ふるさと納税 岡村 幸治

動画やオンラインツアーで子どもの”声”を感じながら寄付支援、チャイルド・ファンド・ジャパンがボイス・サポーター募集開始

画像の出典：チャイルドファンド・ジャパンのウェブサイト

貧困の子どもへの支援活動を行う特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンは2024年7月から「ボイス・サポーター」の受付を開始した。「ボイス・サポーター」は、フィリピンのスラムに暮らす子どもを支援する寄付。支援活動の報告が子どもレポーターの動画で届くなど、新しいタイプの寄付だ。

フィリピンは昨今、急速な発展を遂げているものの、政府によるといまだ貧困率は22.4％（2545万人）と高水準。チャイルド・ファンド・ジャパンが2024年7月より支援を開始したマニラ首都圏のスラム地域はさらに厳しく、1日の収入が最低賃金の4分の1になることもあるという。

低収入は子どもたちの教育や健康に大きな影響を与える。スラムで暮らす女の子クリステル（仮名）は、中学2年生で学校を辞めざるを得なかったという。「学校に行くには文房具とか制服とか買わないといけないでしょ。うちには、それを買うお金がないの」。兄弟4人中学校に行けているのは1人だけ。食事は1日に2回しかとれていないそうだ。

貧困がもたらす負の影響は、教育や健康面にとどまらない。子どもへの性搾取がフィリピンで深刻になっている。金銭目的で、大人が子どもの性的画像をネット上で販売したり、ライブストリーミングで性的な動画の配信をしたりする事案が急増しており、このような被害に47万人のフィリピンの子どもたちが巻き込まれているとされている。

チャイルド・ファンド・ジャパンは2024年7月からこのスラム地域の子どもたちへの支援活動を本格的に開始。子どもたちが学校に通い続けることができるようにするための学用品の支給、健康を支える栄養補助食品の支給、暴力や性搾取から子どもを守る「子どもの保護」の支援などを行う。

こうした支援を届けるため、新しい寄付プログラム「ボイス・サポーター」をスタート。月々1,000円から、自分にあった支援金額を選ぶことができる。ボイス・サポーターになると、支援活動の報告が「子どもレポーター」の動画で届く。また、オンラインツアーを開催し、現地の様子をより詳しく知ったり、子どもと交流したりすることもできる。一般的な支援とは異なり「子どもの声に触れることができる支援」「子どもが主役の支援」だという。現在、ボイス・サポーターを100名募集中。

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。　
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