マンション投資には高額の資金が必要になるため、家族の理解を得ることも重要なポイントです。しかし、いざ同意を得ようと家族に切り出してみると、反対されてしまうこともあります。
そこで今回は、マンション投資を家族に反対されている場合の解決策を注意点も含めて解説します。また、家族から反対されないように準備を進めるコツについても紹介します。
目次
- マンション投資に家族の理解が必要な理由
- マンション投資に家族が反対しているときの解決策
2-1.マンション投資の仕組みを丁寧に説明する
2-2.リスクとその対応策を説明する
2-3.信用できる営業マンに説明してもらう
2-4.物件を一緒に見にいく
2-5.少額のマンション投資から始める - 家族にマンション投資を反対されないための準備のコツ
3-1.マンション投資に興味のある段階から相談する
3-2.マンション投資について一緒に学ぶ
3-3.自己資金を確保する - まとめ
1 マンション投資に家族の理解が必要な理由
マンション投資に家族の理解が必要となる主な要因は、多額の融資を利用することで、その後のライフスタイルに変化が出るリスクがあることなどが挙げられます。そのほかの理由も合わせて見てみましょう。
- 不動産投資のためにローンを組んだ後、住宅ローンなどが組みづらくなる可能性がある
- ローン残高が増えることで、日々の家族の生活に影響が出る
- マンション投資をすることで、経理業務などが増え、家族の時間が減る
このように、家族が反対する代表的な理由は、「高い買い物をすることに不安を感じる」「借金をすると金利を払うことになる」「本当に儲けられるのかわからない」「今の生活を崩したくない」というような傾向があると言えます。次の項目からは、こうした理由で家族が反対しているときの解決策を見てみましょう。
2 マンション投資に家族が反対しているときの解決策
マンション投資に家族が反対している場合は、まずはその理由を知って解決する方法を探しましょう。代表的な解決策は次の5つです。
2-1 マンション投資の仕組みを丁寧に説明する
マンション投資は所有するマンションを他人に貸して、利益を得るというビジネスモデルです。これまでサラリーマンとして給料を得ていた家庭であれば、ローンを組んで、家賃収入でローンを返していくという仕組みが家族にとって理解しづらいこともあります。
このような場合には、マンション投資の仕組みを丁寧に解説し、さらにどのようなメリット・デメリットがあるかも伝えるようにしましょう。この時、メリットだけでなくデメリットやリスクについても理解してもらうように解説することが重要なポイントとなります。
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2-2 リスクとその対応策を説明する
マンション投資には高額の費用が必要で、そのため家族が将来に不安を感じてしまい、反対していることもあります。このような場合は、講じているリスク対策についても説明をしてみましょう。
例えば、万が一のことがあった場合に備えて、ローンの返済義務を追わなくてもいい団体信用生命保険に加入することや、家族の連帯保証や住宅の共同担保を利用しないことなどです。
そのほかにもマンション投資にはリスクがあります。リスク面も家族にしっかり伝え、さらにリスクを小さくする、あるいは回避する手段についてどのように考えているのかも話しておきましょう。
下記の表は、マンション投資のリスクと代表的な対応策の一覧です。
リスク | 対応策の一例 |
---|---|
空室リスク | 管理会社の選定 |
家賃滞納リスク | 保証会社の活用 |
修繕リスク | メンテナンスの徹底 |
資産下落リスク | 地価推移や人口推移などのデータの検証 |
災害リスク | 地震保険の活用、物件のエリア選び |
金利上昇リスク | 固定金利の活用 |
2-3 不動産会社の担当者に説明してもらう
マンション投資のメリットやリスクについて不動産会社の担当者に説明してもらうという方法もあります。
投資という言葉への嫌悪感や不安により、「儲からない」「騙されている」ということが反対の理由になっていることがあります。このような場合は、マンション投資自体のことに加え、購入する予定の物件についても情報を伝えてもらうと、より理解が得られやすいでしょう。
物件の情報や収支シミュレーションなども確認してもらうことで、マンション投資についてより具体的にイメージしてもらうことができます。
ただし、注意しておきたいのは、家族が投資に消極的な段階で無理に家族と担当者を合わせようとしてしまうことです。その他、説明を依頼した担当者によっては、専門用語を並べて説明を押し通そうとされてしまうこともあります。
このような手順で強引に進めようとすると、逆効果にもなることもあります。あらかじめ、家族の同意を得たうえで、担当者には家族が反対している状況などを伝えておくなどして、慎重に対応しましょう。
2-4 物件を一緒に見にいく
言葉で説明するのが難しいようであれば、実際に購入したい物件を見にいくのもいいでしょう。実際に物件を見ることで、住む人のイメージも湧き、それによって家賃が発生することに対してもイメージが湧くことになります。
物件を一緒に見にいくということで、家族の理解を得られやすくなることもあります。また、一人で勝手に進めているのではなく、家族一緒で物件を選んでいるという印象を持ってもらうことにもつながります。
家族と物件を一緒に見にいく際は、住む人がイメージできるように下記の点に注意しましょう。
- 最寄り駅や大学、商業施設などの周辺環境も詳細に説明する
- 曖昧な数字ではなく、家賃や管理費などは想定している数字を具体的に提示する
- エアコンや給湯器などの設備面などを見てもらう
ただし、メリットばかりではなく、リスクになりそうな点、さらにその対策法もしっかり伝えるようにしましょう。
2-5 少額のマンション投資から始める
最初から高額のマンションに投資するよりも、家族が納得する価格のマンションを購入して経営していくのも一つの手です。投資用のマンションは価格帯の幅が広く、安ければ数百万円のワンルームマンションがあります。
こうしたマンションを実際に運営してみて、影響がどのくらいあるのか、実績はどのくらいあるのかを、1年後などに見てもらうのも良いでしょう。
その他、不動産投資型クラウドファンディングなど、1万円~の少額資金で間接的に不動産投資ができる投資方法も検討できます。例えば、厳選された物件に1口1万円から投資可能な「COZUCHI(コヅチ)」や、東証プライム上場グループのマンション投資会社プロパティエージェントが運営している「Rimple(リンプル)」などがあります。
このような少額資金から始められる不動産投資方法では、融資を活用しないために投資リスクが限定的なものとなります。家族が多額の不動産投資ローンに不安感を抱いている場合には、これらの方法で不動産投資の経験を積み、少しずつ理解を深めてもらうのも良いでしょう。
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3 家族にマンション投資を反対されないための準備のコツ
前述したように家族に反対されると理解してもらうための対策や工夫が必要ですが、マンション投資を反対されないように普段から行動しておく方法もあります。次から3つの方法を紹介しましょう。
3-1 マンション投資に興味のある段階から相談する
「マンション投資を始めたい」といきなり家族に言っても、すぐには受け入れられないこともあります。そのため、ただマンション投資を始めたいというのではなく、下記のように老後の資金不足を解決する方法としてマンション投資はどうか、というような提案を早い段階からしていくのもいいでしょう。
- 子供の教育や親の介護などを含め、ライフステージを見つめ直す
- 老後の資金はどうするのかシミュレーションをする
- 今のうちにできる資産形成の方法について話し合う
3-2 マンション投資について一緒に学ぶ
ときにはセミナーに参加するなど、家族と一緒に勉強する機会を設けるのも良いでしょう。不動産投資について学ぶには、下記のような方法があります。
- 不動産ポータルサイトなどの記事を読む
- 不動産投資に関する書籍や雑誌を読む
- 投資家のブログを読む
- 投資初心者向けのセミナーや勉強会に参加する
ただし、家族がマンション投資に興味が無い状態で無理に誘ってしまうと、逆効果になってしまうこともあります。まずは家族の意向をしっかりと確認してみると良いでしょう。
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3-3 自己資金を確保する
家族が反対する理由の一つに資金の問題があります。このような場合に備えて投資資金を確保しておくことで、家族が反対する理由を減らしていくことができます。
マンション投資を始める際に必要な費用は下記のような項目があります。
- 物件価格
- 仲介手数料
- 融資手数料
- 火災保険料(地震保険料)
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 不動産登記や抵当権設定に対する司法書士への報酬
- 登録免許税
- 印紙税、など
自己資金があれば、ローンに関するリスクが小さくなり、家族の理解も得やすくなります。
ただし、自分が貯めた資金だからといって全額投資へ集中させてしまわないように注意しましょう。今後のライフプランに合わせて、投資資金と生活資金のバランスをとることが重要です。
まとめ
マンション投資について家族の反対が想定される場合は、普段から資産形成について話し合いをするなど、コミュニケーションを図っておきましょう。
今回のコラムでは家族に反対されないための準備の進め方や、反対されているときの対策法を紹介しました。家族の反対がある時は、どのようなポイントに不安を抱いているのか、またその不安はどのような方法で解消できるのか、慎重にコミュニケーションをとっていくことが大切なポイントです。
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倉岡 明広
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