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ESG投資コラム

「ラベル付き債券―グリーニウム―事実か虚構か」ウェビナーレポート(前半)

2024年5月21日に開催された「Labelled Bonds – Greenium – fact or fiction?(ラベル債券―グリーニウム―事実か虚構か)」では、エコシステムの多様な分野を代表するパネリストが先進国の債券市場で顕在化するグリーニアムの意義、グリーンボンドの発行体や投資家が利益を享受し、市場を成長させるための最善の方法、アジア圏におけるグリーンボンド市場動向、規制の潜在的影響など、様々な課題についての議論を交わしました。本稿ではその内容をレポートします。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

気候テックスタートアップ44.01、シリーズAで59億円調達。CO2鉱物化の技術開発、商業化、国際展開加速へ

気候テックスタートアップ44.01は7月15日、シリーズA(資金調達ラウンド)で3,700万ドル(約59億円)調達したと発表した。調達した資金を元手に、二酸化炭素(CO2)を鉱物化する技術の開発、商業化、国際展開を加速させる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

オキシデンタル傘下1PointFive、マイクロソフトとDACによる炭素除去契約を締結。過去最大規模

米石油大手オキシデンタル・ペトロリアム傘下の炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)企業1PointFive社は7月9日、米マイクロソフトと二酸化炭素除去(CDR)クレジット契約を締結したと発表した。6年間で50万トンのクレジットを販売し、DACによる排出枠取引としては過去最大規模となる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

シュローダー、初のインパクト・レポートを発表。運用資産総額約52.5億ドルに

資産運用大手のシュローダーが初めて「インパクト・レポート2024」を発表し、7月11日に日本語版が公開された。レポートは、シュローダーの戦略のうち「インパクト・ドリブン」と位置付ける戦略がもたらすインパクトを包括的にまとめている。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

クリーンエネルギー技術のOctopus Energy、Galvanize Climate SolutionsとLightrockが新たに投資家に。評価額90億ドル超

クリーンエネルギー技術企業のオクトパスエナジーグループは6月5日、気候変動に特化した投資会社 Galvanize Climate Solutions とインパクト投資家のLightrockが新たな投資家として加わったと発表した。オクトパスは両社のサポートを受けながら、北米と欧州の成長を加速させる方針である。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

Pollination、気候・自然インパクトファンドを立ち上げ。関連スタートアップに5年間で1.5億ドルを投資へ

気候変動に特化した投資助言会社Pollinationは6月5日、オーストラリアをはじめとする気候・自然関連スタートアップへの投資にフォーカスした「クライメート・ネイチャー・インパクト・ベンチャー・ファンド」を立ち上げた。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

バイデン政権、ボランタリーカーボン市場の信頼性向上に向け新原則を公表

米バイデン政権は5月28日、ボランタリーカーボン市場(VCM)の信頼性向上に向けて、新たな原則や施策を発表した。質の高い炭素クレジット市場を形成することで、炭素排出の削減に資するプロジェクトへ確実に資金を提供する。国内外で気候変動における米国のリーダーシップを回復するという大統領のコミットメントをさらに強化する。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

欧州理事会、ネットゼロ産業法を最終承認。ネットゼロの製造エコシステム強化

欧州理事会は5月27日、気候変動対策を進めるためのネットゼロ産業法を最終承認した。太陽光発電パネルや風力タービンなどのネットゼロ技術に関わる重要製品の域内生産を拡大し、ネットゼロの製造エコシステムの強化を図る。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

対馬市、サラヤ、ブルーオーシャン・イニシアチブ、事業構想大学院大学が「対馬ブルーカレッジ:次世代海業創出プロジェクト研究」発足

対馬市、サラヤ株式会社、一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブ、学校法人先端教育機構事業構想大学院大学の4者は5月14日、対馬市域の発展や海洋問題解決を目的とする研究会「対馬ブルーカレッジ:次世代海業創出プロジェクト研究」を発足させた。海が抱える危機、課題の解決に向け、新たな発想で事業を構想し、イノベーションを起こせる人財育成および新事業創出を目指す。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

米環境保護局、メタン排出量削減に向けた最終規則を発表。石油・ガス部門の排出量報告を強化

米環境保護庁(EPA)は5月6日、メタン排出量削減に向けた最終規則を発表した。EPAの温室効果ガス報告プログラム(GHGRP)を改訂し、気候変動の主な要因の一つである石油・ガス施設からのメタン排出に関する透明性と説明責任の向上を図る。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

炭素クレジット格付スタートアップのシルベラ、プロジェクト比較プラットフォームやスクリーニングツールをリリース

炭素クレジット格付スタートアップのシルベラ(Sylvera)は5月1日、炭素削減プロジェクトの発掘・比較を可能にする新製品や、プロジェクトのスクリーニングと評価を支援するソリューションをリリースした。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

衛星・AIスタートアップのエーアイダッシュ、シリーズCで90億円調達。気候変動に強い持続可能なインフラ産業への移行目指す

人工知能(AI)による衛星画像解析の技術を提供するスタートアップのエーアイダッシュ(AiDash)は4月30日、シリーズC(資金調達ラウンド)で5,850万ドル(約90億円)を調達したと発表した。気候変動に強い持続可能なインフラ産業への移行目指す。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

ブラックロックとテマセク合弁のファンド、2,200億円で最終クローズ。脱炭素化の加速を支援する次世代企業に投資

米運用会社大手ブラックロックとシンガポールの政府系投資会社テマセクが設立したデカーボニゼーション・パートナーズ(Decarbonization Partners)は、第1号ファンドで14億ドル(約2,200億円)の最終クローズを実施した(*1)。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

気候スタートアップWindfall Bio、シリーズAで42億円調達。メタン回収して有機肥料に変えるソリューションの提供拡大

気候テックスタートアップの米Windfall Bioが、シリーズA(資金調達ラウンド)で2800万ドル(約42億円)を調達したと発表した。メタンを回収して有機肥料に変えるソリューションの提供拡大を目指す。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

欧州議会、自然再生法を採択。50年までに劣悪な状態にある生態系の90%回復求める

欧州議会が、欧州連合(EU)地域の生態系を回復するための「自然再生法(Nature Restoration Law)」を採択した(*1)。EU加盟国は、2030年までに状態の悪い生態系の少なくとも30%、40年までに60%、50年までに90%を回復させなければならない。