住友不動産販売は、不動産仲介サービスの「すみふの仲介 ステップ」を提供する住友不動産のグループ企業です。2024年10月時点で全国に200以上の営業センターを展開しており、大手ならではのネットワークを活かしながら早期の売却につながる特徴的な売却活動を行っています。
今回は、住友不動産販売の仲介売却サービスの特徴や、不動産査定の評判や口コミ、申し込み手順についても紹介します。住友不動産販売で仲介依頼を検討されている方はご参考ください。
目次
- 住友不動産販売の特徴やサービスのメリット
1-1 業界大手の不動産会社、国内トップクラスの実績
1-2 専属の営業担当体制で責任感のある売却活動
1-3 インターネット・実店舗の両面から売却活動を実施
1-4 豊富な顧客数を背景にスピーディーな売却が期待できる
1-5 早期売却をしたい人は「ステップオークション」の利用も可能 - 住友不動産販売の不動産査定を利用するデメリット・注意点
2-1 複数の不動産会社に査定依頼ができる「一括査定」ではない
2-2 不動産査定・売却依頼可能な対象エリアが限られている
2-3 社員数が多く、担当者によって経験やスキルが異なる - 住友不動産販売の不動産売却査定の評判・概要
- 住友不動産販売の不動産売却査定に申し込む手順
- まとめ
1 住友不動産販売の特徴やサービスのメリット
住友不動産販売は、新築・中古マンション、一戸建て、土地、投資用不動産、事業用不動産の売却や購入、賃貸などの多面的な不動産仲介サービス「すみふの仲介 ステップ」を手がけている不動産会社です。
不動産を売却する際には、不動産売買のプロによる無料査定を依頼することが可能で、早期の売却を実現するためのさまざまなサービスを受けることが出来ます。以下では、住友不動産販売の具体的な特徴や実績、サービスのメリットについて紹介していきます。
1-1 業界大手の不動産会社、国内トップクラスの実績
住友不動産販売は1975年の設立で、2024年4月1日時点の資本金は29億7,000万円、2024年3月31日時点の従業員数は3,166人です。2024年3月31日時点の売買仲介実績は下記のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
仲介取扱高 | 1兆3,928億 |
仲介件数 | 31,502件 |
手数料収入 | 701億円 |
店舗数 | 200営業センター以上 |
公益社団法人不動産流通推進センター「2023不動産業統計集」によると、住友不動産販売の仲介取扱高は国内3位、仲介件数は国内2位、手数料収入は国内3位、店舗数は国内2位となっています。住友不動産販売は、不動産事業の主要な分野において国内トップクラスに位置していることが分かります。
1-2 専属の営業担当体制で責任感のある売却活動
住友不動産販売のネットワークは15都道府県で200以上の営業センターとなっており、全国をカバーしているのも強みです。
直営店舗では、地域に精通した営業担当者が地域に密着した営業活動を行っています。また、問い合わせ時から買主募集の広告戦略、契約、引き渡しまで一人の担当者が一貫して担当する専属の営業担当体制を採用していることも特徴的です。
不動産を仲介で売却するには3ヶ月~6ヶ月ほどの時間を必要とします。物件所有者の要望を理解した担当者が最後まで責任を持って売却活動をするため、売却活動が長期化した時であっても信頼関係が生まれやすく、満足度の高い不動産売却にも繋がります。
1-3 インターネット・実店舗の両面から売却活動を実施
住友不動産販売では、不動産指定流通機構「レインズ」のような事業者専門のポータルサイトに加え、SUUMO、アットホームなどの大手不動産ポータルサイトへの物件掲載など民間のインターネット広告を行います。
また、住友不動産販売の自社のホームページにも物件情報の掲載を行いますが、こちらは月間平均訪問数が420万件以上(2023年度実績)と数多くの購入希望者がアクセスしており、高い広告効果が期待できます。
このようなインターネットを活用した広告活動だけでなく、全国に所在している住友不動産販売の店舗を活用した売却戦略も特徴的です。店頭には大型のパネル&デジタルサイネージを設置している店舗もあり、物件情報を表示して顧客獲得の機会を広げています。
その他、プレミアムマンションを専門的に扱う「マンションプラザ」を首都圏、関西圏、北海道、福岡の4エリアに開設しています。マンションプラザでは、マンションに注力した効率的な情報収集やマーケティング力で、スムーズな取引を提供しています。
1-4 豊富な顧客数を背景にスピーディーな売却が期待できる
住友不動産販売では、2024年4月時点で2万件以上の購入相談が登録されています。随時、メールなどで物件情報を購入希望者に届けており、早期の売却に向けた積極的な宣伝活動が期待できます。
不動産売却では売却価格だけでなく、売却スピードに注目することも重要です。購入希望者がなかなか現れない場合、売却までに時間がかかることで検討者に悪い印象を与えてしまい売却価格の下落につながるケースがあるため、不動産会社の比較をする際は顧客情報が豊富であるかどうかという点にも注目されてみると良いでしょう。
1-5 早期売却をしたい人は「ステップオークション」の利用も可能
住友不動産販売では、「住み替えなので計画的に売却したい」「急いで不動産を現金化したい」「売却が思うようにいかない」といった場合に、ステップオークションというシステムを活用することも可能です。
個人の購入希望者だけではなく、取引先宅地建物取引業者に対して行う本社の専門部署による一括紹介サービスです。取引先の宅地建物取引業者に物件情報を幅広く紹介することで、早期の高値売却を目指すことが可能となります。
同社の基準を満たした紹介先となる宅地建物取引業者は全国に10,000社超(2024年3月31日現在)あり、1件につき平均1,200件超(2023年4月1日~2024年3月31日)の紹介を実施した実績があります。業者間で競争原理が働くため、公正な買主候補が現れる可能性が高まるシステムになっている点も特徴的と言えるでしょう。
2 住友不動産販売の不動産査定を利用するデメリット・注意点
住友不動産販売は大手不動産会社のネットワークや豊富なサービス展開を背景に様々なメリットがありますが、他社と比較した際に確認しておきたいデメリットや注意点もあります。下記、それぞれ詳しく見て行きましょう。
- 複数の不動産会社に査定依頼ができる「一括査定」ではない
- 売却依頼可能な対象エリアが限られている
- 社員数が多く、担当者によって経験やスキルが異なる
2-1 複数の不動産会社に査定依頼ができる「一括査定」ではない
住友不動産販売の無料査定サービスは、住友不動産販売にのみ査定依頼ができるサービスであり、複数社へ同時に査定依頼ができる「不動産一括査定サービス」ではありません。
不動産売却では、1社だけでなく複数社に査定を依頼することで査定価格や査定の根拠、各社の対応内容を比較して依頼先を決めることもポイントの一つとなります。複数社に査定依頼をしたい場合には、自身で各社へ査定依頼を行わなければならないという点がデメリットと言えるでしょう。
2-2 不動産査定・売却依頼可能な対象エリアが限られている
住友不動産販売は全国に店舗を展開していますが、一部対応していないエリアがあります。エリアが対象外であった場合は査定依頼をすることができないため、注意しておきましょう。以下、査定・売却依頼が可能なエリアの一覧です。
住友不動産販売の不動産査定・売却の対象エリア
- 北海道
- 東北:宮城県
- 首都圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
- 東海:愛知県
- 関西:大阪府、奈良県、兵庫県、滋賀県、京都府
- 中国:広島県、岡山県
- 九州:福岡県
※地域によっては査定を実施できない場合があります。
2-3 社員数が多く、担当者によって経験やスキルが異なる
住友不動産販売のような大手不動産会社では豊富なノウハウや過去の取引データを背景に均一なサービスが受けやすいというメリットがある一方、社員数が多いために担当者の経験やスキルに違いが生まれやすいというデメリットがあります。
担当者によっては、取引経験が豊富で満足度の高い売却が行える期待がある一方、まだ経験の少ない方が担当者になる可能性もあるでしょう。住友不動産販売では専属の営業担当体制を取っているため、売却活動に不安を抱いた場合には担当者変更の相談をされてみることも大切です。
3 住友不動産販売の不動産売却査定の評判・口コミは
実際に住友不動産販売を利用した方の評判・口コミについて、それぞれ確認してみましょう。
ポジティブな評判・口コミ
- 初回の相談から十分な資料を提示してくれる誠実さ、押しすぎず引きすぎない、ほどよい距離感で的確にアドバイスをくれる姿勢などお会いした時から信頼できると感じていました。
- 顧客の要望や意向をしっかりととらえ、機を逃さずに引き合わせてくれたことが希望通りの価格、スピーディーな売却につながりました。
- 信頼を寄せられる営業の方と出会えたことが、大満足の売却となった最大の理由だと思っています。
ネガティブな評判・口コミや改善を求める声
- 質問をしたのですが、明確な答えがなくはぐらかされてしまったように感じたのが残念なポイントでした。
※上記はすべて個人の感想です。利用を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。
ポジティブな評判・口コミとしては、担当者の能力の高さに関するものが多く見られ、大手不動産会社ならではの社員教育体制の良さが窺えます。希望通りの価格交渉やスピーディーな売却を実現できたなど、売却後の結果を基に高い評価をされている点が印象的です。
一方、ネガティブな評判・口コミを見てみると、従業員の数が多いことで能力の差があることが指摘されています。営業担当者への高い評価も多く見られる分、利用者の方の期待感が高いことも背景にあると考えられますが、担当者に不安や不満を感じた場合は、変更に応じてもらえるか確認してみるのも良いでしょう。
4 住友不動産販売の不動産売却査定に申し込む手順
住友不動産販売に不動産査定・売却を依頼するには、無料査定の依頼ページから申し込むことが可能です。
- 無料査定ページにアクセスする
- 売却を検討している物件の郵便番号を入力する
- 対象物件と申込者の情報を入力する
- 査定方法を「訪問査定」「オンライン査定」「簡易査定」から選ぶ
- オンライン対応の可否を選ぶ
- 「確認のうえ送信する」ボタンを押す
上記の手順で住友不動産販売に情報が送られ、売却予定物件を担当する店舗の担当者から連絡が来ることになります。
なお、オンライン査定とはZoomなどのテレビ会議システムを用いて、状態確認のやりとりをしてから査定を行う仕組みです。オンラインではありますが、眺望や日当たりといった物件の状態について詳細な情報を提供できるので、簡易査定より精度の高い査定結果が得られる可能性があります。
また不動産売却専用ページで特徴的なのは、同社特有のサポートメニューが用意されていることです。下記の4つのメニューがあり、さまざまな角度から不動産査定や不動産売却についての情報を得ることができます。
- 物件の売却相場を知る:売却予定エリア周辺の売り出し中物件の価格や件数を表形式で表示するメニュー
- 物件の購入希望者を探す:売却予定エリア周辺で物件購入を希望している方の情報を表示するメニュー
- 売却依頼先(店舗)を探す:物件の売却を依頼できる店舗を一覧形式で表示するメニュー
まとめ
住友不動産販売は、住友不動産グループの一員として多彩なサービスを提供している大手不動産会社です。また評判や口コミから営業担当者の能力の高さも窺え、仲介取扱高、取扱件数、仲介手数料収入といった主要な部門でトップクラスの実績があります。
一方、複数社に査定依頼ができる一括査定サービスではないことや、対象エリアが限られている点はデメリットと言えます。また社員数が多いために、担当者の経験値にも差があるという点にも注意しておくと良いでしょう。
不動産の売却を検討している方は、住友不動産販売の無料査定ページから査定を申し込むことができます。「まずは無料で査定依頼をしてみたい」「売却をするかどうか迷っている」という方でも利用が可能ですので、登録を検討されてみると良いでしょう。
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倉岡 明広
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