OTC取引(店頭取引)とは・意味

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OTC取引(店頭取引)とは、売り手と買い手が1対1で行う取引を指します。OTC取引は、店頭取引や相対取引とも呼ばれており、売買を行う当事者同士が取引所を介さずに行う相対取引を意味しています。OTC取引では当事者間で数量・価格・決済法が決められるため、無料通話・チャットサービスを利用して取引を行うことも可能です。仮想通貨取引におけるOTC取引には、①個人対個人で行う取引、②取引所対個人が「販売所形式」で行う取引、の2つがあります。

OTC取引のメリットは、売り手から提示された価格で即座に取引が可能なことにあります。OTC取引は、購入側からすると、「取引所形式」での売買と比べて大量の売買や取引確定までの時間を短縮できるというメリットがある一方、取得単価が高くなるというデメリットもあります。取引所を介さないOTC取引の場合には、取引所にまつわるさまざまなリスク(カウンターパーティリスク、システムメンテナンスやサーバーダウン、ハッキングなどのセキュリティリスク)がないことや、合意さえあれば相場に左右されずに売買(市場への影響を最小限に取引)できることもメリットとして挙げられます。こうしたメリットの一方、当事者同士が互いを信用することが大前提となるため、詐欺には注意が必要です。

売り手と買い手が多数存在する「取引所形式」の取引では、流動性が活発な銘柄しか取引が成立しません。株式マーケットでは、OTC取引の整備により、中小企業やベンチャー株式の取り扱いが増えたという過去もあり、仮想通貨市場においてもOTC取引は注目を集めています。最近では、海外取引所における機関投資家を対象としたOTC取引に関する報道も多くなされています。

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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