投資用不動産を扱う株式会社グローバル・リンク・マネジメント(GLM)は11月29日、2023年竣工予定の「立川2丁目ⅢPJ(仮称)」で環境認証「ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)」を取得したと発表した。GLMとして6棟目の環境認証取得物件。
ZEH(ゼッチ・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、外皮の断熱性能等の大幅な向上と、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネを実現した上で、再生可能エネルギーを導入して年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅を指す。
ZEH-M Orientedはこれのマンション版で、断熱性能などを大幅に向上させ、高効率な設備システムの導入によって室内環境の質を維持しながら大幅な省エネルギーを実現させ、かつ、共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指す。
GLMは今年2月、経済産業省が登録制度を設けている「ZEHデベロッパー」に登録認定された。ZEH-M(普及の役割を担うマンションデベロッパーや建設会社を指し、認定以降、企画・開発を手掛ける新築物件では「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高位の「5つ星以上」、ZEH-M Orientedなどの環境対応を標準仕様とし、24年には環境対応比率100%を目指す方針だ。
環境認証を受けた物件は、入居者のメリット(光熱費低減や快適性向上)と所有上の環境規制リスク回避を両立できるため、資産価値が上がり、不動産分野のESG投資対象としても価値の向上に繋がる。
立川2丁目ⅢPJは、東京都墨田区立川二丁目に建設中で、地上7階、鉄筋コンクリート造で延べ面積1013.9㎡。竣工予定は23年10月末。断熱性能を高め、外壁や開口部から逃げる熱量を減らすことにより、同じ条件下の物件と比較してエネルギー消費量を22%程度(167MJ/㎡・年)削減できる見込み。同社が環境認証を取得した物件のうち「アルテシモ中野(仮称)」に次いで2番目にエネルギー削減効果が高い物件となるという。
「資産価値と地球環境保全を両立する投資用マンションの供給で、企業理念『不動産を通じて、豊かな社会を実現する』の達成を目指す」としている。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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