サイドチェーンとは、メインのブロックチェーンとは異なるブロックチェーン(オフチェーン)によってトランザクションを処理する技術です。サイドチェーンは、ビットコインやイーサリアムをはじめとする仮想通貨の機能拡張やスケーラビリティ問題の解決策として開発が進められており、仮想通貨取引所ではウォレット間の資金移動にも利用されています。
サイドチェーンとなるブロックチェーンでは、パブリックチェーンとプライベートチェーンのどちらでも、用途ごとに使い分けることが可能です。サイドチェーンは、メインのブロックチェーンがパブリックチェーンであってもプライベートチェーンであっても構築可能です。例えば、トランザクション処理に多少時間かかってもトラストレスで行いたい場合はパブリックチェーンで処理し、トランザクション処理速度を優先したい場合にはプライベートチェーンを利用するなどの方法があります。
最初に構想されたサイドチェーンのホワイトペーパーは、2014年10月12日にビットコイン開発チームのBlockstream社が発表した「Enabling Blockchain Innovations with Pegged Sidechains」です。このサイドチェーンの構想は、仮想通貨取引における流動性改善を目的としたプラットフォーム「Liquid」で初めて実装されました。Liquidでは、選ばれた承認者が取引承認を行うことで、取引所感の迅速な仮想通貨資産の移動を実現する仕組みとなっています。
【参照URL】Enabling Blockchain Innovations with Pegged Sidechains
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