トライオートCFDのメリットは?投資のプロがリスクも解説

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インヴァスト証券が2024年4月21日にリリースしたトライオートCFDは、CFD取引の自動化を実現しました。

本記事では、トライオートCFDの革新的な仕組みや特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。投資のプロである筆者がリスクも説明しますので、CFD取引に興味がある方、自動売買に関心のある方は、投資の選択肢を広げる参考にしてみてください。
※本記事は2024年6月21日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。


目次

  1. トライオートCFDとは
  2. トライオートCFDの魅力
  3. トライオートCFDとトライオートETFの違い
  4. トライオートCFDのリスク
    4-1.価格変動リスク
    4-2.スプレッドリスク
    4-3.金利・配当相当額のリスク
    4-4.証拠金リスク
  5. まとめ

1.トライオートCFDとは

トライオートCFD

トライオートCFDは、業界初の店頭CFD取引の自動売買サービスです。CFDはContract for Differenceの略で、株価指数や商品先物などの金融商品の値動きを利用した差金決済取引です。現物を保有せずに、その値動きの差額で利益を得ることができます。

トライオートCFDでは、日経平均株価、ダウ平均、ナスダック100など、世界の主要7銘柄の株価指数先物をCFDで取引できます。

銘柄名 対象指数
米国D30 NYダウ
米国NQ100 ナスダック100
米国S500 S&P500
米国R2000 ラッセル2000
日本225 日経225
イギリス100 UK100
ドイツ40 DAX40

2.トライオートCFDの魅力

トライオートCFDは、最小取引単位は0.1Lot、最大レバレッジが10倍と、少額の資金から効率的に運用できることがメリットです。株価指数先物は値動きが大きく、トレンドが出やすいという特徴があるため、CFDでその動きを捉えることで、大きなリターンを狙うことができます。

また、トライオートCFDの革新性は、取引の自由度の高さにあります。例えば、投資に不慣れな初心者でも、プロのストラテジストや人気トレーダーが作成した売買戦略を選んで、すぐに取引を始められる「セレクト」機能や、自分だけのトレードルールを細かく設定できる「ビルダー」機能があります。この2つの機能により、誰でも簡単に、そして自分のスタイルに合わせて自動売買を行えます。

「セレクト」機能では、有名ストラテジストや好成績の個人トレーダー、人気ブロガーなどが考案した売買戦略を選べます。彼らの知見とスキルを活用し、自分で戦略を立てる手間が省けるのは大きなメリットといえるでしょう。


出典:インヴァスト証券「トライオートCFD

一方、「ビルダー」機能を使えば、テクニカル指標やチャートの値動きに基づいた自動売買ルールを、自分の判断で設定することも可能です。

そして、トライオートCFDにはバックテスト機能も搭載されています。過去3カ月~3年間のデータを使って、選んだ戦略やルールがどれだけ有効かをシミュレーションできます。リスク評価、収益率、推奨証拠金などの指標を確認しながら、自分に最適な戦略を見つけることができます。

さらに、トライオートCFDの大きな特徴は、FXやETFも同じ画面で取引・管理できることです。Webブラウザ版およびスマホアプリ(iPhone/Android)の両方に対応しているため、場所を選ばずに自動売買が可能です。複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの運用も可能で、リスク分散と効率的な資産運用が実現できます。

3.トライオートCFDとトライオートETFの違い


出典:インヴァスト証券「トライオートCFD

トライオートCFDとトライオートETFは、インヴァスト証券が提供する自動売買サービスですが、以下のような違いがあります。

  • 取引対象:トライオートCFDは世界の株価指数を対象とするのに対し、トライオートETFは上場投資信託(ETF)を対象としています。
  • 取引の仕組み:トライオートCFDは差金決済取引(CFD)による店頭取引ですが、トライオートETFは有価証券の売買取引です。
  • レバレッジ:トライオートCFDは最大10倍のレバレッジが利用可能ですが、トライオートETFは最大5倍までです。
  • 取引時間:トライオートCFDはほぼ24時間取引が可能ですが、トライオートETFは取引所の取引時間のみ取引できます。
  • 取扱銘柄数:トライオートCFDは7銘柄、トライオートETFは29銘柄と、ETFの方が多くの銘柄を取り扱っています。

両者とも少額の資金で自動売買が可能な点は共通していますが、取引対象や仕組みが異なるため、投資目的に合わせて選択するようにしてください。

4.トライオートCFDのリスク

トライオートCFDは自動売買システムを利用する投資方法ですが、以下のようなリスクもあります。

4-1.価格変動リスク

株価指数などの価格は常に変動しています。この変動により、投資したお金が減る可能性があります。

4-2.スプレッドリスク

売買時の価格には差額(スプレッド)があり、この差額がコストとなります。このため、思ったよりも利益が出にくい場合があります。

4-3.金利・配当相当額のリスク

CFD取引では金利や配当相当額が発生する場合があります。これもコストとなり、利益を減らす要因になります。

4-4.証拠金リスク

CFD取引では、証拠金という担保を預ける必要があります。しかし、相場の急な変動で証拠金以上の損失が発生することもあります。この場合、追加でお金を支払わなければならないことがあります。

これらのリスクを理解し、十分な準備とリスク管理を行うことが大切です。

5.まとめ

トライオートCFDは、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に株価指数先物の自動売買に挑戦できる画期的なサービスです。「投資に興味はあるけど、難しい」「自分で売買するのは不安」という方も、トライオートCFDなら、シンプルで分かりやすい設定で、自動売買を始められます。

少額の資金から始められるため、投資初心者の方でも気軽に挑戦できます。トライオートCFDは、投資の選択肢を広げ、効率的な運用を可能にするサービスです。まずは、少額からトライオートCFDの可能性を探してみてはいかがでしょうか?

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山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011