マネックス証券のつみたてNISA、評判は?メリットと注意点、注目銘柄も

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マネックス証券は代表的なネット証券会社のひとつです。100万人以上の利用者がおり、つみたてNISAなど様々な対象への投資ができます。

つみたてNISAは「少額投資非課税制度」とも呼ばれており、1年間で40万円分までの投資額に限定されているものの、その投資額内で得た運用利益に税金がかからない点が特徴です。また、つみたてNISAで選べる金融商品は金融庁が厳選した銘柄であるため、扱う商品は証券会社それぞれで大きな違いはありません。

しかし、「つみたてNISAの注意点がよくわからない」「マネックス証券でつみたてNISAの口座開設をするメリットは?」といった疑問の声も少なからず聞かれます。

今回は、マネックス証券でつみたてNISAを始める人向けに、特徴やメリット・デメリットをまとめました。また注目の銘柄も解説します。マネックス証券での口座開設を検討する際の参考にしてください。

目次

  1. マネックス証券とは
  2. マネックス証券のつみたてNISAの特徴やメリット
    2-1.充実の金融商品
    2-2.マネックスポイントが貯まる
    2-3.100円から積み立て可能
    2-4.定期自動入金サービスが無料で利用できる
    2-5.資産設計ツールが利用できる
  3. マネックス証券のつみたてNISAにおける注意点
  4. マネックス証券のつみたてNISA注目銘柄
    4-1.ニッセイ日経225インデックスファンド
    4-2.eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
    4-3.eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  5. まとめ

1.マネックス証券とは

運営企業 マネックス証券
サービス名 つみたてNISA
代表者 代表取締役社長 清明 祐子
住所 〒107-6025 東京都港区赤坂1丁目12番32号
設立年月 1999年5月
資本金(資本余剰金含む) 12,200百万円(2020年3月31日現在)
従業員数 339人(2022年3月31日現在)
登録番号 関東財務局長(金商)第165号
事業内容 金融商品取引業者
上場有無 上場(マネックスグループ)
つみたてNISA口座開設数 不明
口座管理手数料 無料
最低投資額 100円
自動積立金額 100円単位
取り扱い商品本数 160本(2023年5月時点)
取り扱い金融商品 指定インデックス投資信託
指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)
(上場株式投資信託(ETF)は対象外)
積立頻度の種類 毎月(2020年秋以降、毎日積立が選択可能になる予定)
ポイント マネックスポイントを貯める

マネックス証券は1999年に設立された大手ネット証券会社の1社です。20年以上の長い歴史があり、設立当時からインターネットでの取引を提供しています。ちなみに、会社としてのスタートは現マネックスグループ社長の松本氏とSony株式会社の共同出資で設立されたことに始まり、2005年には日興ビーンズ証券、2010年にはオリックス証券を吸収合併して今の形になりました。

ネット証券会社のメリットを生かして手数料が安価に設定されており、またユーザーは店舗に出向く必要がないため、仕事が忙しい人や若い世代など多くの人から注目されている証券会社です。

2.マネックス証券のつみたてNISAの特徴やメリット

ここでは、マネックス証券のつみたてNISAの特徴やメリットをみていきましょう。マネックス証券でつみたてNISAを検討する際の参考にしてください。

2-1.充実の金融商品

マネックス証券のつみたてNISAで購入できる金融商品の数は、2023年5月現在で160本です。つみたてNISAの全銘柄は181本なので、その多くを網羅しているといえます。そのうちインデックス投信は136本、アクティブ投信は14本です。

多くの金融商品の中から選べるため、より自分に合った資産運用がしやすいといえます。たとえば国内株式+米国株式など、商品の性質を検討しつつ、自分のニーズに合わせた選択が可能です。

2-2.マネックスポイントが貯まる

マネックス証券では独自のポイントプログラムである「マネックスポイント」を貯められます。投資信託を持っているだけで年率0.03%のポイントが貯まるプログラムで、つみたてNISAの利用も対象です。

貯まったポイントの利用用途は以下のようになっています。

  • Amazonギフト券と交換
  • dポイントと交換
  • Tポイントと交換
  • JALやANAのマイルと交換
  • 日本赤十字社やReadyforへの寄付
  • 株式売買手数料に充当
  • 仮想通貨との交換

貯まったマネックスポイントはさまざまな用途で利用できます。なおマネックス証券内での株式売買手数料には充当できますが、投資信託に利用することはできません。

2-3.100円から積み立て可能

マネックス証券のつみたてNISAでは100円から積立可能です。少額からスタートできるため、財政状況に合わせた無理のない投資が可能になります。

つみたてNISAで積み立てられる金額は年間40万円までです。ひと月あたり33,333円が限度となっているため、100円から始まり、この金額内で自由に積立額を設定できるということになります。

また、マネックス証券の現在の積み立て頻度は「毎月のみ」であるものの、2020年秋からは「毎日」の積み立て頻度が選択可能になる予定です。選択肢が増えることで、より細かい計画に沿った投資ができるようになります。

2-4.定期自動入金サービスが無料で利用できる

マネックス証券では、毎月1回の引き落としの際、指定金額をつみたてNISAの口座に自動入金してくれる「定期自動入金サービス」が利用できます。これにより普段利用している銀行口座からマネックス証券のNISA口座へ手軽に入金できます。定期自動入金サービスの利用料や手数料は無料です。

定期自動入金サービスを利用した場合、手間が省けるのみならず、振込忘れを防ぎつつ、容易に資金移動が可能となります。

2-5.資産設計ツールが利用できる

マネックス証券では、「MONEX VISION(マネックス ビジョン)」という資産設計ツールを利用できます。こちらは主に資産運用をサポートしてくれるアプリです。

「MONEX VISION(マネックス ビジョン)」は金融工学理論による診断でポートフォリオ(資産構成)を分析し、追加購入を検討する際のアドバイスを行います。具体的な銘柄名を挙げてくれるなど、アドバイスは投資初心者でもわかりやすい内容です。パソコン・スマートフォン、どちらからも利用できる点もメリットだといえます。

他にも利用しやすいアプリとして「マネックス証券アプリ」があります。スマートフォン向けのUI設計で、自分の利用状況に合わせてカスタマイズできるアプリです。指紋認証・顔認証対応のスマートフォンで認証連携が可能であるため、スムーズなログインが可能な点は嬉しいポイントだといえるでしょう。

3.マネックス証券のつみたてNISAにおける注意点

マネックス証券の利用には注意が必要なものがあります。

まず、つみたてNISAの銘柄の中で、ETF(上場投資信託)は取り扱いがありません。取り扱いがあるのは「指定インデックス投資信託」と「指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)」の2種類です。ETF(上場投資信託)の購入を検討している場合は、つみたてNISAでは取り扱いがない点に注意しましょう。

また、マネックス証券はつみたてNISA専用のコールセンターがありません。ネット証券会社のため、問い合わせ窓口が豊富でない点はデメリットです。電話・メールでのサポートには対応しています。

なおつみたてNISAは1人1口座に限定されており、利用できる金融期間も1つと限定されています。金融機関の変更は1年単位で変更が可能であるものの、慎重に選定する必要があります。また、損益通算ができない点にも注意が必要です。

4.マネックス証券のつみたてNISA注目銘柄

マネックス証券のつみたてNISAにある注目銘柄について見ていきましょう。マネックス証券が公式サイトで発表した2020年5月1日~5月31日の「つみたてNISA契約件数ランキング」を参考に、注目銘柄を解説していきます。

※6月23日時点の情報です。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

4-1.ニッセイ日経225インデックスファンド

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 為替ヘッジ 委託会社
0.275% 149,885百万円 26,056円 指定インデックス投資信託 ニッセイアセットマネジメント

国内の上場株式に投資するファンドです。日経平均株価(225種・東証)は、東証第1部上場銘柄の中の、代表的な225銘柄の平均株価指数です。その日経平均株価(225種・東証)の動きに連動する成果を目指します。

日経平均株価指数は、国内の株式市場がどのような動きになっているかを継続的にとらえられる指数です。200銘柄以上に対して、一定期間の空白期間を空けて資金を投入するドルコスト平均法投資を行います。

また、日経平均株価を見れば、ニッセイ日経225インデックスファンドの値動きがわかるというメリットもあります。

4-2.eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 為替ヘッジ 委託会社
0.2079% 29,472百万円 9,524円 指定インデックス投資信託 なし 三菱UFJ国際投信

MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。対象インデックスに採用されている新興国の株式等に投資を行います。

新興国とは中南米・東南アジア・中東・東欧といった国々を指すものです。エマージングカントリーと呼ばれ、高い成長性を秘めている国のことを指します。

また、このファンドは投信ブロガーが選ぶ「Fund of the Year 2019」の3位にランクインしています。

4-3.eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 為替ヘッジ 委託会社
0.1144% 20,578百万円 10,762円 指定インデックス投資信託 なし 三菱UFJ国際投信

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用します。日本を除く先進国・新興国の株式等(DR(預託証書)を含む)への投資を行います。

先進国および新興国すべての株式等への投資ができるため、多くの地域をカバーしたいという人に向いている投資信託です。分散的に、日本を除く全世界に投資することが可能です。信託報酬が低コストである点がメリットです。

まとめ

マネックス証券でつみたてNISAの口座を開設した場合、マネックスポイントが溜まる、MONEX VISIONやマネックス証券アプリなどの利用しやすいツールやアプリが揃っているなど、多くのメリットを享受できます。

しかし、ETF(上場投資信託)は対象ではないことや、つみたてNISA用のコールセンターがない点には注意が必要です。

つみたてNISAは、最低投資金額が低いことから、投資初心者でもスタートのハードルは高くないといえます。しかし、投資であるため、元本割れのリスクはあります。自身の資産状況に応じて、無理のない範囲でつみたてNISAを利用しましょう。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。