離婚後、手間をかけずに家を売るには?仲介と買取での売却を比較

家の売却方法は大きく分けて「仲介」「買取」という2つのパターンがあります。時間をかけてもできるだけ高い価格での売却を望む方は、不動産仲介による売却を検討される方も多いでしょう。

しかし、東日本不動産流通機構(レインズ)が発表した「首都圏不動産流通市場の動向(2019年)」によると、首都圏での平均成約日数は2019年に中古マンションが81.7日、中古戸建住宅が99.3日となっていますので、レインズに登録してから成約までにマンションで平均3ヶ月弱、戸建てで平均3ヶ月以上時間がかかります

不動産仲介は不動産会社との媒介契約や内覧の立会等の手間がかかり、煩雑な手続きを終えたばかりの離婚後には荷が重いと感じる方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、離婚後に手間をかけずに家を売却する方法をお伝えしていきます。

目次

  1. 離婚後の不動産売却、仲介と買取はどちらを選ぶべき?
  2. 家を早く売却できる「即時買取」と「買取保証」
    2-1.不動産会社に即時買取してもらう
    2-2.買取保証を付けてもらう
  3. オーバーローンの場合は任意売却を検討する
  4. 売却時の残置物処分と税金
  5. まとめ

1.離婚後の不動産売却、仲介と買取はどちらを選ぶべき?

家を売却するにあたって仲介・買取という2つの方法があります。

仲介は家を最も高く売却できる可能性のある方法ですが、不動産会社に仲介を依頼し購入希望者を探してもらい売却するという流れになりますので、ある程度の期間と内覧などの手間がかかります。

また、購入希望者と必ずしも条件面で折り合いがつくとは限らないため、内覧や不動産会社との打ち合わせを何回も繰り返すケースがあります。

一方、買取では不動産会社に即時買取をしてもらう事で仲介のように時間がかかりません。「手間をかけずに不動産を売却したい」という方は、買取を選ぶか売却期間を決めて買取保証を付けた売却を検討してみましょう。

2.家を早く売却できる「即時買取」と「買取保証」

買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。

即時買取はその名の通り不動産会社と買取価格を取り決めた後、即時に不動産会社に買い取って貰う方法で、「買取保証」は一定期間内に仲介物件として売り出した後、売却できなかった場合に不動産会社が物件を買い取ります。

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

2-1.不動産会社に即時買取してもらう

即時買取とは不動産会社と買取額の交渉を終えてすぐ家を買い取って貰える売却方法で、現金化までのスピードが一番早く手間がかからない方法です。

市場価格より2~3割安い価格になってしまうデメリットがありますが、「とにかく早く売却したい」「手間を掛けたくない」という場合には検討してみましょう。

また、仲介と違い仲介手数料がかからないというメリットがあり、不動産会社に所有権が移るために売主が負う契約不適合責任という責務が発生しません。

契約不適合責任とは、引き渡された家や土地に対して契約に適合しない欠陥があった時は売主が責任を負うという制度です。例えば給湯器が壊れていた、雨漏りがするといった住宅トラブルがあった際に売主は補修のための代金を支払う責任があります。

このように、不動産会社による即時買取には価格が安くなるデメリットがあるものの、早く売却が出来る、仲介手数料がかからない、契約不適合責任が免責となる、という多くのメリットがあります。

2-2.買取保証を付けてもらう

「早めに売りたいができるだけ高く売却したい」という場合には、一定の売却期間を定め、期間内に仲介による売買契約が成立しなかった際に不動産会社に買い取ってもらう買取保証の利用を検討してみましょう。

定められた期間内に仲介で買い手が見つかれば買取より高く売る事ができるため、売却期間の期限が決まっている方に適した売却方法といえるでしょう。

【関連記事】不動産買取のメリット・デメリットは?不動産会社を見分ける3つのポイントも

3.オーバーローンの場合は任意売却を検討する

家の売却価格より住宅ローンの残高が多いオーバーローン物件となる場合は住宅ローンを家の売却代金で完済できないため、残金を現金で支払うか、金融機関の許可を得て売却を進める必要があります。この金融機関の許可を得て売却を進める方法を「任意売却」と言います。

任意売却は金融機関の合意を得た上で家を売却し、抵当権を外す売却方法です。売却してもローンが残ってしまう場合には、金融機関と話し合って返済額を取り決めることになります。

任意売却では住宅ローンが残っていても抵当権が外すことが可能で、契約日や明け渡し日の希望を伝えることができるというメリットがあります。

しかし、金融機関が売却金額に納得しない場合は売却が長期化してしまったり、売却しても住宅ローンが残るというデメリットがあります。任意売却を進める前に、慎重に検討しましょう。

なお、オーバーローン物件は負債となるために、離婚時の財産分与の対象とならない点にも注意が必要です。

【関連記事】離婚後の住宅ローン、財産分与はどうする?売却手順と注意点

4.家の売却後、家具や家電の処分はどうする?

世帯を分けるにあたって、新居用のサイズに適した家具や家電を新しく買い替えることもあり、「手間をかけずに売却したい」とお考えの方の中には、家具や家電の処分にお悩みの方も少なくないでしょう。

家具や家電等の残置物は処分に手間がかかりますが、不動産会社に残置物を引き取ってもらえることができるのでしょうか?

不動産仲介では買主が個人となりやすく、多くの場合は残置物の処分が必要となります。一方、買取は不動産会社によって残置物ごと買い取って貰えるケースがあります。

不動産買取では「とにかく早く買い取って貰いたい」というユーザーのニーズに応え、廃棄物処理業者と提携して売却価格から処分費用を差し引いている不動産会社も存在します。残置物を引き取って貰いたいときは査定の際に併せて相談してみましょう。

【関連記事】家の売却、不用品の処理はどうする?残置物の回収にかかる費用や手順を解説

まとめ

家を売却する3つの方法と手間をかけずに売却する方法についてお伝えしてきました。

一番手間がかからず現金化が早いのは「即時買取」ですが、数ヶ月程度余裕のある方は「買取保証」で仲介による売却の機会を設けることも検討してみましょう。オーバーローンの場合は任意売却となりますので、まずは金融機関への相談を行いましょう。

この記事を参考に手間と時間がかからない売却活動を進めていきましょう。

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田中 あさみ

田中 あさみ

経済学部在学中に2級FP技能士(AFP)の資格を取得。ライターとして不動産投資を含む投資や年金・保険・税金等の記事を執筆しています。医療系の勤務経験がありますので、医療×金融・投資も強みです。HEDGE GUIDEでは不動産投資を始め、投資分野等を分かりやすくお伝えできるよう日々努めてまいります。