寄付型クラウドファンディングの仕組みは?メリットや注意点も

寄付型クラウドファンディングは、インターネットを通じて支援したい団体・プロジェクトに寄付ができる仕組みで、ウェブ上で気軽に寄付が行えるメリットがあります。

しかし、気軽に行えてしまう反面、寄付先も多岐に渡ります。小規模団体の場合、認定NPO法人などと比較すると資金用途が不透明であるケースもあるため、本当に支援を必要としている方へ資金を届けるためにも、注意することが大切です。

本記事では寄付型クラウドファンディングのメリット・デメリット、注意点を解説していきます。

目次

  1. 寄付型クラウドファンディングとは
  2. 寄付型クラウドファンディングのメリット
    2-1.支援者の数やこれまで寄付された金額が分かるプロジェクトが多い
    2-2.寄付金の使い道、プロジェクトの進捗状況が分かる事も
    2-3.匿名・インターネットで気軽に寄付が出来る
    2-4.銀行振り込み・コンビニ支払いなど様々な支払い方法に対応できる
    2-5.直接メッセージを送る事が出来るサイトも
    2-6.寄付金控除が受けられることがある
  3. 寄付型クラウドファンディングのデメリット
    3-1.不正流用のリスクがある
    3-2.基本的にキャンセルが出来ない
    3-3.プロジェクトが成立しない事がある
  4. 寄付型クラウドファンディングの注意点
  5. まとめ

1.寄付型クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは資金調達方法の1つで、インターネットを通じプロジェクトを実行したい方が資金提供を呼びかけ、賛同した不特定多数の方が支援を行います。

クラウドファンディングには一定額の資金を援助した際にサービスや物が提供される「購入型」や、投資家に資金を募る代わりに未公開株を提供する「株式投資型」など様々な種類があります。

一方、寄付型クラウドファンディングは、クラウドファンディングサイトを通じ寄付金を贈る事でプロジェクトを支援する仕組みとなっています。他のクラウドファンディングと異なる点は金銭的なリターンが無い代わりに、プロジェクトによっては寄付のお礼や活動報告などが設定されている点です。

主に国や自治体、公益財団法人など公共性の高い団体が募集する事例も多く、政府(自治体)がふるさと納税を活用した寄付を行う「ガバメントクラウドファンディング」というクラウドファンディングも存在します。

自治体の問題を解決するために寄付金の使い道をプロジェクトとしてより具体的に明記し、プロジェクトに共感した方から寄付を募る仕組みとなっています。

2.寄付型クラウドファンディングのメリット

寄付型クラウドファンディングのメリットは、主に以下の6つとなります。

  • 支援者の数やこれまで寄付された金額が分かるプロジェクトが多い
  • 寄付金の使い道、プロジェクトの進捗状況が分かる事も
  • 匿名・インターネットで気軽に寄付が出来る
  • 銀行振り込み・コンビニ支払いなど様々な支払い方法に対応できる
  • 直接メッセージを送る事が出来るサイトも
  • 寄付金控除が受けられることがある

2-1.支援者の数やこれまで寄付された金額が分かるプロジェクトが多い

寄付型クラウドファンディングのメリットは、ネット上でプロジェクトにどれくらい寄付が行われているのか見えるという点です。

例えば、街頭で行われている募金やインターネットによる寄付では、これまで「何人の方が・いくら」寄付を行ったのかその場ではすぐに分かりづらいケースも少なくありません。

一方、寄付型クラウドファンディングでは多くの場合これまでプロジェクトへ支援をした方の人数、集まった寄付金が明記されています。集まった資金や支援者数が可視化されている点は、クラウドファンディングならではの特徴と言えます。

2-2.寄付金の使い道、プロジェクトの進捗状況が分かる事も

寄付型クラウドファンディングの中にはプロジェクトの進捗状況が記されており、寄付金の使い道が記載されているものもあります。

自身が寄付したお金が、これから何に使われるのか分かる点もクラウドファンディングの特徴と言えるでしょう。

2-3.匿名・インターネットで気軽に寄付が出来る

クラウドファンディングは主にクラウドファンディングのサイトを利用し、支援したいプロジェクトを選びサイトの支払い方法に従って寄付を行います。

PCやスマートフォンの操作になれている方であれば、プロジェクト検索から送金までをスムーズに行う事が可能で、時間や手間をかけずに気軽に寄付が出来ます。

支援者の名前は公表されないため、匿名で誰にも知られずに寄付を行うことができます。

2-4.銀行振り込み・コンビニ支払いなど様々な支払い方法に対応できる

大手のクラウドファンディングサイトである「Makuake」や「CAMPFIRE」では、コンビニ払いや銀行振込、クレジットカード決済やスマートフォンによる決済サービスなど様々な支払い方法に対応しています。

例えば、楽天グループが運営する「楽天クラウドファンディング」では、楽天スーパーポイントを利用して支援を行う事も可能です。

【関連記事】貯まったポイントを寄付するには?寄付できるポイントや寄付先も紹介

2-5.直接メッセージを送る事が出来るサイトも

クラウドファンディングのサイトによっては、寄付を募っている団体にメッセージ機能で質問や意見を送れることがあります。

メッセージ機能がある場合、寄付先の団体への疑問点、支援したい方に届けたい思いなど、サイトを通じて送る事が可能です。

2-6.寄付金控除が受けられることがある

寄付金控除とは個人が国・自治体、特定の団体に寄付を行った場合、一定の要件を満たすことで寄付を行った年の所得から一定額が控除される制度です。

寄付先によっては、寄付金控除を受けられることがあります。寄付を行う各クラウドファンディングサイトの利用規約やヘルプページをチェックしましょう。

【関連記事】寄付金控除となる対象団体は?金額の上限や申請手順も解説

3.寄付型クラウドファンディングのデメリット

寄付型クラウドファンディングに関わらず、クラウドファンディングは主に以下の3つのデメリットがあります。

  • 不正流用のリスクがある
  • 基本的にキャンセルが出来ない
  • プロジェクトが成立しない事がある

3-1.不正流用のリスクがある

クラウドファンディングに掲載されるプロジェクトには、サイトの利用規約に基づき審査が行われ掲載可否が決定しますが、サイトによっては「必要最低限の審査」と謳っているものも存在します。

寄付先の団体をよく調べた上で寄付を行うことが大切です。

3-2.基本的にキャンセルが出来ない

クラウドファンディングでは支援したいプロジェクトに寄付金を支払った後、基本的に取り消しやキャンセルを行うことができません。プロジェクトの内容や団体についてよく調べ確認した上で寄付を行いましょう。

ただし、誤支援・重複支援などはプロジェクトのオーナーに連絡し合意を得た場合、返金される可能性があります。

3-3.プロジェクトが成立しない事がある

クラウドファンディングではプロジェクトに目標金額を設定し、達成した時に実行できる「All or Nothing」型と目標金額に達しなくてもプロジェクトが実行できる「All in」型があります。

支援を行ったプロジェクトが「All or Nothing」型の場合、寄付を行っても目標の金額に届かなかった際には活動が行われない可能性があります。

4.寄付型クラウドファンディングの注意点

寄付型クラウドファンディングを行う際には、寄付先の団体やプロジェクト内容をよく確認し、「支援したい」と思えるプロジェクト・団体に寄付するよう心がけましょう。

寄付先の団体のホームページを閲覧し、団体の活動内容や報告、寄付金の使い道が明記されているか確認してみると良いでしょう。NPO法人の場合は決算書が公開されており、寄付金の使途についても分かるようになっていることがあります。

また、寄付型クラウドファンディングでは基本的にキャンセルができません。必要としている人へ寄付金をしっかりと届けるためにも、よく調べた上で寄付を行いましょう。

【関連記事】寄付前にチェックしたいNPOの決算報告書、どう読めばいい?

まとめ

寄付型クラウドファンディングは、寄付金の使い道や進捗状況が分かるプロジェクトがあり、寄付金控除も受けられる可能性があるなどのメリットが存在します。

一方で不正流用のリスクがあり基本的にキャンセルが出来ないため、寄付先の団体を事前に調べた上で寄付を行う事が重要となります。この記事を参考に、寄付型クラウドファンディングでの社会貢献を検討していきましょう。

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田中 あさみ

田中 あさみ

経済学部在学中に2級FP技能士(AFP)の資格を取得。ライターとして不動産投資を含む投資や年金・保険・税金等の記事を執筆しています。医療系の勤務経験がありますので、医療×金融・投資も強みです。HEDGE GUIDEでは不動産投資を始め、投資分野等を分かりやすくお伝えできるよう日々努めてまいります。