35年以上。スタンスは割安銘柄の長期投資。目先の利益は追わず企業成長ともに株価の上昇を楽しむ投資スタイル。保有株には30倍に成長した銘柄も。
大学を卒業後、証券会社のトレーディング部門に配属。転換社債は国内、国外の国債や社債、仕組み債の組成等を経験。その後、クレジット関連のストラテジストとして債券、クレジットを中心に機関投資家向けにレポートを配信。証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト、AFP、内部管理責任者。