東京建物、「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」ボンド部門で環境大臣賞を受賞

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総合不動産の東京建物株式会社は2月27日、環境省の「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」のボンド部門で環境大臣賞(銀賞)を受賞したと発表した。このアワードは“ESG金融やグリーンプロジェクトに関して積極的に取り組み、環境・社会に優れたインパクトを与えた投資家・金融機関など、また環境関連の重要な機会とリスクを企業価値向上に向け経営戦略に取り込み、企業価値と環境へインパクトを生み出している企業の取組みを評価・表彰し社会で共有する”ことを目的に、2019年10月に創設。投資家、融資、金融サービス、ボンド、環境サステナブル企業の5部門がある。このうちボンド部門は、過去に発行された全てのグリーンボンドやサステナビリティボンドなどの発行体を対象にしている。

東京建物のグリーンボンドは、19年3月にグリーンファイナンス・フレームワークに基づき発行した国内初(不動産セクターでは世界初)の公募ハイブリッド社債。調達資金は、超高層複合用途ビルにおける「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング) Ready」認証取得の第1号案件である「Hareza Tower」など国内最高水準のグリーンビルディングの取得・建設資金、リファイナンスに全額充当する。同社によると、発行当時は社債需給が軟化する厳しい発行環境に加え、劣後特約という商品特性にも関わらず、国内初のグリーン・ハイブリッドボンドであることや透明性が高いフレームワークなどに好感した多数の投資家から需要が寄せられ、国内のグリーンボンドとしては最長期間(40年)・最大発行額(500億円)・最多投資表明数(26件)を達成した。

金賞は、投資家部門に第一生命保険、ニッセイアセットマネジメント、ボンド部門で芙蓉総合リース、金融サービス部門でS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、融資部門で三井住友信託銀行、環境サステナブル企業部門で花王、キリンホールディングスが受賞した。

銀賞は13社、銅賞は22社で、受賞企業は以下の通り。【投資家部門 銀賞】アムンディ・ジャパン、ロベコ・ジャパン【銅賞】アセットマネジメントOne、日本生命保険相互、りそなアセットマネジメント【金融サービス部門 銀賞】SMBC日興証券、損害保険ジャパン日本興亜、三菱UFJモルガン・スタンレー証券【銅賞】CDPWorldwide-Japan、生命保険協会、ブルームバーグ エル・ピー【ボンド部門 銀賞】東京建物、明電舎【銅賞】群馬銀行、ジャパンリアルエステイトアセットマネジメント、トヨタファイナンス【融資部門 銀賞】九州フィナンシャルグループ、滋賀銀行、日本政策投資銀行【銅賞】伊予銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行【環境サステナブル企業部門 銀賞】積水化学工業、日立製作所、富士フイルムホールディングス【銅賞】アサヒグループホールディングス、味の素、伊藤忠商事、大阪ガス、小野薬品工業東芝、パナソニック、富士通、丸井グループ、リコー

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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