ボランティアで注意したいマナーやルールは?参加前の準備も

ボランティアは無償で行う貢献活動で、子供達への教育支援や環境保護、災害時の被災地支援など様々なジャンルの活動があります。これからボランティアを始める予定の方や検討中の方にとって、参加前にスタッフとして準備する物や注意すべきルールやマナーが無いか、気になる方も多いでしょう。

災害時の救護活動といった危険を伴う活動では、ボランティア保険への加入が必要となります。その他、活動内容によっては守秘義務が生じ、情報が漏れることは所属先の団体の信頼を損ねる可能性があるため注意しなければいけません。

本記事ではボランティアの概要やジャンル・活動内容、ボランティアで注意するマナーやルール5つ、参加前の準備について解説していきます。

目次

  1. ボランティアとは?主なジャンルや活動内容
  2. ボランティアで注意するマナーやルール5つ
    2-1.自身に無理のない活動スケジュールを組む
    2-2.時間・約束・守秘義務を守る
    2-3.安全性に注意したボランティアを心がける
    2-4.応募前には活動先の団体・内容をよく確認する
    2-5.相手の立場を尊重したコミュニケーションを
  3. ボランティア参加前の準備
    3-1.被災地の活動で必要なもの・知っておきたいこと
    3-2.ボランティア保険への加入検討
  4. まとめ

1.ボランティアとは?主なジャンルや活動内容

ボランティアはvoluntas(意志)というラテン語から由来しており、自身の意思で行う無償の貢献活動を意味します。ボランティアのジャンルとしては災害時の被災地の救援、障害者・高齢者支援、環境保護などがあります。

支援対象・ジャンル 主な活動内容
災害 物資の輸送、炊き出し、救援・保護活動、土砂・がれきなどの撤去、被災地の子供への支援など
子供・青少年 教育支援、居場所づくり(子ども食堂・フリースクールなど)、育児のお手伝いなど
高齢者 PC・スマートフォンなどデジタル機器アドバイス、レクリエーション・デイケアなどの交流・雪かき・買い物など日常生活のサポート
障害者 登校・外出時のサポート、手話・点訳・筆談など
環境保護・農業 自然環境の保全、清掃活動、農業、直売所のサポートなど
貧困・人権 貧困家庭の子供達への学習支援、途上国での新規事業立ち上げ・雇用促進、人身売買・児童婚など権利侵害の啓蒙・普及活動など
まちづくり・地域の支援 地域のPR活動、交通安全運動、防犯・防災活動など
医療 献血、病院ボランティア、医療機関や関連団体、病気の啓発・普及活動
文化・芸術・スポーツ 美術館・博物館の案内、スポーツイベントの補助スタッフなど

身近な事例として「献血」もボランティアにあたります。「献血のバスを見かけたことがある」「献血したことがある」という方も多いのではないでしょうか。

献血は短時間に1人で行う事ができる社会貢献の方法ですが、ボランティアは団体で長期に渡って行う活動も数多くあります。活動に関わる人数が増えていったり、長期の活動になるほど、マナーやルールの重要性も高まっていく傾向があると言えるでしょう。

2.ボランティアで注意するマナーやルール5つ

  • 自身に無理のない活動スケジュールを組む
  • 時間・約束・守秘義務を守る
  • 安全性に注意したボランティアを心がける
  • 応募前には活動先の団体・内容をよく確認する
  • 相手の立場を尊重したコミュニケーションを

2-1.自身に無理のない活動スケジュールを組む

ボランティアは自身に無理のない範囲で活動を行いましょう。活動の時間を割きすぎて休む暇がない、費用がかかり家計に影響するなど負担の大きいボランティアは長く続けることが難しく、仕事・家事などに影響が出る可能性があります。

ボランティア先を選ぶときには時間・場所・方法などが自身にとって負担にならないか、考慮しながら検討しましょう。

2-2.時間・約束・守秘義務を守る

ボランティア先と取り決めた時間や約束は守るよう心がけましょう。

連絡が不要で現地集合のボランティアや、すきま時間でできる活動もありますが、決められた時間・場所に集合する活動も少なくありません。何らかの事情で行けなくなった時には必ず連絡しましょう。

またボランティア先で知ったことで、プライバシーに関する事柄は他言を避けましょう。例えば「アンケートの集計ボランティアに携わり、個人情報を漏らした」「近隣の高齢者施設で行ったボランティアで近所の人が認知症であることを知り、他の人に喋った」などの事例は守秘義務違反に当たります。

誰かの心を傷つける、所属する団体の信頼を損なう可能性がありますので気を付けましょう。

2-3.安全性に注意したボランティアを心がける

自然災害の救援活動、土砂やがれきの撤去作業といった危険を伴う活動は現地のスタッフの指導を受け安全に気を付けながら行いましょう。場合によってはヘルメットや作業服の着用が必要となります。

災害時の活動だけではなく、子供達とのキャンプ といった屋外のボランティアはボランティア保険加入を必須としているケースがあります。ケガや事故に繋がらないよう、十分に注意して活動を行いましょう。

2-4.応募前には活動先の団体・内容をよく確認する

上記の通り、ボランティア活動のジャンルや内容は多岐に渡ります。自身が興味・関心のあるジャンル、時間や場所が合うボランティアを選んでみましょう。

参加してから「思っていた内容と違う」「別の活動に参加すれば良かった」と後悔してしまう事は、自身にとってもボランティア先にとっても回避したい状況です。支援を行う前に対象団体のホームページをチェックするなど、できる範囲で情報収集をしておくと良いでしょう。

2-5.相手の立場を尊重したコミュニケーションを

支援対象者の中には外国籍の方や、病気や事故などで障害を持った方が対象となることがあります。文化や考え方の違い、自身と異なる環境で生活を営む方が対象となるボランティアでは、不適切な対応になってしまわないよう十分な注意が必要です。

自身は問題がないと考えるコミュニケーションを取ったつもりが、支援対象者を深く傷つけてしまうこともあります。相手の立場を尊重し、思いやりを持ったコミュニケーションを心がけましょう。

3.ボランティア参加前の準備

ボランティア活動への参加前に確認しておきたい準備について解説します。原則、支援団体の案内に従って確認しておくと良いでしょう。ここでは、重要性の高い被災地活動の事前準備とボランティア保険について見て行きます。

3-1.被災地の活動で必要なもの・知っておきたいこと

被災地へ行く時には、服装や持ち物を準備しておく必要があります。服装は動きやすいものを心がけ、現地の暑さ・寒さを考慮し必要に応じて上着・カイロなどを持参しましょう。靴は雪が積もる地域に行く際は滑り止めのついたもの、夏場はスニーカーといった活動に支障が無いものが望ましいです。

持ち物は着替えや軍手、マスク、ハンカチ・ティッシュ・タオル、貴重品入れ、救急用品や保険証、雨具、痛み止めや消毒薬などを持参しておくと良いでしょう。なお、現地で食料を調達できない、トイレが無い可能性がありますので、食べ物・飲み物や簡易トイレを持参するケースもあります。

道具や工具が要るボランティアもありますので、ボランティア先に持ち物を確認してみましょう。荷物が多くなってしまうことで車の利用を検討する方もいますが、災害が起きた直後だと渋滞を起こす恐れがありますので、できるだけ公共交通機関や団体のバスなどを利用しましょう。

3-2.ボランティア保険への加入検討

社会福祉協議会の会員や社会福祉協議会が運営するボランティア・活動センターに登録している団体に所属するスタッフはボランティア保険に加入することができます。

ボランティア保険とは、ボランティア活動中のケガや事故に備える保険で、自身がけがをした時の補償、偶然の事故により他人にケガを負わせる、損害を与えてしまった時の補償がセットになっています。

活動中の事故・ケガに備える基本プランと地震・噴火・津波などが起こった時の天災・地震補償プランがあります。

社会福祉法人全国社会福祉協議会の「ボランティア活動保険」のパンフレットによると、2021年度の基本プランの保険料は1名あたり350円、基本プラン+天災・地震補償プランは500円となっています。保険金が支給される主なケースは以下の通りです。

一方で故意または重大な過失によるケガや無資格運転、医薬品・医療機器の使用が原因の事故などには適用されません。

4.まとめ

ボランティアのジャンルは子供の教育支援や環境保護など数多いため、応募する前に活動内容を確認しておくことが重要です。屋外で行うボランティアは安全を心がけ、場合によってはボランティア保険への加入を検討しましょう。

この記事を参考にボランティアのマナーやルール、参加前の準備を知り実際の活動に役立てていきましょう。

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田中 あさみ

田中 あさみ

経済学部在学中に2級FP技能士(AFP)の資格を取得。ライターとして不動産投資を含む投資や年金・保険・税金等の記事を執筆しています。医療系の勤務経験がありますので、医療×金融・投資も強みです。HEDGE GUIDEでは不動産投資を始め、投資分野等を分かりやすくお伝えできるよう日々努めてまいります。