ビットコインをはじめとする仮想通貨の多くにおいては「秘密鍵」と「公開鍵」という二種類の鍵を用いた公開鍵暗号方式を用いて取引を行っています。しかし、この公開鍵暗号の問題は、秘密鍵が他人の手に渡ってしまうと、簡単に仮想通貨を盗まれてしまうリスクがあるという点です。実際に過去にも複数の取引所が秘密鍵を不正にハッキングされ、大量の仮想通貨を失っています。
こうした問題を防ぐための手段が、マルチシグ(マルチシグネチャ)と呼ばれる方式です。これは、簡単に言うと取引を行う際に複数の秘密鍵が必要となる方式となります。署名に必要となる鍵の数は「2/3」のように分数で表され、この場合は事前に用意されている3つの秘密鍵のうち、2つの鍵の署名が必要という意味となります。
マルチシグにすることで、仮に一つの秘密鍵が不正に漏えいしてしまったとしてもその鍵だけでは送金を行うことができないため、ハッキングによる不正送金のリスクは減り、セキュリティが高まります。
また、3つの秘密鍵のうちマスターキーだけはネットワーク上に接続されていない安全な場所に保管しておけば、仮に一つの鍵が漏えいしたとしてももう一つの鍵で送金ができるようになります。
マルチシグに関するニュース一覧
- 2020/8/31フレセッツ、イーサリアム上でスマートコントラクトを用いないマルチシグ実装を可能に
- 2019/10/3TaoTao、不正ログインの損失を最大100万円まで補償する制度を導入
- 2018/4/18ビットバンクのAndroidアプリが登場。iPhoneに続き、スマホで簡単・便利に取引可能
- 2018/4/13ビットバンクのiPhoneアプリが登場。6種類の仮想通貨ペアの取引手数料ゼロ
- 2018/4/3スイス製ハードウェアウォレットDigital BitBox、期間限定1,000円割引で購入可能
- 2018/2/5ビットフライヤーがセキュリティ対策と顧客資産保護に関する声明を発表
- 2018/2/5仮想通貨取引所「Zaif」運営のテックビューロ、セキュリティ対策室を設置
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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム
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