PayPay証券の評判は?メリット・デメリットやキャンペーン、始め方も

PayPay証券は、1000円から国内や米国の有名企業の株がスマで簡単に買える株式投資サービスです。1株からIPOに申し込むこともできるため、投資初心者を中心に幅広く活用されています。

この記事では、PayPay証券の特徴やメリット・デメリット、評判・口コミ、始め方(口座開設の流れ)などについて詳しくご紹介します。株式投資を手軽に行いたい方、少額から有名企業の株式を保有したいという方は、ご参考ください。

目次

  1. PayPay証券とは
    1-1.累計170万超DLのスマホ株式投資サービス
    1-2.1,000円から有名企業の株主になれる
    1-3.ソフトバンク系列の子会社が運営
  2. PayPay証券のメリット
    2-1.投資を行うためのハードルが低く、24時間取引可能
    2-2.日本株・米国株に手軽に投資でき、配当も受け取れる
    2-3.送金手続き不要の「おいたまま買付」が利用できる
    2-4.1株からIPO株に投資できる
    2-5.漫画で気軽に投資を学ぶことができる
    2-6.資産管理がしっかりしている
  3. PayPay証券のデメリット
    3-1.取扱銘柄は限定されている
    3-2.取引手数料は時間帯によって高め
    3-3.指値注文はできない
  4. PayPay証券の評判・概要
  5. PayPay証券の口座開設の流れ・始め方
  6. まとめ

1 PayPay証券とは

PayPay証券


サービス名 PayPay証券
URL https://www.paypay-sec.co.jp
運営会社名 PayPay証券株式会社
本社所在地 京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント
設立 2013年
代表取締役社長 番所 健児
資本金 87億2,452万円(2021年6月調査時点)
主要株主 ソフトバンク株式会社
みずほ証券株式会社
Zホールディングス株式会社
上場有無 非上場
自己資本規制比率 231.7%(2022年3月31日時点)
取り扱い銘柄 国内株・米国株、ETF、REIT、IPO、CFD、PayPayボーナス運用
取引手数料 取引額の0.5%をスプレッドとして上乗せ
最低投資金額 1000円
キャンペーン ①PayPay証券 新規口座開設キャンペーン
【キャンペーン実施期間】2022年8月1日(月)〜10月31日(月)まで
【キャンペーン内容】新規口座開設者の中から、キャンペーン申込期間中にキャンペーンコード「cpn2208」を入力すると抽選で1等20人に1万円、2等500人に1000円の投資資金が

②「投信つみたて」機能リリースキャンペーン
【キャンペーン実施期間】2022年5月26日(木)16:00~8月31日(水)14:59まで
【キャンペーン内容】「投信つみたて」申込期間中に合計30,000円以上の投資信託つみたて申込購入された方から抽選で100名に5,000円プレゼント

③PayPay銀行おいたまま買付キャンペーン
【キャンペーン実施期間】①2022年5月10日(火)~ 終了未定、②2022年7月1日(金)〜2022年8月31日(水)
【キャンペーン内容】①PayPay銀行の預金残高を使って「PayPay証券」アプリ内で2万円未満の有価証券などの買付を行った場合、振替手数料110円(税込)が無料になるキャンペーンです。②また、買付金額に限らずキャンペーン期間中に初めてPayPay銀行とおいたまま買付の入金連携を行い、PayPay銀行の預金残高を使ってPayPay証券で有価証券等の買付注文を行った方全員に500円をプレゼントされます。

※いずれのキャンペーンも適用条件や注意事項などはPayPay証券のウェブサイトで詳細をご確認下さい。

PayPay証券に関するニュース

PayPay証券の概要

PayPay証券は2016年6月に日本初のスマホ証券として開始した証券会社で、1,000円から株式投資ができる特徴があります。

まずは、PayPay証券がどのような特徴をもったサービスなのかを確認しましょう。

1-1 累計170万超DLのスマホ株式投資サービス

PayPay証券は、誰でも手軽にスマホで株式投資ができるというコンセプトで設計されたサービスです。タップ一回で人気企業の株式を購入できる手軽さが特徴で、最低投資金額は1,000円に設定されているため初心者や若年層にも利用しやすく、手数料体系もわかりやすい仕組みになっています。

利用者の約7割が未経験者(※2018年4月末時点 PayPay証券株式会社社におけるユーザー調査より)となっており、スマホアプリのダウンロード数は累計170万超と急激にユーザー数を伸ばしています。

1-2 1,000円から有名企業の株主になれる

通常、株式を購入する際は単元数という必要な最低購入数の基準が決まっており、単元数の株式を購入すると数十万円、数百万円の資金が必要となる場合が多くあります。そのため、投資初心者にとっては初期費用の高さが株式投資における大きなハードルとなる場合があります。

一方、PayPay証券では、事前に運営企業が株式を通常の単元数で購入し、投資家の出資額に応じてその株式を分配する仕組みなので、1,000円から株式を購入することができます。

また、PayPay証券では自分が投資したい銘柄と、投資したい金額を入力するだけで投資を行うことができます。株数を基準にした場合のように、株価に購入数を掛けて必要額を求めるといった計算が不要なので、画面を見ながら計算や検討をする手間もかかりません。

株式も日米の有名企業の銘柄に絞り込まれており、企業情報についてあまり詳しくない初心者の方でも、銘柄選びや選択操作などをスムーズに行えるのが特徴です。

1-3 ソフトバンク系列の子会社が運営

運営元であるPayPay証券株式会社は、大手デジタル企業であるソフトバンクグループの子会社です。グループ内の各種金融サービスとの連携によって多くのサービスを提供しており、さらにAIやインターネットの先進技術に強みを持つ企業グループであるため、高い技術力から新サービスの提案や既存サービスの改善などが期待できます。

また、同しソフトバンクグループのPayPay株式会社が提供する「PayPayボーナス」をPayPay証券の独自ポイントに交換し、疑似的な運用を体験できる「ボーナス運用」というサービスも提供しています。「ボーナス運用」はすでにユーザー数300万人を超える人気サービスとなっています。

2 PayPay証券のメリット

手軽な株式投資サービスであるPayPay証券の具体的なメリットを見ていきましょう。

2-1 投資を行うためのハードルが低く、24時間取引可能

投資には通常、資金・知識・手続き(の面倒さ)などのハードルがあります。そのハードルが低くなっていることがPayPay証券のメリットであり、これまでの投資サービスの利用者層とは異なるユーザーにも支持されている理由の一つです。

PayPay証券の最低投資金額は1,000円という手軽さのほか、スマホのみで完結する口座開設手続きや購入時の入力項目の削減など、煩わしい手続き面も簡略化されています。

アプリもスマートフォン専用のわかりやすいUI(ユーザーインターフェイス)が採用されているので、投資初心者でも様々な投資情報を直感的に把握することができるように工夫されています。

2-2 日本株・米国株に手軽に投資でき、配当も受け取れる

米国株はコロナ禍においても勢いがあり、今後の実体経済の回復が進めば一層の上昇も期待できます。世界的な大企業、企業価値の高い企業を多く有する米国株投資を、大きな投資収益の源泉として期待する投資家もいます。

しかし、通常の米国株投資は、まず対応している証券会社を選ぶことから始める必要がある上、税制や手数料などの仕組みも異なるため、為替レート等も考える必要があるなど、ある程度の知識を求められます。

一方、PayPay証券では、必要な多くの作業などはPayPay証券側でシステム処理されるため、人気の米国株投資を24時間いつでも手軽に行うことができます。

銘柄選定についても、「テーマ機能」と「ピックアップ機能」の2つが利用可能です。「テーマ機能」では、日常生活に関わる身近なものやサービスに焦点を当て、興味のあるテーマから銘柄を選定することができる「テーマ」機能では、「ゲーム・エンタメ」「日常生活」「eコマース」「最先端技術」「物づくり」「自動車関連」「ヘルスケア」「再生エネルギー」「金融・不動産」「時価総額上位」「売買代金上位10」「ETF・リート」の12カテゴリーから簡単に銘柄を選定することができます。

「ピックアップ機能」は、ビギナーでも経済の最新動向から話題の銘柄を選定できるようPayPay証券のおすすめ銘柄を紹介する機能です。たとえば、第1弾では米国大統領選後から、原油価格の上昇が顕著となり話題の「原油価格の上昇に関連する企業」の銘柄が紹介されました。

投資後は配当を受け取ることもできるため、複利投資に興味のある方や配当狙いの投資を検討している方にもメリットがあります。株主優待については、単元株以上で、かつ優待の対象となる条件を満たしている場合、企業から直接、株主優待が受けられます。

2-3 送金手続き不要の「おいたまま買付」が利用できる

PayPay証券の大きなメリットの一つが、銀行口座などの残高があれば送金手続きをしなくても直接決済を行ってくれる「おいたまま買付」というサービスが利用できる点です。従来の証券会社では、買付の際に証券口座に送金手続きしなければなりませんでしたが、「おいたまま買付」では送金手続きを行わずに、株式の購入代金の決済が可能です。

2021年6月時点の「おいたまま買付」の連携先は下記となっています。

  • みずほ銀行
  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • ゆうちょ銀行
  • 南都銀行銀行
  • ソフトバンクカード
  • ドコモ口座

利用可能額と単位については、銀行経由の場合は、日本株・米国株は1万円以上1万円単位、つみたてロボ貯蓄は1万円以上1,000円単位となっています。ソフトバンクカードとドコモ口座については、日本株・米国株は1,000円以上1,000円単位、つみたてロボ貯蓄は1,000円以上1,000円単位とより利用しやすくなっています。(※ドコモ口座では米国株・つみたてロボ貯蓄の取引のみ利用可能)

PayPay証券口座への振替手数料について、2万円以上で無料、2万円未満は税込み110円(1回あたり)となります。

2-4 1株からIPO株に投資できる

PayPay証券は、IPO株(新規公開株)に投資できるのも大きな特徴です。IPO株は公募価格(=上場前に設定される株価)よりも初値(上場日に最初につく株価)が高くつくことも多いため、大きな利益を狙いやすい投資として人気があります。

通常のIPOは、希望者に対して抽選で購入数の割り当てが行われますが、当選した場合、割り当てられた数量を指定された金額で購入する必要があります。その金額は数十万円になることも多く、資金の少ない投資家には負担でありハードルにもなっています。

一方、PayPay証券のIPOは、通常の株式と同じく分配方式になっているため、1株から投資することが可能です。IPOに関しては金額ではなく株式数指定であることに注意は必要なものの、単元数が100株であることを考えると、100分の1の資金で参加できるのは、初心者の方や少額で投資をしたい方にとって大きなメリットです。

2-5 漫画で気軽に投資を学ぶことができる

PayPay証券のアプリには、株式投資についてのコンテンツも豊富です。無料で利用できるものばかりで、ニュースだけでなくマンガになっているものもあり、特定口座や税金、確定申告など投資の基礎知識を初心者でも気軽に読みながら学習できます。

株式投資に関する基本的な専門用語や、様々なケースにおける対応方法など、実際の投資において役立つ内容も多いので、ちょっとした隙間時間に勉強をすることができます。

各銘柄の情報やPayPay証券内での人気銘柄といった情報も入手可能なので、学習だけでなく情報収集もしっかり行えます。

2-6 資産管理がしっかりしている

PayPay証券では、投資家が入金した資金を分別保管しており、PayPay証券の資産とは別に保管されています。この分別された資金は、大手金融グループに属するみずほ信託銀行が保管・管理しているので、PayPay証券の経営状態に何かあっても、預けた資産は基本的に返金される仕組みになっています。

3 PayPay証券のデメリット

PayPay証券は使いやすくメリットもある一方で、デメリットも存在します。以下で詳しく見ていきましょう。

3-1 取扱銘柄は限定されている

PayPay証券では取扱銘柄が絞り込まれているぶん、自分が買いたい銘柄が必ずあるとは限りません。PayPay証券の取扱銘柄は基本的に日米株とも有名企業が中心なので、あまり名前が知られていない企業の株式を購入する際は、事前に取扱銘柄一覧を確認してみましょう。

3-2 取引手数料は時間帯によって高め

PayPay証券を利用する場合、取引手数料が時間帯によって高めになる場合があります。タイミングや商品、購入金額によっては、他のネット証券会社よりも取引手数料が高くなるのがデメリットです。

PayPay証券の取引手数料は、日本株が0.5~1.0%、米国株が0.5%~0.7%です。ネット証券の場合、条件によっては無料のサービスもあります。PayPay証券は金額指定で少額から購入できるものの、単元数に届くほどのまとまった資金を投入する際は、他の証券会社も含めて慎重に比較検討すると良いでしょう。

3-3 指値注文はできない

PayPay証券は1,000円以上1,000円単位で取引ができるものの、指値注文ができない点にも注意が必要です。指値注文とは、約定金額を指定し、株価がその水準になったら自動的に約定する方法ですが、PayPay証券では提示された価格で取引する必要があります。

4 PayPay証券の評判・口コミ

PayPay証券は、ターゲット層を投資初心者や若い人を中心にしています。実際の利用者からは次のような口コミや感想が寄せられているので、投資判断の参考にしましょう。

  • 「PayPay証券は少額で始めたくて利用してみた」
  • 「手数料が高いが、それでも1,000円で1株未満の株式を買えるのは大きい」
  • 「米国株を円のまま買えるのは初心者にとてもわかりやすい」
  • 「PayPay証券では米国株をコツコツ積み立てている」
  • 「おいたまま買付は手数料を取られないように2万円以上で購入している」
  • 「PayPay銀行と連携してほしい」
  • 「PayPay証券で購入していたETFから配当金がもらえた」
  • 「購入できる銘柄の種類をもっと増やしてほしい」

※上記は全て個人の感想となります。PayPay証券の最新情報についてはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。

PayPay証券の利用者は投資初心者も多いので、低予算での運用に関する意見や、投資の楽しみを実感している声が多く見られるのが特徴です。他サービスと比較して楽しく投資に取り組もうとしているユーザーもおり、毎日の含み益の増減や、配当金が嬉しいという声、積み立て投資のために毎月節約する楽しみが増えたといった声もあります。

好調な米国株については、実際のパフォーマンスや取り組みやすさが高く評価される一方、取扱銘柄の種類をもっと増やしてほしいという改善を望む意見も届いています。

5 PayPay証券の口座開設の流れ・始め方

PayPay証券の口座を開設するには、以下の準備が必要です。

  • インターネットに接続可能なPCまたはスマートフォン
  • マイナンバー確認書類(個人番号カード、通知カードなど)
  • 本人確認書類(運転免許証、保険証など)

口座開設の申し込みはPayPay証券のアプリまたは公式Webサイトの「口座開設」から行います。最初に、申し込みフォームに個人情報を入力します。登録住所に口座を利用するための書類が届くので、必ず本人が受け取ることのできる住所を記入しましょう。

個人情報の入力が終わると、本人確認書類のアップロードを求められます。スマートフォンの場合、その場で撮影してアップロードできるのでスムーズです。

内容を確認し、申し込みを確定したらPayPay証券側で審査が行われます。7~10日ほどでID・パスワードを記載した口座開設通知書が郵送で届くので、記載されているIDとパスワードでログインし、口座への入金を済ませたら、株式投資を始めることができます。

まとめ

PayPay証券は、スマートフォン1つで気軽に株式投資を行えるサービスです。最低投資額の低さや使いやすさから、従来の投資家だけでなく、若年層の初心者ユーザーを中心に盛り上がりを見せており、これから投資を始めたいと考えている方や、隙間時間で資産運用を考えている方に向いています。

なお、株式投資には元本割れリスクがあるので、手数料などのコスト面を含め、投資判断は慎重に行うようにしましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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