FATF(金融活動作業部会)とは・意味

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FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)とは、1989年にマネー・ロンダリング対策における国際協調を推進するため設立された政府間機関を指します。FATFは、マネーロンダリング、テロ資金調達およびその他の関連する国際金融システムの健全性に対する脅威に対抗するための基準を設定し、法的、規制的および運用上の措置の効果的な実施の促進を使命としています。FATFの勧告は、FATFの加盟国だけでなく190以上の世界各国・地域に適用し、影響力の大きいものになります。

FATFは当初、麻薬犯罪に関するマネーロンダリングの防止を目的として、世界基準の金融制度構築を行う目的で成立されました。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件発生以降は、テロ組織への資金供与を防止するために国際的な対策と協力の推進にも取り組んでいます。

仮想通貨領域において、FATFはG20からの要請を受け、仮想通貨がマネーロンダリングやテロ資金供与に利用されるリスクを防止する観点から仮想通貨取り扱いに関する国際規格の策定を進めています。日本では2017年4月、FATFのガイドラインに従って改正資金決済法が制定されるなど、仮想通貨規制の規制策定に影響をもつFATFの動向は市場を左右する重要なトピックのひとつです。

【参照記事】 Financial Action Task Force

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