ルノーグループ、電気自動車の再生部品を発売。自動車の循環型ソリューションも発表

ルノーグループはこのほど、傘下The Future Is Neutralによる電気自動車の再生部品の発売と、グループ全体が採用している循環型ソリューションを発表した。

再生部品の発売により、電気自動車の所有者は部品が故障した場合に新品より30%低価格の再生部品と交換できる。

今回、ルノーグループは再生品の対象として、これまでの電子部品とエンジンに電気自動車部品を追加した。これらは、3.5万人の来場者を集めた地球のためのソリューション展示会「ChangeNOW」で発表された。

自動車のライフサイクル全体(生産供給・使用・使用後)において、ルノーグループが採用している循環型ソリューションの概要は以下のとおり。

車両の生産供給段階で、The Future Is Neutralはリサイクルされた二次材料を子会社GaiaとBoone Comenor Metalimpexから調達する。自動車は85%リサイクル可能だが、実際に新車生産に用いられる二次材料は30%未満にとどまっていることが循環型自動車事業の課題だ。そこで、Gaiaは触媒コンバーターに使用される銅・ポリプロピレン・プラチノイドをリサイクルし、Boone Comenor Metalimpexは鉄とアルミニウムのスクラップを回収して自動車部品の製造にリユースしている。

車両の使用段階では、修理や再製造による長寿命化に重点を置く。Gaiaが運営するExpert Battery Repair Centreによると、電池は99%修理可能で、電気自動車の価格の40%を占めるため、電池の修理は特に重要だとルノーグループはみている。

使用済み車両は、自動車リサイクル企業のIndraが所有する仏全土350カ所の処理センターに送られ、解体される。正常に機能する部品は新車製造のためにリユース・リサイクルされる。

【参照記事】Lights on automotive Circular Economy at ChangeNOW
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*冒頭の画像の出典:ルノー(© Nicolas Lascourreges / La Company)

※本記事は、世界のサーキュラーエコノミーが学べるメディア「Circular Economy Hub」ルノーグループ、電気自動車の再生部品を発売。自動車の循環型ソリューションも発表より転載された記事です。

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