仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)を運営するテックビューロ株式会社は2月1日、同社が運営する取引所およびウォレットのさらなるセキュリティ強化、適切な情報開示・監査体制の構築などに向けて新たに「セキュリティ対策室」を設置すると発表した。これまで管理部と開発部が行っていたセキュリティ対策に専門部署に集約することで、さらなるセキュリティ強化とインシデント対応の迅速化を目指す。セキュリティ対策室長は同社代表の朝山貴生氏が務める。
具体的なセキュリティ強化策としては、マルチシグにおける署名サーバー環境のさらなる分散化や署名手順のさらなる複雑化など、マルチシグ環境の強化、コールドウォレット比率の引き上げる。コールドウォレットの優先に伴い、引き出し制限などサービスの利便性を一部損なう可能性があるものの、同社はあくまでセキュリティを優先するとしている。
また、専門人員の雇用や監査サービスの利用、セキュリティツールなどの導入により社内外のセキュリティ監査体制も強化するほか、インシデント発生時の対応体制も改善する。
1月に発生したコインチェック社によるNEM流出事件を受けて、仮想通貨取引所を運営する会社は各社ともにセキュリティ体制の見直し、強化を急速に進めている。仮想通貨投資家も取引所のセキュリティ対策に対する意識が高まっており、今後の取引所選びにおいては手数料や取り扱い通貨だけではなくセキュリティ面も重大な比較要素の一つとなりそうだ。
【参照サイト】テックビューロ(Zaif)セキュリティ対策室設置について
【関連ページ】Zaifの口コミ・評判
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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