オランダのブロックチェーン企業Circulariseが10月24日、海洋バイオ燃料企業FincoEnergiesが運営する燃料ブランドGoodFuelsと、バイオ燃料の記録管理プロセスをデジタル化するプロジェクトで提携することを発表した。
EUでは、改正欧州再生可能エネルギー指令(EU REDⅡ)により、2030年を目標としてEU全体でエネルギー最終消費量に占める再生可能エネルギーの割合を32%以上、輸送用燃料に占める割合を14%とすることが掲げられ、各国が再生可能エネルギーの普及を進めていた。本規制の一環として燃料製造工程におけるトレーサビリティを検証することが義務付けられているが、現在、各社が手作業で情報をやり取りする必要があることから課題が指摘されている。
これに対し、Circulariseは記録管理プロセスをデジタル化することで、バイオ燃料製品の保管やGHG排出量に関する情報を効率的に監査することができるようになるとしている。
Circulariseは2016年設立、デジタル製品パスポートとマスバランス簿記ソフトウェアのプロバイダーで、Scope3排出量やその他の指標の可視化を支援している。同社の共同創設者Jordi de Vos氏は、「デジタル技術を活用し、バイオ燃料の流通経路と影響を追跡することで、不透明なサプライチェーンに光を当て、化石燃料に代わる真に持続可能な燃料であることを保証することができる」としている。
【参照記事】Circularise partners with GoodFuels to digitalise the ISCC EU system for RED II compliance
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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