楽天証券、「つみたてNISA+クレジット決済」のメリットと注意点

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つみたてNISAは、毎月一定額の投資商品を購入して積み立てていく資産形成の制度です。買付した投資信託の運用益や売却益が非課税になるため、住宅購入資金や子どもの教育資金の確保など、長期的な資産形成に向いています。

各証券会社ではつみたてNISAを取り扱っていますが、中でも楽天証券はクレジット決済でつみたてNISAでの投資を行いながらポイントを貯められるメリットがあります。そこでこの記事では、楽天証券の「つみたてNISA+クレジット決済」のメリットと注意点について詳しく解説していきます。つみたてNISAを検討している方、ポイントを効率的に貯めたい方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. つみたてNISAの特徴
  2. 楽天カードのクレジット決済の特徴
  3. 「つみたてNISA+楽天カードのクレジット決済」のメリット
    3-1.クレジット決済で買付するとポイントが付与される
    3-2.クレジット決済とポイント買付の併用も可能
    3-3.買付する全額をクレジット決済可能
    3-4.つみたてNISAの対象ファンドが豊富
  4. 「つみたてNISA+楽天カードのクレジット決済」の注意点
    4-1.クレジット決済で利用できないカードがある
    4-2.ポイントで買付をしないほうが良い場合もある
    4-3.毎月の積立日をユーザー側で選べない
    4-4.引落方法をクレジット決済に変更するタイミング
  5. まとめ

1 つみたてNISAの特徴

つみたてNISAとは、少額投資非課税制度である「NISA」の中の一種です。NISAとは、買付した株式や投資信託などの運用益、売却益、配当金(分配金)が非課税になる制度です。

つみたてNISAは、未経験の方や経験の浅い方でも始めやすいように、買付できる金額の上限が年間40万円となっています。買付したファンドの投資可能期間は最長20年なので、例えば、2021年につみたてNISAの口座で対象ファンドの買付をした場合、2040年まで運用することができます。そのため、非課税枠で投資できる金額は最大800万円になります。

なお、2020年度税制改正において、つみたてNISAの口座でファンドを買付できる時期が、2042年まで延長されました。そのため、2018年1月から2042年度まで、毎年40万円ずつ買付を行った場合、つみたてNISA口座で運用できる合計総額は最大1,000万円になります。

また、つみたてNISAの口座での買付方法は、積立方式に限定されます。つみたてNISAは、毎月少額の資金を積立方式で買付を行い、長期的な運用を目指すための非課税制度なので、スポットによる買付はできません。この点は、積立およびスポットの買付方法いずれも認められる一般NISAと異なります。

つみたてNISAの投資対象は、国が定める一定基準を満たした投資信託に限られます。金融機関が販売している投資信託の中には、購入手数料や信託報酬が高く、長期的な運用に適さないファンドもありますが、つみたてNISAの口座で買付できるファンドの中からは除外されています。

つみたてNISAの口座で買付できるファンドは、低コストで長期的な運用に適した銘柄となっているため、投資未経験の方や経験の浅い方でも始めやすいのが特徴です。

2 楽天カードのクレジット決済の特徴

楽天カードのクレジット決済では、カード払いで投資信託を買い付けることができます。つみたてNISAの口座で買付する場合も、楽天カードのクレジット決済の利用が可能なほか、積立可能な投資信託の買付を行う場合、一般NISAの口座や通常口座でも楽天カードのクレジット決済を利用できます。

クレジット決済による買付は毎月5万円までで、投資信託の積立で設定できる最低金額は100円です。楽天カードの認証は、毎月13~15日に行われるため、クレジット決済の積立設定申込の締切日は、毎月12日までとなっています。楽天カードのクレジット決済による積立指定日は毎月1日で、買付代金の引落がなされるのは当月の27日です。

12日までに積立設定の申込を行えば、その翌月1日にクレジット決済による買付がなされます。一方、積立設定の申込日が13日以降になった場合、クレジット決済による買付がなされるのは、その翌々月の1日になります。

クレジット決済による投資信託の買付を行えるのは、楽天カードまたはその提携カードです。通常の楽天カードのほか、「楽天銀行カード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」などもその対象です。

ただし、未成年口座、ジュニアNISA口座、iDeCo等では、楽天カードのクレジット決済の方法では買付できません。また、楽天証券が提供するファンドラップサービスの「楽ラップ」で投資を行う場合も、楽天カードのクレジット決済を利用できません。

3 「つみたてNISA+楽天カードのクレジット決済」のメリット

つみたてNISAと楽天証券のクレジットカード決済を連携させると、ポイントが貯まりやすくなるなどの様々なメリットがあります。詳しく確認してみましょう。

3-1 クレジット決済で買付するとポイントが付与される

クレジット決済を利用して買付を行うと、ポイント付与の恩恵を受けられます。楽天カードで代金の支払いをした場合、通常100円につき1ポイント付与され、クレジット決済で投資信託の買付を行った場合も同様にポイントが付きます。

例えば、つみたてNISAの口座で毎月3万円分の投資信託をクレジット決済で買付した場合、3万円の1%に当たる300ポイントが毎月付与されます。また、楽天カードのクレジット決済で付与されるポイントは、利用期間制限のない通常ポイントなので、期限切れを心配する必要もありません。

3-2 クレジット決済とポイント買付の併用も可能

楽天証券では、投資信託の買付代金の全部または一部をポイントで支払うことも可能です。クレジット決済を行う際にも、上記のポイント買付と併用できるので、貯まったポイントがあれば無駄なく使用することができます。

3-3 買付する全額をクレジット決済可能

楽天カードのクレジット決済を利用して買付できる上限金額は月5万円です。つみたてNISAの口座では年間40万円まで買付を行えるため、一ヶ月の平均買付金額は約3万3333円となり、つみたてNISAの口座内で買付できる全額を楽天カードのクレジット決済で支払いできます。

3-4 つみたてNISAの対象ファンドが豊富

楽天証券は、クレジット決済の方法で買付できるつみたてNISAの対象ファンドは172銘柄と豊富です(2021年4月26日時点)。買付できるファンドの中には、運用期間中にかかる手数料である信託報酬が0.1%前後の低コストのタイプもあります。クレジット決済で買付をする際に低コストで自分の好みに合ったファンドを選びやすいのも楽天証券のメリットです。

4 「つみたてNISA+楽天カードのクレジット決済」の注意点

楽天証券のつみたてNISAとクレジット決済を連携させる際は、以下のポイントに注意も必要です。

4-1 クレジット決済で利用できないカードがある

楽天証券でクレジット決済できるのは、楽天カードまたはその提携カードです。しかし、ビジネスカード、家族カードなどクレジット決済で利用できないカードもあります。

また、楽天銀行が発行するデビットカードもクレジット決済に利用できません。デビットカードは、決済後に即支払い代金が口座から引き落とされるタイプで、信用に基づいて後払いが認められるクレジットカードとは異なります。

保有しているカードが対象外のものである場合、対象カードを新たに発行しなければ、クレジット決済の方法ではつみたてNISAを始められません。そのため、楽天カードのクレジット決済の方法でつみたてNISAを始めようとする際、この点に注意しておく必要があります。

4-2 ポイントで買付をしないほうが良い場合もある

楽天証券では、つみたてNISAの口座内でクレジット決済によりファンドを買付する場合、ポイント買付を併用することで、クレジット決済の支払い負担を少なくできます。

しかし、ポイント買付を併用した場合、買付金全額からポイント買付分を差し引いた金額のみがクレジット決済によるポイント付与の対象額となります。そのため、クレジット決済とポイント買付を併用すると得られるポイント数も少なくなる点には注意も必要です。

例えば、毎月の買付金額が3万3000円で全額をクレジット決済すると、月330ポイントが付与されます。一方、毎月の買付金額3万3000円のうち、3,000円分をポイント払いした場合、その分を差し引いた3万円分がポイント付与の対象額となるため、もらえるポイントも300ポイントに減ります。

4-3 毎月の積立日をユーザー側で選べない

楽天証券のつみたてNISAの口座内において、クレジット決済で買付を行う場合、積立日は自動で毎月1日に設定されます。クレジット決済をしない場合は、積立日を自由に選択できますが、クレジット決済をする場合はユーザー側で自由に選べない点に注意しましょう。

4-4 引落方法をクレジット決済に変更するタイミング

つみたてNISAの口座内で、買付の注文設定をクレジット決済へ変更する場合、申し込むタイミングによっては積立注文が途切れる場合もあります。

楽天証券では毎月12日が翌月の積立申し込みの締切日となっているので、例えば、現在の積立日を1~12日までに設定している場合、その注文がなされた後、現在の設定を解除した上で、新たにクレジット決済による積立設定をする必要があります。

現在の積立設定を解除せずに楽天カードのクレジット決済に乗り換えようとする場合、上限40万円を超える買付済の積立分があると、積立設定を行えません。

そのため、現在の積立を途切れさせず引落方法を変更するには、現在の積立日が12日より後である場合には設定中の積立日を12日より前に変更し、変更した積立日に注文がなされた後、古い設定を解除します。そして、クレジット決済の積立設定を新たに行います。

このように、現在の設定が証券口座または楽天銀行や他金融機関の場合、クレジット決済へ変更する際はタイミングに注意する必要があります。

まとめ

楽天証券のつみたてNISAをクレジット決済にすると、ポイント付与を受けられたり、ポイントを買付に利用できたりするなど、様々なメリットがあります。また、楽天証券のつみたてNISAは対象ファンドも豊富なので、自分の投資目的にあった商品を選びやすいのも大きな特徴です。

一方、楽天カードにはクレジット決済に利用できないカードがあるほか、現在の引落設定をクレジット決済に変更するタイミングを間違えると積立が途切れることもあるので、注意しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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