子ども達の学習や教育の支援を行う方法として寄付やボランティアなどがあります。様々な団体が学習支援を行っていますが、寄付・ボランティア共に信頼できる団体を選ぶ、自身が支援したい対象者を明確にしておくことが大切です。
本記事では、子どもの教育や学習支援を行う方法、寄付・ボランティアの手順、注意点をお伝えしていきます。
目次
- 子どもの教育や学習支援を行う方法
1-1.寄付で子供の教育・学習支援を行う
1-2.ボランティアで子供の教育・学習支援を行う
1-3.子供の教育・学習支援に関する情報の拡散を行う - 子どもの教育や学習支援、寄付の手順
2-1.どのような寄付を行うか検討する
2-2.寄付したい団体を探す
2-3.寄付を行う - ボランティアの手順
3-1.ボランティアを探す
3-2.準備を行う
3-3.ボランティアに参加する - 寄付・ボランティアを行う上での注意点
- まとめ
1.子どもの教育や学習支援を行う方法
子どもの教育・学習支援を行う方法としては、寄付やボランティア、情報の拡散などがあります。
- 寄付
- ボランティア
- 情報の拡散
1-1.寄付で子供の教育・学習支援を行う
寄付は子ども達の支援を行うNPO法人・団体、児童養護施設などに対して、金銭や物資で行うことができます。
寄付の方法は団体によって異なり、スポット(一度だけ)で受け付けている団体もあれば、毎月定額で寄付を行える団体もあります。スポット寄付は好きなタイミングで寄付を行えるメリットがありますが、継続して支援していきたい団体があるのであれば定額寄付も検討されてみるのも良いでしょう。
【関連記事】継続寄付はなぜ重要?4つの観点から解説、クレジットカード決済対応の団体も
一方、物資の寄付は主に不要品回収業者を通して行うことができます。子ども達がそのまま使用できるような文具・ランドセル等は、児童養護施設や海外の学校が受け付けていることがあり、家電製品など直接使用できない物でも売却した代金を寄付金にするという方法で支援が出来ます。
【関連記事】物品寄付の注意点は?寄付できる不用品・物品の種類を詳しく解説
その他、より手軽で身近な寄付方法として、クラウドファンディングを通して寄付を行う事も可能です。
【関連記事】寄付型クラウドファンディングの仕組みは?メリットや注意点も
1-2.ボランティアで子供の教育・学習支援を行う
ボランティアは支援団体・地方自治体で募集しています。自身が参加できそうな要件の募集がないか、探してみるのも良いでしょう。なお、応募する際に一定の要件を満たすことが必要なケースがあります。
また、最近ではビデオ会議ツールを活用した、オンラインで学習支援を行うボランティアの方法もあります。この場合、ネット環境が整っていることも要件の1つとなります。
【関連記事】ボランティアで注意したいマナーやルールは?参加前の準備も
1-3.子供の教育・学習支援に関する情報の拡散を行う
子ども達の支援団体やプロジェクトに関して、SNSやブログなどで情報を拡散する事で、普及・啓発活動に繋がり、支援の1つとなります。
例えば、文部科学省の学習支援サイト「子どもの学び応援サイト」、経済産業省が新型コロナ感染症による学校休業対策として行う「#学びを止めない未来の教室」など、SNSでハッシュタグを付けて投稿することで、情報が拡散される可能性があります。
2.子どもの教育や学習支援、寄付の手順
- どのような寄付を行うか検討する
- 寄付したい団体を探す
- 寄付を行う
2-1.どのような寄付を行うか検討する
子どもの教育・学習支援の寄付には、上記に挙げた支援団体への物資・金銭による寄付とクラウドファンディングという方法があります。
例えば「カードで決済したい」という方はカード決済ができる団体やクラウドファンディングへの寄付、「使わなくなった文具を寄付したい」という方は物資の寄付を受け付けている団体を選びます。
寄付金額はあらかじめ「月に〇円まで」「1回〇円」といった自身に負担にならない額を決めておきましょう。
「自身がどのような寄付を行いたいか」「どのような支援であれば負担が少ないか」を考慮し寄付方法を検討しましょう。
2-2.寄付したい団体を探す
上記で決めた寄付方法を受け付けている寄付先の団体を探します。
寄付先の団体を探すには、例えば、内閣府の「NPO法人ポータルサイト」にて検索する事が可能です。
寄付を行う時には、寄付先の団体の信頼性も重要となります。団体の理念や方針に共感できるか、寄付金の使い道に納得できるか、活動報告が定期的に更新されているかなど気になる点をチェックしましょう。
クラウドファンディングの場合は寄付に対する返礼品として、リターンが設定されていることもあります。団体の調査に加えて、リターンの有無もポイントとして検討されてみるのも良いでしょう。
2-3.寄付を行う
寄付先の団体やプロジェクトが決まったら、所定の方法で寄付を行います。クレジットカード決済や銀行振り込みなど、決済方法は団体・プロジェクトによって異なります。
3.ボランティアの手順
ボランティアを行う際には、ボランティア先を探し準備を行い参加します。
- ボランティアを探す
- 準備を行う
- ボランティアに参加する
3-1.ボランティアを探す
子どもの学習・教育支援ができるボランティア先を探します。地方自治体や地方自治体に委託された団体、支援団体、児童養護施設などでボランティアを行うことができます。
学習支援には、主に集合型、訪問型、オンラインの3つの方法があります。
集合型は子ども達を1部屋に集め学習指導や支援を行い、訪問型は児童養護施設や子ども達の家に出向きボランティアを行います。オンラインはZoomといったWeb会議ツールを利用してオンラインで支援する方法です。
どのような支援方法を取るかによって、自身が参加する日時や場所に関わってきます。自身のライフスタイル、ボランティアに割ける時間や希望する支援方法などを考慮して選んでみましょう。
その他、学習内容の指導だけではなく、学習の方法や生活全般の悩みに対応するボランティアもあります。また、HPやチラシ作成、プロジェクト運営などができる方は団体の広報活動を支援するという方法もあります。
学習支援の対象は幅広く、幼児・小学生・中学生・高校生・児童養護施設や経済的に困難な状況にある子ども達などがいます。自身が応援したい、または自身のスキルや経験においてサポートできそうな対象を選択することが大切です。
団体に所属して活動する際には、団体の信頼性も重要となります。事前に団体のホームページやパンフレットで確認しておきましょう。
3-2.準備を行う
ボランティアの方法やボランティア先を決め、所定の方法でコンタクトを取ります。
ボランティアの日時が決まったら、内容にあわせて準備を行います。家庭教師のように学習指導が中心の場合には、予習や資料の作成など、相談を受ける場合には団体に受け答えについて事前に聞いておくなどの準備が必要となります。
3-3.ボランティアに参加する
指定された日時と場所でボランティアとして活動を行います。継続的なボランティアである場合には、継続して支援ができるかどうか、自身の想定にズレが無かったか、プライベートとのバランスなども加味して、再度、慎重に検討されてみると良いでしょう。
4.寄付・ボランティアを行う上での注意点
子ども達への教育・学習支援などで物資による寄付を行う際には、送るものについて注意が必要です。
埼玉県庁「児童福祉施設への寄付について」のページには留意点として「子どもたちの尊厳を傷つけるような物品(例:使い古しの衣服等)の寄贈はご遠慮ください」「個人の思い出品(雛人形等)は施設が受け取れない可能性もあります」という記載があります。
物品寄付は、贈り物が不必要なものであった場合、管理や破棄に大きな負担がかかることがあります。必ず、寄付先にとって必要なものであるかどうか、確認したうえで贈ることが大切です。
また、ボランティアに関しても、子ども達の環境によっては自身が善意で発言したことに対して子ども達を傷つけてしまう可能性もあります。相手の環境や立場を考えた言動を心がけましょう。
まとめ
子どもたちへの学習・教育に関する支援方法、寄付の手順、ボランティアの手順、寄付・ボランティアの注意点についてお伝えしてきました。
寄付やボランティアを行う際には、子ども達を支援する団体を探し、調べた上で理念に共感できる、寄付金の使い道に納得できる所を選びましょう。
この記事を参考に子どもの教育や学習支援を行う方法について知り、今後に活かしていきましょう。
田中 あさみ
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