イーサリアムのスケーラビリティソリューションPolygonが、ナスダック上場企業DraftKingsとの戦略的提携を結んだことを10月18日に発表した。
PolygonのNFT部門であるPolygon Studiosは、DraftKingsと提携することでPolygon上にNFTマーケットプレイス「DraftKings Marketplace」を開発。 DraftKingsはこれを機に、NFTとWeb3の普及を加速させるとしている。
Polygon Studiosは、ブロックチェーンゲームやNFT産業の成長に注力しており、Web3の人気ゲームやメタバースをサポートしている。PolygonのNFTエコシステムには、OpenSeaやThe Sandbox、Upshot、Decentralandといった人気サービスがすでに構築されている。
DraftKingsは、米国で唯一の垂直統合型スポーツベッティング事業者であり、世界17ヵ国のユーザーにスポーツとゲーミングエンターテイメントを提供する。今後はデジタルスポーツの専門知識を活かして、NFTを新規の顧客に取り入れていくようだ。
DraftKings Marketplaceは、8月時点でPolygon上に構築されており、NFTのキャンペーン配布だけではなく、二次流通市場での取引なども提供してきた。プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手などの人気スポーツ選手のNFTも取り扱っており、そのほとんどが即日完売している。現在は米国とカナダでのみ使用可能となっているが、今後は他国にも展開予定だという。
DraftKingsの共同創業者であるPaul Liberman氏は、「DraftKings Marketplaceはまだ初期段階にありますが、ブロックチェーン、NFT、暗号資産などがもたらす可能性について、Polygonと共に研究・調査していきたいと考えています。我々のパートナーシップは、Web3の普及に向けてデジタル・コレクティブルに新たなイノベーションを起こすことができると信じています」とコメントした。
なお、DragtKingsは今後バリデータとしてPolygonのガバナンスに貢献し、ネットワークの安全性を高めていくという。
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【参照記事】Polygon and DraftKings Forms a Strategic Agreement — Polygon | Blog
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