丹波山村とヤマップ、共同クラウドファンディング実施。雲取山の登山環境整備が目的

山梨県丹波山村は2024年9月19日、アウトドア事業を行う株式会社ヤマップと共同で、雲取山の登山環境整備を目的とした「ガバメントクラウドファンディング」を開始した。

ガバメントクラウドファンディングは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する株式会社トラストバンクが提供する、クラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組みのこと。通常のふるさと納税同様、お礼の品を受け取ることができる。

クラウドファンディングのプロジェクト名は「東京都で一番高い山『雲取山』の登山環境を守りたい!〜山を愛するあなたの名前を道標に残しませんか?~」。募集期間は90日間で、12月17日まで寄付することができる。目標寄付額は200万円。お礼の品には、丹波山村のミズナラの木の樽で熟成させたウイスキーや、収穫時期はわずか3週間という稀少な原木舞茸のほか、ジビエ、薪など丹波山村の豊かな山の幸を選ぶことができる。

山梨県丹波山村は東京都と埼玉県との県境に位置する。東京都の最高峰で、日本百名山に数えられる雲取山をはじめ、飛龍山や七ツ石山などの山々の登山口にある。村全域が秩父多摩甲斐国立公園の中に位置し、甲武信ユネスコエコパークにも登録されている。人口は505人(2024年9月1日現在)と関東圏で最も少ないが、村を挙げて自然環境保全に取り組んでいるという。

今回のクラウドファンディングは森づくりや登山道整備、絶滅危惧種の保護活動など自然環境保全に特化した「YAMAPふるさと納税」のプロジェクトの一つとして行われる。寄付金を活用して老朽化した道標を新調し、安心・安全な登山環境が整備される。雲取山をはじめとした丹波山村周辺の登山道に設置する道標を製作。道標には村内の山の間伐材を使用し、寄付者の名前が記載される。さらに、寄付者の中から希望者を募り、村関係者とともに道標を登山道に設置する計画も検討しているという。

【関連サイト】ふるさとチョイス「東京都で一番高い山「雲取山」の登山環境を守りたい!~山を愛するあなたの名前を道標に残しませんか?~

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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