不動産クラウドファンディング協会の正会員は?各社サービスの特徴も紹介

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2023年8月30日、不動産クラウドファンディング業界の発展・拡大に寄与する団体として、一般社団法人不動産クラウドファンディング協会が設立されました。同協会は客観的・中立的な立場から業界を俯瞰し、健全な発展に貢献するとのことです。

今回は不動産クラウドファンディング協会の概要や、協会に加盟する正会員企業とサービスの特徴について紹介します。

目次

  1. 不動産クラウドファンディング協会とは
  2. 不動産クラウドファンディング協会の正会員企業と各社サービスの特徴
    2-1.穴吹興産株式会社|Jointo α(ジョイントアルファ)
    2-2.株式会社ウッドフレンズ|信長ファンディング
    2-3.株式会社エー・ディー・ワークス|ARISTOシリーズ
    2-4.株式会社グッドコムアセット|Good Com Fund
    2-5.クリアル株式会社|CREAL
    2-6.グローシップ・パートナーズ株式会社|CrowdShip Funding
    2-7.香陵住販株式会社|KORYO Funding
    2-8.サンフロンティア不動産株式会社|不動産小口化商品
    2-9.JRD株式会社|iRD
    2-10.株式会社タスキ|TASUKI FUNDS
    2-11.トーセイ株式会社|TREC FUNDING
    2-12.株式会社フィル・カンパニー|空中店舗フィル・パーク
    2-13.フィンテックアセットマネジメント株式会社|FAMコネクト
    2-14.株式会社フェイスネットワーク|GrandFunding
    2-15.株式会社リビングコーポレーション|property+
  3. まとめ

1.不動産クラウドファンディング協会とは

団体名 一般社団法人不動産クラウドファディング協会
代表理事 横田 大造(クリアル代表取締役社長)
サイトURL https://prop-crowdfunding.org/
本社所在地 東京都港区新橋二丁目12番11号 新橋27MTビル8階 クリアル株式会社内
設立 2023年8月30日
事業内容 ・不動産クラウドファンディングデータベースの公開・更新
・不動産クラウドファンディング業界のマーケットレポート・ホワイトペーパー等の定期的な開示
・不動産クラウドファンディング業界ルール・ガイドラインの制定
・ブロックチェーン、STO(セキュリティ・トークン・オファリング)の活用可能性の研究
・その他当協会の目的を達成する為に必要な事業
・前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
理事・監事 ・代表理事 横田 大造(クリアル代表取締役社長)
・理事 大島 均(トーセイ取締役執行役員)
・理事 室谷 泰造(ADワークス取締役執行役員)
・監事 菅原 祐太(クリアル経営企画部副部長)

一般社団法人不動産クラウドファンディング協会は、不動案クラウドファンディング市場の発展や拡大に寄与する団体として、2023年8月30日に設立された団体です。

2017年12月の不動産特定共同事業法の改正にって電子取引が解禁されてから、不動産クラウドファンディングサービスを提供する企業が増加し続けている状況にあります。ソーシャルレンディングも含めた不動産クラウドファンディングを運営する企業数は2023年8月時点で69社となっており、今後もさらに市場は拡大すると見られています。

このような状況から、不動産クラウドファンディング業界全体の信頼性や透明性の向上、個人投資家の保護、業界の発展拡大への寄与を目的に設立されたのが、一般社団法人不動産クラウドファンディング協会です。

一般社団法人不動産クラウドファンディング協会 設立記念セミナー

2.不動産クラウドファンディング協会の正会員企業と各社サービスの特徴

2023年9月時点で、一般社団法人不動産クラウドファンディング協会に加盟しているのは、次に挙げる15の企業です。

  • 穴吹興産株式会社
  • 株式会社ウッドフレンズ
  • 株式会社エー・ディー・ワークス
  • 株式会社グッドコムアセット
  • クリアル株式会社
  • グローシップ・パートナーズ株式会社
  • 香陵住販株式会社
  • サンフロンティア不動産株式会社
  • JRD株式会社
  • 株式会社タスキ
  • トーセイ株式会社
  • 株式会社フィル・カンパニー
  • フィンテックアセットマネジメント株式会社
  • 株式会社フェイスネットワーク
  • 株式会社リビングコーポレーション

※五十音順

各社の概要と提供するサービスの特徴を紹介します。

2-1.穴吹興産株式会社|Jointo α(ジョイントアルファ)

香川県高松市に本社を構える穴吹興産株式会社は、分譲マンション事業や不動産ソリューション事業、区分マンション投資事業などの不動産関連事業をはじめ、人材サービス関連事業、施設運営事業、介護医療関連事業など、さまざまな事業を手掛ける企業です。

同社が運営する不動産クラウドファンディングサービス「Jointo α」は、西日本最大級のマンション開発戸数を誇る実績を生かし、不動産投資による地方創生をテーマにさまざまなファンドを組成・提供しています。

2023年9月末時点で27件の不動産投資ファンドを提供。地元・香川をはじめ、東京・京都・大阪・福岡・千葉・北海道など、日本全国の幅広い地域の不動産に少額から投資できるサービスとなっています。

2-2.株式会社ウッドフレンズ|信長ファンディング

愛知県名古屋市に拠点を構える株式会社ウッドフレンズでは、不動産の企画・開発・販売事業や生活環境に関連する事業を展開しています。

持続可能な社会の実現に向けて、材料となる木材を生産する林業への参画や集成材を生産する自社工場の保有、余った木材をバイオ利用するなど、他の不動産企業には見られない事業展開が特徴です。

同社が運営する尾張発の不動産クラウドファンディングサービス「信長ファンディング」では、愛知県・岐阜県の不動産を対象に投資ファンドを組成。2023年9月末時点で23件のファンドを提供している他、国産材を積極活用することからESG投資ができるサービスとしても知られています。

2-3.株式会社エー・ディー・ワークス|ARISTOシリーズ

株式会社エー・ディー・ワークスは収益不動産事業、不動産小口化商品事業、海外不動産事業を展開する不動産企業です。

収益可能な不動産を見極める目利きと、仕入れからバリューアップするまでの事業構築力といったノウハウをもとに、不動産小口化商品「ARISTOシリーズ」を展開。高立地の優良不動産に少額から投資できるファンドを提供しています。

同社の不動産小口化商品はFunds(ファンズ)でも紹介されており、累計ファンド募集金額はFunds内でトップの40億円超となっています。(2023年9月時点)

2-4.株式会社グッドコムアセット|Good Com Fund

東証プライム上場企業の株式会社グッドコムアセットは、マンションの企画・開発・分譲事業やマンション建物管理・賃貸管理、コンサルティングなどを手掛ける不動産関連企業です。

同社が運営する不動産クラウドファンディングサービス「Good Com Fund」では、東京23区内のブランドマンションに特化した不動産投資ファンドを組成。最寄り駅から徒歩10分圏内に立地するブランドマンション「GENOVIA」に1口10万円の少額から投資できます。

また、ファンドはすべて任意組合型となっており、実質的に投資家が物件を保有することになります。

2-5.クリアル株式会社|CREAL

クリアル株式会社は、資産運用プラットフォーム事業や不動産オンラインマーケットサービス事業、個人向け・機関投資家向け・超富裕層向け資産運用サービスを手掛ける企業です。

同社が運営する不動産クラウドファンディング「CREAL」は、2023年9月末時点で組成ファンド数97件、累計調達額377億円の実績を誇る知名度の高いサービスです。東京都内のマンションをメインに投資ファンドを組成している他、保育園や学校、物流施設など、個人ではなかなか投資するのが難しい不動産にも1口1万円から投資できます。

また、運用物件の空室リスクに備えたマスターリース契約や、投資家の資金を安全に管理する分別管理など、さまざまなリスク対策を講じているのも特徴。初めて不動産クラウドファンディングで投資をする場合でも、利用しやすいといえるでしょう。

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2-6.グローシップ・パートナーズ株式会社|CrowdShip Funding

東京都港区に本社を構えるグローシップ・パートナーズ株式会社は、新規事業創造専門のコンサルティング会社として、経営戦略領域、ビジネス領域、IT領域でのコンサルティング事業を展開しています。

同社が提供するのは、投資型クラウドファンディングITプラットフォーム「CrowdShip Funding」です。不動産をはじめ、融資(ソーシャルレンディング)、事業投資など、さまざまな投資スキームに対応可能な、クラウドファンディングのプラットフォームを開発しています。

金融とITのスペシャリストによるワンストップでの支援が特徴で、最短3ヶ月でクラウファンディング事業を立ち上げることが可能です。

2-7.香陵住販株式会社|KORYO Funding

香陵住販株式会社は、茨城県水戸市に本社を構える企業です。東証スタンダード市場に上場する同社では地域密着型の不動産事業を手掛けており、茨城県・千葉県・東京都に合計20店舗を構えている他、建設業、再生可能エネルギー事業など、さまざまな事業を展開しています。

同社が運営する不動産クラウドファンディングサービス「KORYO Funding」では、茨城県内の物件を中心に首都圏の不動産を対象にした投資ファンドを組成。1口10万円から投資可能で10件のファンドを提供しています。(2023年9月時点)

2-8.サンフロンティア不動産株式会社|不動産小口化商品

東証プライム市場上場のサンフロンティア不動産株式会社は、東京都内のオフィスビルや店舗ビルを中心に、不動産活動の専門サービスを提供する企業です。オフィスビル事業をメインに賃貸仲介事業、ビル管理・会計代行事業、不動産再生事業など、不動産に関する幅広い事業を展開しています。

同社では、東京都心の不動産を厳選して小口所有商品として提供しています。個人投資では数十億円規模の資金が必要になる物件に対して、1口100万円から投資可能となっています。複数人への相続・贈与が可能で、財産分与にも活用しやすい他、不動産の運営・管理は同社が一括して行うため、手間のかからない資産運用が可能です。

2-9.JRD株式会社|iRD

JRD株式会社は資産運用のコンサルティングやプランニング、アパレル事業、飲食事業など、さまざまな事業を展開する企業です。

資産形成のための不動産所有を提案しており、同社が運営する不動産クラウドファンディングサービス「iRD」では、東京都内を中心にした賃貸需要の高い単身者用マンションを対象にした不動産ファンドに、1口10万円から投資できます。

すべてのファンドで原則40%以上の劣後出資を行っており、運用中に売却損が発生した場合でも、投資家の出資金が守られやすくなっています。また、サブリース契約によって空室リスクや家賃不払いリスクを低減しているなど、利用しやすい不動産クラウドファンディングサービスとなっているのが特徴です。

2-10.株式会社タスキ|TASUKI FUNDS

東京都港区に拠点を構える株式会社タスキは、新築投資用IoTレジデンスの開発・販売、不動産クラウドファンディング事業、SaaS事業、DX事業など、不動産関連の事業を幅広く手掛けています。

同社が運営する「TASUKI FUNDS」では、不動産のプロが厳選した不動産物件を対象にしたファンドを組成しており5件のファンドを提供しています(2023年9月時点)。いずれのもファンドもキャピタルゲイン(売却益)が重視されており、想定利回りが年率5.5~10.0%の高水準となっているのが特徴です。

株式会社タスクは東証グロース市場に上場している他、不動産に関する豊富な知識やノウハウを有しているため、不動産投資に安定性を求めたい方に向いているサービスといえるでしょう。

2-11.トーセイ株式会社|TREC FUNDING

トーセイ株式会社は、不動産再生事業、不動産開発事業、不動産賃貸事業など、不動産に関連するさまざまな事業を手掛ける総合不動産企業です。また、東証プライム市場の他、シンガポール証券取引所メインボードにも上場しています。

同社が運営する不動産クラウドファンディング「TREC FUNDING」は、トーセイグループの経験と実績を生かした不動産運用が可能。投資物件の取得に加えて、きめ細かなバリューアップ力と高いリーシング力で、収益を最大化する運営を行っています。

投資対象となるのは東京・神奈川のマンションやオフィスビルといった中小不動産で、運用期間が2~3年と比較的長いのが特徴です。

2-12.株式会社フィル・カンパニー|空中店舗フィル・パーク

東京都中央区に拠点を構える株式会社フィル・カンパニーは、東証プライム市場情報の建築・不動産企業です。

駐車場上級の未活性空間を活用する「空中店舗フィル・パーク事業」や、ガレージと住居スペースが融合したメゾネットタイプの賃貸ガレージハウスを提供する「プレミアムガレージ事業」など、特徴的な空間ソリューション事業を展開しています。

2022年9月に、同社は国土交通省が行う「地域のまちづくりに資するクラウドファンディングを活用した不動産特定共同事業の具体的検討に向けた専門家派遣等の支援事業」に応募し、支援事業者として採択されました。

2023年11月時点では、さまざま事業者と連携したまちづくりのための不動産クラウドファンディングの立ち上げを準備している状況です。

2-13.フィンテックアセットマネジメント株式会社|FAMコネクト

フィンテックアセットマネジメント株式会社は、不動産の総合的な資産管理など、不動産に関連するさまざまなソリューションを提供する企業です。

同社が提供する不動産小口化商品「FAMコネクト」では、東京都内の一等地にある収益不動産に1,000万円から投資可能。投資家自身が多額の資金を調達する必要がなく、個人では投資しづらい不動産に投資できます。

贈与・相続対策としてトラブルを避けたい場合や、資産を計画的に残したい場合に、利用しやすいサービスとなっています。

2-14.株式会社フェイスネットワーク|GrandFunding

株式会社フェイスネットワークは、不動産を通した資産づくりの提案を行う他、不動産業・建設業・一級建築士事務所を手掛けています。

同社が運営する不動産小口化商品「GrandFunding」では、東京・城南エリアに不動産投資用の新築マンション一棟を小口化して提供しています。すべての投資対象物件は同社が自社施工・管理を行っている他、96%以上の入居率を誇るなど、投資しやすい環境が整っています。

運用期間が10年から15年と長めに設定されているため、余裕資金を長期間運用したい場合に向いているサービスといえるでしょう。

2-15.株式会社リビングコーポレーション|property+

株式会社リビングコーポレーションは東京・愛知・福岡を拠点に、投資用収益物件の企画・設計、開発・販売などを手掛ける企業です。

同社が運営する不動産クラウドファンディングサービス「property+」では、稼働率の高い自社ブランドの投資用デザインマンションを対象にした不動産ファンドを提供しています。

優先劣後構造での出資やマスターリース契約による賃料保証など、投資家を損失から守る体制が構築されていることに加え、親会社は東証プライム市場上場の飯田グループホールディングスであり、上場企業のサービスを活用したい方にはメリットなっています。

まとめ

今回は不動産クラウドファンディング協会や、加盟している企業のサービスの特徴について解説しました。

2017年12月の不動産特定共同事業法の改正にって電子取引が解禁されてから、不動産クラウドファンディングに参入する事業者が増え、様々なサービスが提供されています。参入企業の増加は、クラウドファンディングを介した不動産取引による流動性の高まりや投資活動の活発化など、様々なメリットが期待されています。

一方で新規サービスが増えることで、不動産クラウドファンディングに関連したトラブルの発生も懸念されるところです。

不動産クラウドファンディング協会では、今後不動産クラウドファンディング業界全体を俯瞰するレポートによる情報配信を行う予定となっています。不動産クラウドファンディング業界の動向に影響を与える団体として、今後も注視していきたいと言えます。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。