不動産投資クラウドファンディングCREAL、今までのサービスと何が違う?

2018年に入り、GAテクノロジーズによるRenosyやファンタステクノロジーによるファンタスファンディングなど、不動産投資型クラウドファンディングサイトが相次ぎサービスの提供を開始しています。

そして、11月3日に株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが、CREAL(クリアル)
というサイトを開設して、不動産投資型クラウドファンディングへの参入を発表しました。

このCREALは、従来の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比べて、どのような特徴を持ったサービスを提供しているのでしょうか。実際にブリッジ・シー・キャピタルにもヒアリングを行い、特徴をまとめてみました。

目次

  1. CREALの特徴とは
    1-1.1万円からの少額投資が可能
    1-2.投資対象の内容が詳細に記載されている
    1-3.損失は運営元が先に負う優先劣後スキームを採用
    1-4.投資期間は4ヶ月~24ヶ月
    1-5.第1号は8.8億円の大型案件
  2. CREALの案件の収益性やキャンペーンについて
    2-1.第1号の年利は4.2%
    2-2.第1号の投資特典で宿泊施設の割引券がついてくる
    2-3.12月27日17時まで最大2%還元のオープニングキャンペーン開催
  3. 運営元はどのような会社?代表の経歴は?
  4. まとめ

1 CREALの特徴とは

不動産投資型クラウドファンディングサイトは近年増加傾向にあり、有名なものではTATERU社によるTATERUファンディング、GAテクノロジーズによるRenosyがあります。先行しているサイトに比べ、CREALはどのような特徴を持っているのでしょうか。

1-1 1万円からの少額投資が可能

CREALは1万円から不動産投資に参加するが可能です。自己資金がない人で積み立てるように投資が可能ですので、20代、30代など若年層のサラリーマンでも投資が容易になっています。案件が豊富に提供されれば、毎月コツコツと投資して、貯金代わりに資産形成ができます。

CREALは高利回りよりも、どちらかというと安定利回りを目指しているサービスですので、投資初心者の方や分散投資などをしたい方におすすめのサービスとなります。

1-2 投資対象の内容が詳細に記載されている

不動産投資には、これまで売り手が優位となる情報格差が存在していたという課題がありました。CREALでは、この不動産投資に関する不透明な状況をクリアにして、不動産投資を民主化することをコンセプトに掲げています。CREAL(クリアル)というサービス名も、不動産投資に必要な情報を「クリアにする」という考えに由来しています。

CREALでは、実際に投資対象物件について非常に詳細な情報を提供しています。例えば、12月3日から募集が開始される第1号案件は、東京都台東区浅草の『アマネク浅草吾妻橋スカイ』というホテルが投資対象になっています。

第1号浅草ホテルファンド

実際にCREALのサイト(会員登録後の画面)を見ると、このアマネク浅草吾妻橋スカイがどのような場所にあり、どのような外観と仕様、内装のホテルであるか、運営者の情報などが確認できます。住所が明らかにされていますので、自分の目で確認しに行くことも可能です。

CREALの案件画面・運営者情報

本当に運営して利益を出すことができる物件なのか、どのような場所に建つ物件なのか、また、担保として価値が妥当なのか、いろいろとチェックした上で投資できます。

ホテルアマネク浅草吾妻橋スカイ*会員登録後に閲覧できる「第1号案件の期中配当に関する収支の内訳(月間)」

貸付型のクラウドファンディングであるソーシャルレンディング投資のほうで、融資先の会社や不動産が不明であることから生じる貸し倒れなどのトラブル、担保の存在や担保価値の妥当性などの問題が生じる中、CREALの投資案件では、事業内容や物件情報について大変詳しく公開されています。動画やイラスト・画像なども豊富に使用されていますので、ファンドの運用イメージもつかみやすいという特長があります。

1-3 損失は運営元が先に負う優先劣後スキームを採用

CREALでは優先劣後の投資方式を採用しています。これは運用終了時に、たとえば第1号案件であれば「10%までの損失は運営元であるブリッジ・シー・キャピタルが負う」という仕組みになっています。(損失負担の比率は案件によって異なりますので、CREALで確認して下さい)

CREALの優先劣後投資スキーム

一定比率までの損失は投資家が負わなくてすみますので、投資家にとってはより安全性を優先した形で投資をすることができます。

1-4 投資期間は4ヶ月~24ヶ月

CREALでは12月現在、投資期間が4ヶ月から24ヶ月の案件を公開しています。ホテル投資の1号案件は24ヶ月という長期案件ですが、都心レジデンスの2号・3号案件は4ヶ月~6ヶ月の短期案件となっています。

また、投資対象に関しても、今回募集したホテルやレジデンス以外に、有料老人ホームや高齢者向け住宅、保育園など社会的意義の高い物件、そして、完成物件や開発案件だけではなくリノベーション物件など、様々な投資対象についても提供していきたいとしています。

案件の投資対象は全て不動産案件になりますが、様々な不動産や事業への分散投資が可能であり、1社の中でリスク分散が可能となっています。

1-5 第1号は8.8億円の大型案件

第1号案件の「第1号浅草ホテルファンド」は、募集金額8.8億円と、他の不動産投資型クラウドファンディング会社と比べても大規模なものになっています。

TATERUの案件では最大でも1億円程度、Renosyでは2,000万円程度の案件しか募集していません。そのような中で8.8億円もの募集規模ですから、投資をしたくても抽選に漏れてしまって、せっかくの投資機会を逃してしまう事態を防げます。

CREALでは、初年度だけで投資の目標額を100億円としています。第1号案件のような大型投資案件を、2ヶ月に1本程度の間隔で定期的に提供したいとのことですので、投資をしたくてもできないという状況は避けることがきでると期待されます。

*なお、都心レジデンス案件の2号案件と3号案件の募集については、12月3日17時からの募集開始後わずか2分で完了し、同社のサービスへの注目度の高さや案件のクオリティの高さなどが際立つ形となりました。

2 CREALの案件の収益性やキャンペーンについて

では、実際にCREALで投資すると、どの程度の収益を得ることができるのでしょうか。

2-1 第1号の年利は4.2%

今回の1号案件であるアマネク浅草吾妻橋スカイへ運営事業の投資は、年利4.2%となっています。TATERUファンディングの平均的な年利が4.5%から5%だったことを考えると、やや低めの数字です。ただし、投資の運用期間が24ヶ月ですので、長期的に安定した収益が見込めます。短期案件と比べて長期運用案件は、案件運用終了から再投資までのタイムロスが生まれにくいのがメリットです。

さらに、これまでの不動産投資型クラウドファンディングでは、元本の返済と収益の還元は案件の運用期間終了時となっていました。

CREALの場合、ソーシャルレンディングのように収益金を毎月分配しますので、複利投資が可能となっています。そのため、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトよりも収益性を高めることができます。また、分配の原資は毎月の賃料収入となっていますので、安定した分配を期待することができます。

口座開設の手数料については、口座開設・維持手数料は無料。入金手数料は投資家が負担、出金手数料は258円となっています。投資口座に資金をデポジットできるという点も便利な点です。

2.2 投資特典で宿泊施設の割引券がついてくる

今回の1号案件には特典がついています。5万円以上投資した人には、アマネク浅草吾妻橋スカイの宿泊券10%オフサービスが付いてきます。案件の運用期間中は無制限に使用可能ですので、2年間のうちに浅草周辺で宿泊する予定がある人は、利用も兼ねて投資してみるのも良いでしょう。

2-3 12月27日17時まで最大2%還元のオープニングキャンペーン開催

今回の1号案件は年利4.2%と、決して高い利回りではありません。もちろん、投資対象として十分な情報が提供されていますので安定性は申し分なく、決して投資価値が低いわけではありません。それでも、やや物足りなさを感じる人もいるでしょう。

しかし現在、1号案件の募集期間中に当たる12月27日17時まで、オープニングキャンペーンが実施されています。内容は投資した金額の1%~2%を還元するというものです。期間中に合計10万円以上の投資申込をした場合に、プレゼント額100万円を上限として、投資申込額が10万円以上30万円未満の方は1%、投資申込額が30万円以上の方は2%がもれなくプレゼントされます。

CREALオープニングキャンペーン

3 運営元はどのような会社か

クラウドファンディングで投資する際に案件に加えて気になるのは、運営元の会社です。このCREALを運営するブリッジ・シー・キャピタルは2011年8月に設立されました。株式は未上場ながらも運営実績が豊富で、運用資産残高約300億円を誇る不動産アセットマネジメント(不動産投資・開発)企業です。

CREALは、不動産投資業界で実績のある人間が厳選した資産価値の高い物件を中心に、不動産投資型クラウドファンディングを提供していくとしています。社長の横田大造氏の経歴は、ブリッジ・シー・キャピタル社のサイト上に掲載されています。

横田 大造
横田 大造
宅地建物取引士、不動産証券化マスター、医療経営士

2000年、アクセンチュア株式会社入社。2005年、オリックス株式会社にて不動産ファイナンス業務に従事した後、2007年、ラサールインベストメントマネージメントにて、オフィス、レジデンシャル、商業施設等への投資業務に携わる。2011年、株式会社新生銀行に転職し、病院や介護施設を担保としたノンリコースローンファイナンス業務へ従事する一方、ヘルスケアREITの企画・設立を担当。投資運用部長として物件取得業務を統括する。2017年4月よりブリッジ・シー・キャピタルに参画し、代表取締役社長に就任。グループの不動産テック事業およびヘルスケア開発ファンド事業の責任者として各種新規事業を牽引。早稲田大学政治経済学部卒。

2000年にアクセンチュアに就職し、2005年にオリックスに転職するなど、様々な有名企業での勤務経験があります。ブリッジ・シー・キャピタルの社長には2017年4月から就任しました。特に問題のあるような経歴も見当たりません。

役員には公認会計士など会計のプロも在籍し、グループ企業にブリッジ・シーエステートという不動産を専門に扱う会社を抱えていることからも、不動産には大変強い会社であることがわかります。

4 まとめ

CREALはこれまでの不動産投資にはないクリアな情報公開と、ファンドの安定性が魅力のクラウドファンディングです。現在公開中の1号案件の詳細ページには、物件の写真や動画、宿泊業界を取り巻く市況を説明するなど、投資家が「この物件が投資対象として適切なのか」という判断を下すだけの、非常に豊富な資料が提供されています。

CREALの案件詳細画面

リスクや問題点に関しても、「情報をできるだけ詳しく公開して投資家に正しい判断をしてもらい、安定的に利益を上げてほしい」という投資家保護の姿勢も見えます。ソーシャルレンディングに比べると利回りは低いですが、情報の透明性はこれまでにない水準の高さとなっています。サイト上を含めて投資家が納得のいくまで情報収集を行うことができ、投資先としての妥当性を判断できるだけの材料が揃っています。

CREALは、利回りや収益性だけを見ればそれほど高い水準ではないかもしれませんが、投資家がきちんと自分で判断して、投資対象としての是非を判断し、1万円という小口から少ない手間で気軽に投資ができるできるクラウドファンディングサービスです。

メールアドレスの登録だけで案件の詳細情報の閲覧が可能ですので、ぜひCREALの魅力をご自分の目でも確かめてみてください。

【関連サイト】CREAL(クリアル)
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