地域の観光業を応援できるふるさと納税は？

ふるさと納税では、旅行・宿泊・食事券の返礼品を選択できます。旅行・宿泊・食事券の返礼品は地方に直接赴くことで、観光業を応援できる点がメリットの1つです。

しかし、さまざまな地域で利用できるため、どの地域を選んだらよいのかわからないという声も多く聞かれます。

本記事では、旅行・宿泊・食事券の返礼品を発送している地域の特色を紹介します。

1．旅行・宿泊・食事券の返礼品のメリット

旅行・宿泊・食事券の返礼品を利用することで、地域の観光業を応援でき、地域の魅力も楽しめます。

ここでは、旅行・宿泊・食事券の返礼品を利用するメリットを紹介します。

ふるさと納税は寄付と返礼品で完結するケースが一般的です。一方、旅行・宿泊・食事券の返礼品では、地方に赴き、交通や食事、お土産などさまざまなサービスを利用することになります。

そのため、ふるさと納税の寄付金に加え、他サービスを利用する費用でも地域経済に貢献できます。

地方に赴き、魅力に触れられる点もメリットです。観光地や温泉、特産品などその地域ならではの魅力を堪能できます。旅行・宿泊・食事券の返礼品には、地域のアクティビティを体験できるプランもあります。

また、日程を合わせて、その地域の祭事やイベントにも参加することで、地域の人々と触れ合うという楽しみ方もあります。

返礼品は発送までに時間がかかる場合があるため、申し込みの際には注意が必要です。ここでは、返礼品を選択する際に事前に確認したい点を紹介します。

通販では購入から数日～1週間以内に商品が届くケースがほとんどです。一方、ふるさと納税の返礼品は寄付金の入金確認から発送までに時間がかかる場合があります。すぐには返礼品が届かないこともあるため、申し込みの際には注意が必要です。

一般的なふるさと納税の返礼品発送までの流れは次の通りです。

1．自治体が寄付金の入金を確認する
2．業務委託先が返礼品の伝票出力や返礼品代の清算などを行う
3．返礼品提供事業者が返礼品を納品する

返礼品の詳細ページに発送日に関する情報が掲載されているものもあるため、申し込みの際に確認しておくことを推奨します。

さとふるの場合は、返礼品の発送予定日や配送状況はマイページの寄付受付履歴一覧、寄付履歴詳細ページから確認できます。「配送準備中」や「配送中」など配送状況が分かります。

「自治体照会」と表示されている場合は、マイページから該当の返礼品の「寄付履歴詳細」を確認し、表示されるお問合せ窓口に連絡する必要があります。

旅行・宿泊・食事券の返礼品を発送している地域は多くあるため、どの地域を選ぶか悩んでいる方もいるでしょう。地域の特色や寄付金の用途を知ることは、返礼品を選択する手段の1つです。

ここでは、とくに注目の3つの地域を紹介します。

群馬県みなかみ町は県の最北端に位置する街です。2008年に『みなかみ・水・「環境力」宣言』を行い、自然を「まもる・いかす・ひろめる」取り組みを進めてきました。その取り組みは世界から評価され、2017年6月にユネスコエコパークの登録を受けています。

みなかみ町は自然・環境に関する事業や観光振興に関する事業に寄付金の一部を充てる予定です。

徳島県鳴門市は、四国の東端に位置する街で、大鳴門橋でつながる淡路島との間には鳴門海峡があります。鳴門海峡は鳴門の渦潮が有名です。

鳴門海峡の渦潮の影響によって、「鳴門わかめ」や「鳴門鯛」などの海産物が産み出されます。加えて、鳴門市では「なると金時」や「鳴門れんこん」などの農産物も豊富です。

鳴門市は寄付金を子育て支援や社会福祉、環境保全などさまざまな事業への活用を検討しています。

栃木県日光市は、日光国立公園内の豊かな自然と世界遺産をはじめとした貴重な歴史的・文化的遺産を有している街です。加えて、豊富な温泉にも恵まれており、観光資源を基盤として発展してきました。

日光市は寄付金の一部を観光の振興や産業の発展に関する事業などに充てる予定です。

地方に赴き、交通や食事など他サービスを利用することでも、観光業を応援できます。また、日程を合わせて、その地域の祭事やイベントにも参加することで、地域の人々と触れ合うという楽しみ方もあります。

しかし、返礼品は申し込みから発送まで時間がかかることがあるため、旅行の日程を調整する際には注意が必要です。

※記事内に掲載されている返礼品の情報は、記事執筆時点の情報となります。詳しくはリンク先のお礼品ページをご確認ください。

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。