auカブコム証券で人気の投資信託10本、特徴や手数料、価格推移は【2022年8月】

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auカブコム証券では様々な投資信託銘柄を取り扱っているので、目的や予算に合わせた銘柄選択が可能なほか、ポイントサービスも充実しているため、ポイントを効率的に貯めながら資産運用を行えるのが特徴です。

そこで、この記事ではauカブコム証券で購入上位となっている投資信託の特徴、手数料、価格推移などを詳しくご紹介します。ポイントが貯まる資産運用にご興味のある方や、投資信託の銘柄選択に迷った経験のある方などは、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年7月30日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. auカブコム証券の投資信託の特徴
  2. auカブコム証券で人気の投資信託10本
    2-1.eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    2-2.eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
    2-3.楽天日本株3.8倍ベアⅡ
    2-4.SBI日本株4.3ブル
    2-5.日経225ノーロードオープン
    2-6.米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)トルコ・リラコース(毎月決算型)
    2-7.eMAXIS国内物価連動国債インデックス
    2-8.ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
    2-9.フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
    2-10.auスマート・プライム(高成長)
  3. 投資信託の注意点
  4. まとめ

1 auカブコム証券の投資信託の特徴

auカブコム証券では1,581本の投資信託を取り扱っているなど、ネット証券の中ではSBI証券、楽天証券、松井証券に次ぐ品揃えとなっており、取り扱っている銘柄は全て購入時の手数料がかからないノーロードの商品です。信託報酬の安い銘柄も多くラインナップしていることから、取引コストの負担を抑えながら長期で資産運用できる環境が整えられています。

また、投資信託を毎月100円から積立購入することも可能なため、国内外の株式や債券、不動産、コモディティ(金や石油などの商品)などに投資する様々なタイプの投資信託から投資家の運用目的や予算に合わせた銘柄選択が可能です。

さらに、ポイントサービスが充実している点もauカブコム証券の特徴です。資産形成プログラムでは、auサービスを利用するため「au ID」を登録することで、月間平均保有残高に応じて最大0.24%(年率)のPontaポイントを貰えます。

項目 Pontaポイント加算率(年率)
月間平均保有残高 100万円未満 100万円以上3,000万円未満 3,000万円以上
通常銘柄 0.05% 0.12% 0.24%
指定銘柄 0.005%

このほか、au PAYカードを所有していれば、投資信託積立の決済方法をカード引き落としに設定することで、毎月の積立金額(決済額)の1%をPontaポイントとして付与されます。貯まったPontaポイントは投資信託の購入にも利用できるため、ポイントサービスを活用しながら投資信託で資産運用できる点も特徴です。

2 auカブコム証券で人気の投資信託10本

auカブコム証券の買付金額ランキングをもとに、各投信銘柄の特徴や手数料、価格推移などをご紹介します(auカブコム証券のランキングは2022年7月28日現在の週間ランキングで、基準価額も同日の数値を参照しています)。

2-1 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 1位
基準価額 19,242円
純資産総額 13,650.99億円
信託報酬(税込) 0.0968%
リターン(年率) +11.29%
基準価額騰落率(3カ月) +2.07%
基準価額騰落率(1年) +14.94%

S&P500の構成銘柄に投資し、1口当たりの純資産額がS&P500の変動率と一致するように運用されているファンドです。三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズの代表的な銘柄で、信託報酬は0.1%を切る低水準で設定されています。信託報酬控除後のリターンは年率+11.29%となっており、高い運用成果を上げていることも特徴です。

ここ数カ月は株式市場がやや下落傾向の落ち着かない相場となっていますが、3カ月の基準価額騰落率は+2.07%と上昇しており、1年の基準価額騰落率も+14.94%と1割以上の上昇となっています。

2-2 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 2位
基準価額 16,783円
純資産総額 6,079.18億円
信託報酬(税込) 0.1144%
リターン(年率) +5.07%
基準価額騰落率(3カ月) +1.34%
基準価額騰落率(1年) +8.81%

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの指標をベンチマークとして、日本を含む先進国や新興国など世界中の株式に投資するファンドです。上記の銘柄と同じ「eMAXIS Slim」シリーズの一つで、信託報酬は0.1144%と低めに設定されており、コスト負担を抑えた運用が可能となっています。

直近は株価の下落基調を受けつつも、基準価額騰落率は過去3カ月で+1.34%、過去1年で+8.81%とプラスで推移しており、年率リターンも+5.07%と上々の成果をあげているファンドです。

2-3 楽天日本株3.8倍ベアⅡ

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 3位
基準価額 6,334円
純資産総額 78.54億円
信託報酬(税込) 1.243%
リターン(1カ月) +8.79%
基準価額騰落率(3カ月) -20.17%
基準価額騰落率(1年)

株価指数など特定の指標の値動きに連動するインデックスファンドとは異なり、指標の動きと反対の値動きをするように運用されているベア型ファンドです。国内株式市場の値動きに対して基準価額が日々3.8倍逆の値動きとなるよう運用されています。

2022年3月16日に設定された新しいファンドであり、分配金再投資基準価額に基づいたリターンは1カ月で+8.79%と順調なスタートです。しかし、最近は、上下動を繰り返す相場の影響もあり3カ月の基準価額騰落率が-20.17%と大きな落ち込みを見せています。

ベア型ファンドは、指標となる指数が一方向に動き続けると大きな利益を得られることもありますが、上下動を繰り返すボックス相場などでは指標の値動きと比べて大きな損失が発生する可能性もあります。

このほか、信託報酬は1.243%とインデックスファンドと比べて高めの水準なので、リスクとコストをしっかり検討する必要があります。

2-4 SBI日本株4.3ブル

運用会社 SBIアセットマネジメント
週間ランキング 6位
基準価額 8,009円
純資産総額 270.96億円
信託報酬(税込) 0.968%
リターン(年率) -44.93%
基準価額騰落率(3カ月) +8.94%
基準価額騰落率(1年) -20.60%

主に国内株価指数先物取引と短期公社債に投資し、ベア型のファンドとは正反対に日々の基準価額の値動きが日本の株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となる成果を目指すブル型ファンドです。信託報酬はインデックスファンドなどと比べてやや高めの0.968%で設定されています。

信託報酬控除後のトータルリターンは、-44.93%(年率)と大きなマイナスを記録しており、日経平均が3万円台を回復した2021年9月以降は株式市場の下落基調もあり不調です。基準価額騰落率は、3カ月で+8.94%と回復基調を見せていますが、1年では-20.60%と未だに大きく落ち込んだ状況が続いています。

2-5 日経225ノーロードオープン

運用会社 アセットマネジメントOne
週間ランキング 7位
基準価額 20,010円
純資産総額 2,198.86億円
信託報酬(税込) 0.55%
リターン(年率) -7.36%
基準価額騰落率(3カ月) +3.68%
基準価額騰落率(1年) +1.24%

日本の株式を主な投資対象として日経平均株価(日経225)に連動した投資成果を目指すファンドです。日本の投資家にとって馴染み深い投資対象とベンチマークを採用していることから、国内株式で運用する投資信託の中ではランキングトップとなっています。

信託報酬は「eMAXIS Slim」シリーズと比較するとやや高めの0.55%に設定されており、年率リターンも-7.36%と冴えない状況です。基準価額騰落率は3カ月が+3.68%、1年が+1.24%とプラス圏での小動きになっていますが、今後も日経平均株価の動向次第で値動きがある銘柄となっています。

2-6 米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)トルコ・リラコース(毎月決算型)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 22位
基準価額 1,395円
純資産総額 19.66億円
信託報酬(税込) 実質1.67%
リターン(年率) -25.21%
基準価額騰落率(3カ月) -11.65%
基準価額騰落率(1年) -40.28%

投資信託を通じて米ドル建てのハイ・イールド債(信用格付けは低いものの利回りの高い債券)に投資し、高利回りによるインカムゲインやトルコ・リラで米ドル建て資産を取引することによる為替差益などで、運用益を目指す外国債券タイプのファンドです。

信託報酬を含めた実質的な管理費用は1.67%と高めの設定で、年率リターンは-25.21%と大きくマイナスで推移しています。基準価額騰落率も3カ月で-11.65%、1年で-40.28%と大きなマイナス圏での推移となっているので、今後の価格推移をしっかりと見定める必要があります。

2-7 eMAXIS国内物価連動国債インデックス

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 35位
基準価額 9,591円
純資産総額 50.29億円
信託報酬(税込) 0.44%
リターン(年率) +3.74%
基準価額騰落率(3カ月) +0.25%
基準価額騰落率(1年) +4.10%

主に国内の物価連動国債に投資し、NOMURA物価連動国債インデックス(フロアあり)の指標に連動した成果を目指して運用されている国内債券タイプのファンドです。

信託報酬は0.44%と債券タイプの投資信託では低水準に設定されており、年率リターンは+3.74%と小幅ながら利益の出ている状態です。また、基準価額騰落率も3カ月で+0.25%、1年で+4.10%と小動きながらプラス圏での推移となっており、リスクを抑えて運用されている国内債券タイプの特徴が出ているファンドとなっています。

2-8 ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

運用会社 大和アセットマネジメント
週間ランキング 16位
基準価額 2,699円
純資産総額 4,285.00億円
信託報酬(税込) 0.792%
リターン(年率) -5.84%
基準価額騰落率(3カ月) -4.53%
基準価額騰落率(1年) -25.32%

東証REIT指数に連動した運用成果を目指し、国内の金融商品取引所に上場しているJ-REITや国内の不動産投資法人などに投資するファンドです。比較的収益分配金が多い国内不動産に投資するタイプの投資信託となっており、信託報酬も0.792%とそこまで高くない水準に抑えられています。

一方、年率リターンは-5.84%とマイナス圏に沈んでおり、基準価額の騰落率も3カ月は-4.53%、1年は-25.32%と冴えない値動きとなっています。

2-9 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

運用会社 フィデリティ投信
週間ランキング 26位
基準価額 3,604円
純資産総額 7,410.34億円
信託報酬(税込) 1.54%
リターン(年率) +17.40%
基準価額騰落率(3カ月) -7.78%
基準価額騰落率(1年) +4.52%

主に米国の取引所に上場しているREIT(不動産投資信託)に投資し、FTSE NAREIT Equity REITsインデックス(税引前配当金込/円ベース指数)という指数に連動した運用成果を目指すファンドです。

信託報酬は1.54%と高めの設定ですが、年率リターンは+17.40%と比較的大きな運用成果が出ています。基準価額の騰落率は3カ月が-7.78%、1年が+4.52%と方向性の定まらない値動きとなっていますが、原則として為替ヘッジを行わない銘柄のため、為替動向などにも注目しながら投資の判断が必要になる銘柄です。

2-10 auスマート・プライム(高成長)

運用会社 auアセットマネジメント
週間ランキング 8位
基準価額 12,765円
純資産総額 41.83億円
信託報酬(税込) 実質1.59%
リターン(年率) -6.17%
基準価額騰落率(3カ月) +0.20%
基準価額騰落率(1年) -4.02%

投資対象となるファンドへの投資を通じて実質的に日本を含む世界中の債券や株式に分散投資するバランス型のファンドです。

信託報酬を含めた実質的な管理費用は1.59%と高めの設定で、年率リターンは-6.17%とマイナス圏での推移となっています。基準価額騰落率は3カ月が+0.20%、1年が-4.02%で2018年9月19日の設定以来、上下動がありながらも上昇を続けていた基準価額もここ1年ほどは足踏み状態となっています。

3 投資信託の注意点

投資信託は預金のように元本が保証された金融商品ではありません。そのため、投資した元手が減る元本毀損リスクについて事前に把握しておくことが重要です。

元本毀損リスクには様々な要因があり、コロナショック後の株高を受けて人気の株式に投資するタイプの投資信託では、株価下落などが主なリスクとなります。比較的リスクの低い債券タイプに投資する場合でも、上記でご紹介したハイ・イールド債のように発行元の破綻リスクや為替リスクなどが存在する商品もあるため、各銘柄の運用方針やリスクなどを正確に把握した上で投資の判断をすることが大切です。

また、投資信託は株式に投資するタイプであれば指数を構成する銘柄に幅広く分散投資してくれるというメリットもありますが、株式のみなど資産クラスに偏りがあると、世界的な株価下落などが発生した場合のリスク回避も難しくなります。そのため、投資対象の異なる投資信託を組み合わせて投資することなども、リスク軽減対策の一つです。

まとめ

auカブコム証券では、豊富な取扱銘柄の中から投資家の予算や目的に合わせたファンド選びが可能です。また、ポイントサービスも充実しているため、ポイントを貯めながら投資信託による長期の資産形成を行うことができます。

しかし、投資信託には元本毀損リスクもあるため、それぞれの銘柄の特徴や固有のリスクなども把握した上で投資の判断を行うことが重要なので、目論見書などを参考にしっかり検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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