ブロックチェーンデータ分析サービスを提供するGlassnodeが、ビットコインの保有アドレス数が過去最高を更新したことを伝えた。アドレス数は5月24日時点で54万5,115に達している。
ビットコインの保有アドレス数が増加した要因としては、ビットコイン価格が約600万円から400万円以下にまで急落した際に新たに購入する人が多かったことがあげられるという。5月8日から2週間ほどで1万6,445増加している。
なお、Glassnodeが公表しているビットコイン保有アドレス数の定義には注意が必要だ。今回のデータは、蓄積アドレス数を指標にしており、これはビットコインの保有者数とは異なる数値となっている。
蓄積アドレスとは、少なくとも2回以上のビットコイン購入に使用されたアドレスであり、かつ購入したビットコインを一切使用していないという定義だ。
ビットコインの購入者の中には、暗号資産取引所に法定通貨を入金し暗号資産に換金することで入手している人がほとんどだろう。そして、その大部分が暗号資産取引所に預けたままの状態になっていることが予想される。つまり、これらの保有者は今回の蓄積アドレス数には正確に反映されていない。
なお、蓄積アドレスで管理されているビットコインの総量は、5月8日から3万BTC増加して279万ビットコインになったという。これは過去最高値ではないものの、2ヶ月ぶりの高水準になるとのことだ。
同期間における店頭取引(OTC)デスクからは、多くのビットコインが流出したことも明らかとなっている。OTCデスクからの流出は、機関投資家などの大口がビットコインを購入していることを意味するため、価格が下落した局面での需要増を裏付けるデータだと言える。
Glassnodeのデータによると、24日には1日だけで1万1,883BTCがOTCデスクから流出したという。これは、2020年9月以来の最高値になるとしている。
一方で、OTCデスクへは流出と同程度の流入も増加しているとのことだ。同日24日には、流出量が1万1,883BTCだったのに対して流入も1万2,392BTCあったという。
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