サクソバンク証券の米国株式取引手数料は業界最低水準 さらに手数料が安くなるリワードプログラムも解説

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サクソバンク証券は、デンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるオンライン銀行であるサクソバンクA/Sの子会社です。日本での営業は2006年からで、すでに17年が過ぎました。主な取扱商品は、外国株式の現物取引と、FX(外国為替証拠金取引)、CFD(差金決済取引)、オプション取引などのデリバティブ商品です。

サクソバンク証券の米国株式取引手数料は業界最低水準の0.088%です。手数料は、取引金額と口座内で保有している純資産残高により、さらに0.033%まで引き下げることができます(SAXOリワードプログラム)。

本稿では、手数料を業界最低の0.033%に引き下げられるサクソバンク証券のSAXOリワードプログラムについて解説します。
※2024年6月20日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。


目次

  1. 米国株手数料比較
  2. SAXOリワードプログラムとは
  3. 3つのステージと特徴
    3-1.クラシック
    3-2.プラチナ
    3-3.VIP
  4. ステージと必要ポイント
  5. ポイント獲得方法
  6. まとめ

1.米国株手数料比較

米国株式手数料を比較すると、ネット証券の多くの料率は0.495%、最大手数料については一律22ドルに設定されています。基本手数料が最も低い会社はmoomoo証券の0.088%で、サクソバンク証券と同水準です。さらに、サクソバンクではステージに応じて手数料率0.033%に設定されており、手数料率では業界最低と言えます。
 

ネット証券各社の米国株取引手数料(税込み)

証券会社 基本料率(%) 最大(US$)
サクソバンク証券 0.088 設定なし
moomoo証券 0.088 22
SBI 0.495 22
楽天 0.495 22
松井 0.495 22

2.SAXOリワードプログラムとは

SAXOリワードプログラムでは、売買金額や純資産額に応じて獲得したポイントにより手数料率の異なった3つのステージに分類されます。ステージは、クラシック、プラチナ、VIPの3つが設定されており、ステージごとに必要ポイントが設定されています。ポイントは、純資産資額や取引金額により毎月算出されます。

3.3つのステージと特徴

クラシック、プラチナ、VIPの3ステージについて、それぞれ見ていきましょう。

3-1.クラシック

口座を開設すると、クラシックステージからスタ-トとなります。米国株式現物取引手数料は、売買代金×0.088%で、上限手数料は設定されていません。

多くのネット証券では、上限手数料(22ドル)が設定されているため、取引金額が2万5,000ドル未満の場合は他社よりも低い手数料となります。米国株は、1株から投資可能なので、2万5,000千ドルを上回る取引をする方は多くないでしょう。

3-2.プラチナ

ポイントが12万ポイントから50万ポイント未満がプラチナステージで、手数料率が0.088%から0.055%に下がります。他社の上限手数料22ドルを上回る約定金額は4万ドルとなるため、約定金額が25,000ドル超40,000ドル未満の場合、手数料が他社よりも安くなります。

3-3.VIP

ポイントが50万以上の場合は、VIPステージの手数料率が適用されます。手数料率は0.033%です。他社の上限手数料である22ドルを上回る約定金額は、66,666.67ドルです。約定代金が4万ドル超え、66,666.67ドル未満の場合に他社より手数料が安くなります。

4.ステージと必要ポイント

ここでは各ステージの必要ポイントにていて解説します。

各ステージのポイント数は、クラシックステージがゼロポイントから12万ポイント未満、プラチナが12万~50万ポイント未満、VIPは50万ポイント以上です。ポイントは、米国株式現物の場合の5,000円相当の取引ごとに1ポイント、取引口座の純資産額2,000円ごとに1ポイントが付与されます。

各ステージの最低純資産額を米国現物株のみとして換算すると、プラチナステージが2億4,000万円、VIPステージは10億円相当ということになります。純資産額については、月内の口座純資産の平均額を基に月内の最終営業日に計算され、翌日にポイントが付与されます。

5.ポイント獲得方法

ポイント獲得方法は、取引量を増やすか、純資産残高を積み上げるかの2つです。サクソバンク証券は、米国現物株のほか、FX、FXオプション、株式指数・個別株・商品のCFD、商品先物、外国株・指数オプションなどを取り扱っており、それぞれ取引量に応じて獲得ポイントが異なっています。

例えば、現物株式の場合は5,000円につき1ポイントなので、1万ドル相当(150万円)の取引をした場合は300ポイント獲得できます。一方、外国株式・指数オプションについては、1ロットにつき75ポイント獲得できます。

米国株式オプションの1ロットは100単位ですが、比較的少額から取引ができるためポイント獲得には有利な商品です。

例えば、オプションプレミアム(価格)が10セントの場合では、1ロットの約定代金が10ドルとなります。米国現物株1万ドル相当の獲得ポイント300と、4ロット(40ドル)の獲得ポイントが同じです。オプション取引の獲得ポイントは、現物株式よりも条件が良いと言えるためオプション取引はポイント獲得に有効です。

6.まとめ

サクソバンク証券の米国株式取引手数料は獲得ポイントにより3つのステージ分類されます。各ステージと手数料はクラシックテージが0.088%、プラチナステージが0.055%、VIPステージは0.033%です。ポイントを獲得するには、取引量を増やすか純資産額を引き上げる必要があります。

すでに外国株式の純資産額が2億4,000万円以上の方は、資産をサクソバンク証券に移管すると手数料率0.055%が適応され、10億円以上の場合には0.033%が適応されます。

サクソバンク証券では上限手数料を設定していなため、取引金額によっては他社よりも手数料が高くなることもある点には注意が必要です。

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藤井 理

大学3年から株式投資を始め、投資歴は35年以上。スタンスは割安銘柄の長期投資。目先の利益は追わず企業成長ともに株価の上昇を楽しむ投資スタイル。保有株には30倍に成長した銘柄も。
大学を卒業後、証券会社のトレーディング部門に配属。転換社債は国内、国外の国債や社債、仕組み債の組成等を経験。その後、クレジット関連のストラテジストとして債券、クレジットを中心に機関投資家向けにレポートを配信。証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト、AFP、内部管理責任者。